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サービス付き高齢者住宅に入居している方たちから考える~若いうちから行動変容~


#年を重ねて衰える筋力
#集中力
#習慣は持続する
#習慣の上書はなかなか難しい

習慣は変えない限り変わらない


若い頃は気にしていないのですけれど、歳を重ねると言うことによっても、若い頃の習慣化していた事は変わりようがないと言うことがあります。

皆さんタバコ吸いますか?
皆さんトイレでの排泄どのようなスタイルでしていますか?
皆さん自分が将来尿漏れするなんて考えたことありますか?
皆さんご飯どのように食べていますか?
皆さん下着は自分の体に合わせたものを使っていますか

何気ないことを、今どのようにしているのだろうかを考えていただけたらと思い、いくつか挙げてみました。

喫煙者の方へ


喫煙者の皆さん、喫煙を続け、年を重ね、高齢者になった方が、日々どのような習慣行動をとっているかご存知でしょうか。
慢性の気管支炎で、気道内の分泌物が上気道にたまり、咳払いをしては痰を出すために、お腹に力を入れて
『エッヘン』
今にも胃の中のものを吐き出しそうに、強い咳をしているのを見かけます。

電車に乗っている時に、咳払いをしては、痰を飲み込む人を見かけませんか。
私の場合は、その人の習慣に喫煙があるのだろうと感じてしまします。近くによると、たばこの臭いが洋服にしみついていたりします。
『咳払いをしたり、痰を喀出したり、ティッシュに吐き出す行為を、食事の時も繰り返しています。食堂でご飯を食べている時、食べ終わったときにも、繰り返して咳をしています。』
食事をしている人にとっては気になる音と、動きが加わるので、
『汚い』とか
『うるさい』とか言われているような人を見かけています。

男性の排尿習慣について


さて、男の人は奥さんに、
『洋式便座に座って排尿してほしい』
とか言われてないでしょうか。
歳を重ねてからでは、なかなか習慣を変えられないと言うことを考えれば、今から奥さんの忠告を、聞いておいた方がいいかもしれません。

歳を重ねることによって、足がおぼつかなくなり、バランス感覚を失い、視力も低下すると、当の本人は便器に放尿し、的中した気になっていますが、実は後から入った人が、便座が濡れていることに気づいたり、床に尿の水たまりを作っていたりしています。

本人は気づいていないのです。
悪気もないのです。

便座が汚い。床が濡れていることに気づいた人は、実は拭いて消毒をしているのです。
家庭ではきっと、家族がきれいにふき取ってくれていたのでしょう。

女性の尿漏れ対策


女性の方、自分が将来、尿漏れをすることを考えていますか。
その時は来たら、何を使うと対処できると考えていますか。

ご自身の親が、尿漏れ対策に何を使っているかご存知ですか?

高齢者の多くの方はテレビで宣伝されている尿漏れのパッドなどは使用せずに、自分でトイレットペーパーを重ね折して下着に乗せ、陰部からの尿漏れを吸収しています。

こういったことをしている事は家族には見えないし、本人も言わないので、誰も知らない状況で、本人だけが尿漏れを知られまいとして夜中に尿漏れの下着を洗ったりしています。
もちろん旦那さんも知らないで、自分の奥さんが尿漏れで困っているなど、気に掛けることすらしていません。
高齢者の施設では、入浴介助をしていると、陰部にティッシュがこびりついていたり、常に陰部に濡れたティッシュが挟まっていたり、肌にとって尿で湿りアンモニアの刺激が加わっている状況を作りだしている場面に遭遇します。
尿路感染症の温床になっているのも、尿漏れ対策の手法によって明らかでしょう。
もう一つもったいない思考というのがとても変えがたいというのがあります。
なぜ、尿漏れパットを当てて、吸い取ることをしないのか。

一つは、新しい知識を持っていないので、知らない。
もう一つは、トイレットペーパーで事足りると思っているがゆえに、もったいない。

このような場面を実勢に見かけています。
尿漏パットは、尿漏れを吸収し、吸い取り、ゲル状に固めるものでるものです。
それを何回も、尿漏れしても取り換えず、ずっしりと重たいパットを挟んでいる人を見かけます。限界まで使ってから捨てようとするもったいない信仰は、高齢者には健在です。
このような例もあります。
尿漏れをした尿取りパットを、太陽の日差しにあてて、乾燥させようとしている高齢者も見かけます。
現代の母親に、子どもの使い捨ておむつを乾かして使おうとする人はいないでしょうが、高齢者はもったいない信仰と、ゲル状の尿を乾かせると単純に思い込んでしまっている恐ろしさがあります。
このように、高齢者のもったいないという思いの背景には、家族に金銭的負担をかけている負い目もあったりします。自分ではパッドを買い求めに、ドラッグストアに足を運ぶわけでもないので、結局は家族が買い求めに行き、出費をしているというのが事実です。
もしも尿取りパットを天日に干すことで、再利用できるならと考える高齢者の心理は、家族に対する気兼ねであり、家計を圧迫していると言う申し訳なさから来ているような気がします。
びちゃびちゃになった、尿取りパットを発見し、ケアワーカーが取り替えましょうというと、
『気が付かなかった』
とつくろいます。
ペットボトル500㎖もの水分を吸収したパットを、陰部にあてていて、気づかないとなれば、知覚や触覚が麻痺しているとしか思えないのです。

高齢者が尿路感染症を起こすと言う事は、稀なことではありません。ここまで状況説明をした尿漏れとその対応方法については、高齢者ご自身の、健康管理に関する手法が問題だと感じています。
喉が渇くけれども、夜間のトイレに起きるのは面倒だからと言って、水分の摂取を減らしている高齢者も見かけます。トイレに行く事は悪いことではありませんし、水分を取ることも悪いことではなく、それは体にとって必要で、脱水症の予防と言うことにもつながっています。

習慣の見直し


どうぞご皆様の親世代、そしてご自身の将来と言うことを考えたときに、今一度、生活の中の習慣を考え直してみてはいかがでしょう。

なぜならば、歳を重ねてからでは変容することが難しく、歳を重ねてからでは過去に戻れないでしょう。
肺機能が低下してからでは、肺機能を回復することができない。そういったことを念頭に置いて生活習慣を見直してみてはいかがでしょう。
それが健康に歳を重ねる、1つになってくるのではないかと思っています。
ヘルスプロモーションを自分自身で行うには、行動変容が必須です。

2023.2.3(金)
MILK


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