新型コロナワクチン接種の記録

新型コロナウイルスのファイザーワクチン接種1回目。事前の体温は36.3度。暑いし、接種する時に袖が邪魔だろうからノースリーブのトップスを着ていく。バスに乗るのも嫌なので自転車でS駅近くまで行った。台風9号の影響で時折り小さな雨粒を感じる。ジメジメしているけど、気温はここ数日よりは低い。自転車を百貨店Pに止めていざ病院へ。入り口に職員さんが一人立っていて、何時の予約か、予診票に記入済みかどうかを聞かれた。促されて左の階段を使い二階へ。接種をうける人の長い列と、接種後の待機場所にはたくさんの人たちで埋め尽くされていた。ここで15分待機するようだ。
足元には進行方向に矢印が目貼りされていて、前の方と少し間を空けて列に並んだ。私は毎年この病院でインフルエンザワクチンを接種している。地域で最安値なので多くの人が接種に来るが、接種手順や動線といったオペレーションがスムーズに行われており、人は多いけど予約通りに接種完了するのでお子さん連れの親御さんにも喜ばれているようだ。そのオペレーションが、今回の新型コロナウイルスワクチン接種に最大限に活きたようだ。

接種予約時間は15時45分〜16時00分で、列に並んだのがちょうど15時40分くらいだっただろうか。予診票のチェックをする男性職員さんが記入漏れを指摘したり、体温を測ってない人にはオデコにピッと測る体温計で測っていた。私の予診票もチェックしてもらい、次に小さな部屋に促された。そこには予診票と接種券をチェックする机が3箇所あり、職員さんは接種券に付いているクーポンを予診票に貼りつつ、2回目接種の日時を確認してくれた。ファイザーのワクチンはぴったり3週間後の同時刻での予約となる。
その小部屋を出ると診察室手前の部屋に通されて、医師の問診を受ける。問診とは言っても予診票の内容をチェックし、アレルギー無いですね、はいOK、あちらへどうぞ!といった感じでいよいよ注射の処置をする診察室へ促された。荷物を置いて丸いイスに腰掛ける。「はい、注射する腕を出して、袖をまくってくださいね。腕の力を抜いて、だらんとしてください」私の利き腕は右なので左腕を差し出した。だらんとさせたら注射の針がチクリとした。インフルエンザワクチンみたいに薬液が注入されるような感覚はなかったが、ちょこっとだけ、「ズンッ」とした感触があった。これが筋肉注射ってやつか。テレビでは全然痛くなかった、という人もいたけれど、私は注射が苦手なので、やっぱり針を刺される感触は痛いし「全然」などという副詞を使うのは一体どういうこと?と思ってしまった。でも、インフルエンザワクチンの時と同じようにあっさりと打ち終わった。インフルエンザワクチンの時もなるべく病院の近くで過ごし帰宅するのが正解のようだが、私はすぐに帰る派。でも今回は新型コロナウイルスワクチンなので接種後は待機エリアで待つことになるのだが、そこでのパイプ椅子の間隔はぎっちりで、空いている椅子も2個ほどあったが、あまりの人の多さに怖気付き、3階の待機所へ行った。廊下に縦並びに間隔を空けて置かれているパイプ椅子に私は腰を下ろした。ここで15分間待機して体調の変化がある場合はスタッフに声を掛けてと書いたポスターが貼ってあった。
座って待つ間にこの文章のさわりの部分を書いていた。体調の変化は特に特に無い。あー、とうとうワクチンを打ったんだな、私…と感慨深くなった。思い起こせば昨年(2020年)の1月22日。毎年1月末から始まる花粉症に備えてマスクを買おうとAmazonをチェックしたら軒並み売り切れていて不審に思い、次にチェックしたヨドバシカメラにもなく、ビックカメラにかろうじてあったプライベートブランドの箱入りのマスクを購入することができた。

武漢の謎の肺炎(2020年1月当初はこんな風に報道されていた)、だいぶヤバイのかな、と認識したのはその時だった。でも、中国の春節はもうすぐなはず。大丈夫なのか?とGoogle検索しながらドキドキしたのを鮮明に覚えている。あれから一年半たった今、海外でそのウイルスのワクチンが複数完成し、そのうちの一つが私の腕に注射された…。今まで経験のないmRNAワクチンが。

帰宅後に体温を測ったら36.2度だった。22時に測ると36.8度。人は夜の体温は平熱より高めが出るので、これは普段から体温を測っているから通常値といえる。頭痛もない。ただ、左腕全体が筋肉痛がする。でも辛いほどではない。キックボクシングした2日後の筋肉痛のほうが正直痛い。

副反応は打った当日より次の日に出やすいとのことなので、また明日も自己観察をしようと思う。とりあえず今日はオリンピックの閉会式も見たし、寝ることにする。

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