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障害年金を受給出来ない障害者達

とある企業の社長をされている障害者の方の講演のお話を聴いた時、「私は普通に仕事をし全国を飛び回り不自由を感じた事はない。収入も得ているのに障害年金も毎月受給出来る。収入を得ているから障害年金は寄付している。」と笑いながらおっしゃってました。
それを聞き私は「良い環境で羨ましい」と思いました。
もちろんその方が収入を得られるまでは相当なご苦労や努力をされ、一筋縄ではいかない道のりだったと思います。
ですが、働きたくても働けず障害者手帳を取得するほどの病気を抱えていても障害年金を受給出来ない人がいる事を多くの方に知って欲しいのです。

私は、先天的な病気の後遺症で病気になり後天的に障害者になりました。
障害には等級があり、障害年金を受給出来る人は限られています。
私と同じ病気でも人工関節を入れていれば受給可能な方も多くいますが、私は若い頃に病気を発症したため人工関節置換え手術を受ける事が不可能でした。
私のように外出が困難で通院も必須(医療費がかかるが何の支援を受けられない)なのに就労出来ない人がどのように生きていくのでしょうか?

ラッキーな事に私は結婚していた為、手術した後就労出来ない時期、扶養してくれる人がいました。
ですが、入院費及び手術費及び通院費及びリハビリ費等私が生きているだけでお金の掛かる事ばかり。
私も働かなければ生きていけない為、就労しました。

働ける体でなくとも中途半端な障害では、自身でどうにかしなければいけません。

障害者が就労可能な作業所は、驚くほど賃金が安いのが現状です。子供のお小遣いの方が多く貰えるのでは?と思うくらいです。

また、障害者手帳を不正取得される方の影響もあり年々手帳すら取れなくなってきています。

難病は、難病指定されなければ支援さえ受けられません。

この時代、震災等でいつ誰が当事者になるかわかりません。
この問題をスルーしている人達は、当事者もしくは家族が当事者になった時、やっとこの問題をどうにかしなければいけない事に気づくでしょう。

私は社会の底辺を身をもって知ってます。
先天性の悩みや苦しみ、後天的障害の悩みや苦しみ、健常者の考え方どれも私なりに(体験者として)知ってます。
だからこそ何か出来る事があるのではないかと思ってます。

私の行動なんて誰の目にも止まらないでしょう。
けれど、誰かが声を上げなければ何も変わらない。
私は声だけは大きいので、耳を澄ましている誰かに届くのではないかと思いながらこれからもジタバタしたいと思います。

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