海外就職に必須!「英文カバーレター」の書き方ガイド
こんにちは。福岡出身、30歳を過ぎて英語を学びはじめ、37歳で海外就職の夢を実現しアメリカで働いている「みりん(@milin_study)」です。
海外就職というと、英文履歴書が必要で、面接も英語なんだろうなというのは想像できますが、その他にも重要なことがあります。それは、「カバーレター」。「カバーレター」って日本人には馴染みがありませんが、海外では一般的に使われており、海外での仕事探しに必須ドキュメントのひとつです。
私も留学中にインターンをさがしはじめて、カバーレターの存在を知りました。最初は、何を書いたらいいかわからず戸惑っていたのですが、イギリスの大学の就職課の方に添削してもらったり、イギリスで何十社に対してカバーレターを提出するうちに、カバーレターに何を書けばいいかのコツがわかってきて、次第に海外企業からも面接に呼ばれるようになりました。ついには、ロンドンで有給インターンを2ヶ月行うこともできるほどになりました。
海外インターンを獲得するために行った準備をまとめた記事はこちら
本記事では、海外就職や海外インターンを目指している方向けに、英文カバレーターの書き方、そして私のカバーレターの実例を本記事で紹介したいと思います。
私の自己紹介
まずは、筆者の私「みりん」について紹介させてください。
私は、福岡のごく普通の家庭に育ちました。大学進学を機に上京。そのまま東京のIT企業に就職しました。東京での会社員生活も慣れてきた5年目に、英語が話せないのに突然のアメリカ赴任。
アメリカ滞在中に出会ったアメリカ人同僚から言われたショッキングな言葉
「お前の人生は人事(HR)に決められてるの?」
が私の人生を変えました。この言葉にショックを受け、私ももっと自分の人生を生きようと一念発起。30歳を過ぎて海外大学院への留学を志すようになりました。
仕事や資金の問題もありすぐに会社を辞めるわけにはいかなかったので、会社員として働きながら、仕事後や休日に留学準備をコッソリと2年間行い、自分と約束した2年後にイギリスの大学院へ留学。そこで、初めて海外でのインターン探しや就職活動を経験しました。
留学中から授業はソコソコにして、力を注いできた就職活動のおかげで、留学中はイギリスの銀行でインターン。留学後はアメリカのIT企業に就職しました。アメリカでは、その後さらなるキャリアアップを目指して転職し、現在は2社目の会社でコツコツ働く毎日です。
ーーーーー本ノートはこんな方のお役にたてますーーーーー
本ノートは、海外就職や海外インターンを目指している方向けに、英文カバレーターの書き方を紹介した記事となります。
実際に海外インターンと就職を経験した私が、カバーレターの執筆・添削を受ける中で学んだこと、調べたこと、面接に呼ばれた合格カバーレターの実例を紹介しています。
私も10時間以上の時間をかけて、過去の資料や自身のエッセイなどを読み返し、皆さんの期待に答えられるよう一生懸命執筆しました。海外就職や海外インターンへの応募を真剣に考えている方だけに、より具体的な情報を多く提供したいので、有料とさせていただいています。
カバーレターの添削を受けると50ドル〜150ドル(約5000円〜1.5万円)かかると言われています。本記事では、私の実例も含めて、カバーレターのドラフトが書けるぐらいの情報量を提供しています。
海外就職・海外インターンは、カバーレター・履歴書・面接と全ての面で自分を際立たせる必要があります。すべてを網羅しているのが、下記のマガジン。別々に購入するよりも20%以上お得な値段で販売しています。
カバーレターとは
仕事に応募するときに、英文履歴書と一緒に提出するドキュメントのことをカバーレターといいます。カバーレターは、履歴書を提出した際に、Hiring ManagerやHRが見て、面接に呼ぼうかどうかを判断する材料になります。そのため、カバーレターにはスキルや志望動機を記載して、自分がいかにこのポジションにふさわしいかをアピールする、人事や自分の将来のボスへのお手紙のようなものです。履歴書だけでは読み取れないこと(例えば熱意やスキル)などをこのカバーレターに書き、「ぜひ私にあってください、面接をしてほしい」とアピールするために使います。
カバーレターの必要性
海外で働いて転職活動を行ってきた経験から言うと、新卒や学生のインターンシップはカバーレターは必須だと思います。私も留学中に応募していたインターンやフルタイムの応募にはすべてカバーレターをつけて応募していました。留学先の大学院の就職課からも、就職課経由の案件はカバーレターをつけるようにと指導を受けていました。
そして、中途採用であっても、一般的にはカバーレターは必須だと言われています。GAFAMのようなテック企業はカバーレターが必須かは賛否両論あるのですが、こちらのサイトの調査では、300社のテック企業を調査した結果、GAFAMのような大手企業ではカバーレターを要求する企業が半数、スタートアップのような小さな企業では65%がカバーレターを要求すると紹介されています。
私が参加したGAFAのある就職イベントで人事は、はっきりと「カバーレターは読まないから不要」だと言い切っていました。下記のサイトでも、Facebook、Amazon、Netflixはカバーレターを要求しないし、GoogleやAppleは提出してもいいけど必須ではないと紹介しています。私自身がGAFAに応募してきた経験からも、GAFAに関してはカバーレターは不要だと思います。
ただし、もしあなたがGAFAのようなテック企業以外に応募するのであれば、カバーレターがオプショナルであっても、ぜひカバーレターを添付して熱意をアピールするほうがより良いと個人的には思います。
下記で、特にカバーレターを書いたほうが良いと言われているケースについて紹介します。
カバーレターが必要なケース
私の経験と実際に調査した結果から、カバーレターを提出すべきケースを下記に列挙します。
履歴書にかききれないことを補足説明したときに、カバーレターを使って説明するのがよいと思います。そして、応募先の企業がどうしても入りたい第一志望だったら、少し面倒ですが、カバーレターをつけることをオススメします。
カバーレターの分量
カバーレターは1枚で十分です。読んでいる方も忙しいビジネスマン。長い文章を書いても読んでもらえません。とにかくA4(もしくはレター)サイズ1枚におさまるようコンパクトにまとめることをオススメします。私のカバーレターもA4サイズ1枚です。
カバーレターのフォント
基本的なフォントを使うのがオススメです。クリエイティブな職種でない限り中身で勝負。よく利用されるフォントはこちら。
さらに、フォントサイズは10、もしくは12ポイントを使ってください。
ぜひ、履歴書も同じフォントを利用して、一貫性が出せるといいですね。
カバーレターの構成
カバーレターの多くは3−4段落の構成で、下記の内容を記載していきます。
自分の氏名・連絡先、日付、宛名・宛先
Hiring Managerの名前が応募要項に記載されている場合には、Hiring Managerの名前を記載します。Mr. Mrs. Ms.は使わないほうが無難だと言われていますが、下記のサンプルではMs.を使っていますね。私も女性のHiring Managerに対してMs.を使っていました。迷うのであれば、”Dear John Smith”といった具合にファーストネームとラストネームを記載するといいと思います。もし、Hiring Managerの名前がわからない場合には、Dear Hiring Managerと記載します。
1段落目
応募先の企業にいかに興味があるかを簡単に伝えます。もし、誰かの紹介(リフェラル)を受けたのであれば、その旨を最初の段落で述べます。
2段落目
面接官があなたと話してみたいと思うように、応募先の職種に関連がある経験やスキルを述べて、自分をアピールするのがこの段落です。どんな経験やスキルをアピールするかは、募集要項を読み込んで、募集要項に書かれているスキルを2−3個アピールするのがいいと思います。
3段落目
最後に面接官にカバーレターを読んでいただいてありがとうございますという感謝のメッセージを伝えます。ここはほぼ定形に近く、私はほとんどカスタマイズしていません。
結びの言葉
英文メールを書くと、最後にCheersやWarm Regardsのような結びの言葉を記載しますが、そこにもカジュアルなものとフォーマルなものがあります。間違ってもCheersなどのカジュアルなものを使って常識を疑われないよう、下記の結びの言葉を使うといいと思います。
カバーレター作成に参考になるサイト
複数の大学のページでカバーレターのサンプルが紹介されています。他の例も見てみたい場合には、ぜひ覗いてみることをおすすめします。ほとんどのケースで同じような構成になっているので、後はスキルの内容を書き換えたり、言い回しを書き換えるだけで、カバーレターのドラフトが簡単に作成できますよ。
カバーレターの添削サービス
いったんカバーレターのドラフト案ができれば、一度、プロのネイティブに添削してもらうことをオススメします。一度見てもらって土台ができれば、あとは会社や職種によって少しだけカスタマイズをすればいいので、毎回のように添削してもらう必要はありません。
もし、大学や大学院に通っているのであれば、就職課(Career Service)の方にお願いすると無料で添削を行ってくれます。私も就職課の方にお世話になりました。
就職課には頼めないという方には、下記のサービスがオススメです。カバーレターではありませんが、エッセイの添削をお願いしたことがありますが、満足度の高いエッセーになって戻ってきました。
カバーレターのまとめ
本記事では、海外インターンや海外就職で必須の書類「カバーレター」について自身の経験をもとに書き方を紹介しました。本記事の最後には、私自身がイギリスで海外インターンを勝ち取ったときに提出したカバーレターの実例を紹介しています。
みなさんの海外就職活動がうまくいきますように!他にも、海外就職や留学に関する記事を発信しています。もし興味があれば、他の記事も読んで感想を聞かせていただけると嬉しいです。
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実例:カバーレターのサンプル
下記は、私が実際にイギリスにあるアメリカ企業に提出し、面接の招待、なんと月額50万円以上の有給インターンのオファーをもらったカバーレターの実物を公開します。どんなカバーレターを書けばいいか迷っている方の参考になれば嬉しいです。特に、学生の方にとっては、カバーレターの構成が参考になると思います。
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