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OMORIと自分語り

!注意!

このノートはゲーム『OMORI』のネタバレを含んでいます! 全てのエンディングもです。まだゲームをプレイしていない方はここで解散してください。このゲームはネタバレがすべてです。どうかお気を付けください。


表紙はOMORIのグッズ。とてもお気に入り。






これは私が去年OMORIを初めてクリアした後の感想です。長らくdrop boxに封印してあったものを取り出しました。以前jprivetterに投稿したものと同じものです。もしかしたら、後で追記するかも……


 ゲームの話をする前にもうすこしばかり話をさせて欲しい。
omoriを知る2ヶ月ほど前に、一人じゃ寂しいから、イマジナリーフレンドを作ろうと考えた。大人になってから自分で作るそれは違う名前らしいけど。それでスズがいる。以前vtuberごっこをしようと思って作った女の子。誰かlive2dの導入方法を教えてほしい。
 ただ「大丈夫だよ」って言って欲しくて、無責任で投げるような言葉でも「ここがあなたの居場所」と言ってくれるような人が居て欲しかった。結局のところ上手く動かせなくてキャラブレが割とある去年

 今回、ゲームをプレイするに当たって謎の承認欲求でOBSを導入した。一周目は全部撮ってある(二周目は撮ったはずがデータ消えてた)。あわよくば投稿してやろうと思ってたものだから、ちゃんと挨拶してる。終わりの口上はこう。

「それではみなさま、おやすみなさい」

 omoriをプレイした皆々様ならお分かりでしょうが、本当に偶然で、トレーラー見てなくて…………bad end見た時半ばうわ言で、「おやすみって聞こえる……」って言ってました。

 メンタルが終焉を迎えつつある中でプレイを始めた僕も悪いんだけど最初の10分くらいで、お友達があまりに優しくて泣きかけてた。1番初めに通ったのはgood endだったから、あいも変わらず優しさレベル限界突破的に話しかけてくれたあの、バックステージでボロボロ泣いていた。ここまで泣いたゲームは初めてだった。休憩なしで2時間越えを走った。
 あの時、最後の方、バジルくんを助けないって選択肢は僕にはなくて、結局引っ越すんだから「バジルくんのために」ケルくんを、オーブリーちゃんを、ヒロくんを元の関係に戻そうと走り回っていた。
 晩に起きて、バジルくんの部屋の一直線で、そもそも自分では乗り越えたらマリちゃんのことを忘れちゃう気がするって拒んで、このままで居させてってゲームに懇願して、でも、バジルくんは助けるつもりでいた。いつものことだけど、なんて自分勝手。

 かなりね、自分と重なる部分があって。今はまだ生活が出来て取り繕えるから大丈夫だと思っているけど、一度倒れたらこう、二度と起き上がれないんじゃないかと怖い。結局ゲーム中でサニーは、ケルくんが会いに来るまで何も変わらなかった。もしも僕にそんな友達がいればなと思う。ただ、ストーリーを通してお友達の過去も知っていくと、みんな大変だったんだって、自分自身で精一杯だったんだって。

 僕の悪い癖なんだろうけど、これこれこういうことがあったんだ、ってお話された時に、自分はこれこれこういう、それよりもっとひどいことあったから大丈夫だよって返すことが多い。これは改善しなくちゃなと思う。だって僕自身が話す時に求めてるのはそんな言葉じゃないから。不幸自慢大会をする為に(僕はそうだけど)話してくれてるんじゃないだろうから、受け止めなくちゃいけないんだ。最近は心掛けてるけど効果はわからない。逆にやばい状況だと自覚させちゃう可能性ある?


 それはそれとして、話を聞いているとやっぱり、僕よりヤバいなと思う状況にいる子って存在するんだよ。だからみんな、自分自身で精一杯と言われればそうなんだろうなって納得できる。でもさ、僕が言ってるのは今すでに僕が苦しいのに、これ以上の苦しみがあってかつ生きてく為にはそれに耐えなくちゃいけないのかってこと。嫌だよ。よく言うでしょ、止まない雨は無いんじゃなくて、今この雨に耐えられないの。
 他人にすぐ頼る。だからさ、スズが居るんだけども。スズだから許される無責任さで「えっそれヤバ、大変だよすごいね」じゃなくて、「大丈夫!出来るって!」を言う係。

 
 だから、オモリとの戦闘になった時も屈さずに、oyasumiしなかった。バジルくんが、って半ば依存みたいに、病室のシーンでもバジルくんの影にまっすぐ着いて行ったり……バジルくん起きないのかなって言ったら直後に水やりエンドが来た。条件も知らずただバジルくんが帰ってきた時枯れてたら悲しむかもって丁寧に水をあげてただけなのに。そう、誰かのために、なら生きられるから僕は依存体質……今はお友達が『読みたい』と言ってくれた漫画の続きを描いている。今はもう、読んでくれていないみたいで、一向に終わりが見えなくて、立ち止まりそうになっていた所。
 オモリがさ、「許されないだろう」とか「なのに殺した」とか言う。僕はもう、さっき言った通りバジルくんの為ってやってるから自分は許される気さらさらなくて。「それはそう」「おっしゃる通りです」「僕が殺しました」って言うしかなかった。その通りだものって。この頃にはバックステージよりもだいぶ気持ちが落ち着いてきて、受け止めきれて居た。

 duet、すっごく良かった。

バイオリンが途中でメロディに合流するところが好き。見てると、聞いてると心が温かくなる気がして。good morningも気に入ってる。なんつー歌詞だ。goodendとは?って。でもな、my timeがばかほど刺さってる。だって “close your eyes, and leave this dream”だよ?途中で曲調が変わって、脳みそガンガンに来る構成が初めて聞いた時衝撃的すぎた。良すぎる。

  後になって攻略サイトを見て、bad endを見に行った。ものすごく腑に落ちて。これが正解なのかと思ったくらい。演出が良いんだよね、黒が薄いあの画面がものすごく夢見心地で、もう眩しくて眩しくて。

 一周目が終わって、このゲームを忘れたくないと思った。一生覚えていよう、というか一緒に行こう、って感じ。ずっとそばに居てほしい、変な感じだけどなんだか温かいような、その温もりにすごく親近感を覚えて、僕を全部受け止めてくれるような気がした。僕ってば意外とタフな身体を持ってるから、大丈夫大丈夫。

 

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