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【夫と息子 #4】mili君はおととの軽トラドライブが大好きでした♪ mili君が大好きな絵本「おじいちゃんちのたうえ」

こんにちは、@hanamizukiです。

今年も田んぼに稲が青々と光り輝く季節になりましたね。

「米」という字は「八十八」と書くように、米作りは八十八以上の手間をかけてようやく収穫できる大切な作物なんだそうです。

mili君のおと(息子はお父さんを「おと」と呼んでいました)の家は、お米とほうれん草を作っている農家です。じいちゃんちの田植えに興味を持ってほしいなぁと見つけた本が、作/さこももみさんの絵本「おじいちゃんちのたうえ」。さこももみさんの息子さんが小学生の時の作文にさこさんが絵を添えたものが絵本になったものでした。



mili君は、この本の中でもおとと軽トラに乗っているシーンが大好きでした。トラックの窓を全開にして、おとと風をビュンビュン感じて、爽快に走っているシーンです。

mili君とおとは、絵本の中だけではなく、じいちゃんちに遊びに行ったら、必ず2人でじいちゃんの軽トラに乗りドライブに行っていました

「mili!軽トラでドライブいくぞー!」
「うん!おとー!じいちゃんの軽トラかっけーなー!」
「かっこいいよなー!」
窓を開けてビュンビュンビュン。


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窓を全開にして走れる季節も、冬道で凍っているアイスバーンの時も、2人は軽トラでドライブに行っていました。ある日は、出かけた時は晴れ間だったのに、いきなりの豪雨で、2人の帰りを心配していたのに、帰ってきたmili君は「あめでね、まえみえなかったよー!」「おとー!あめすげかったなー!」って天気のアクシデントでも2人はとっても楽しそうで、こちらが気が抜けたほどです。

じいちゃんちの田植えも稲刈りの時期も、なぜかタイミングがなくて、mili君が体験したのは本の中だけとなってしまいましたが、この絵本は何回も何回もmili君におとが読んだり、私が読んだり、mili君自身がめくってみたり、mili君のきっと目に映った経験の一つとして思い出になっていると思います。


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おととmili君は、軽トラの中で何を話をしていたのかなぁ。2人でどんな景色を見てお話をして笑っていたのかなぁ。きっと、おとはmili君に、綺麗だね楽しいねということ以外にも、人として大切にしてほしいこと、家族を大切にすること、自分の夢を叶えてほしいことを話していたのではないかなぁと私は想像しています。

mili君は、とっても不思議な子で、その人との会話や言われたことを口にだして言っちゃうとか、そういったことはしない子でした。

だから、私とmili君との秘密の話、きっと、おととmili君との秘密の話、ばあちゃんやじいちゃんとの秘密の話、たくさん秘密の話を聞いたまま、mili君は逝ってしまったような気がします。


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絵本の最後のページは、

「ぼくは、「また らいねんも てつだいたいな~」と おもいました。」

最後のページを見て、mili君はいつも「じいちゃんち!」って田んぼを指さしていました。mili君はきっと「らいねん」という意味はわかっていなかったと思いますが、この絵を見て「おじいちゃんち」というのはわかる心が綺麗で優しい子に育っていました。

今年は手伝えるなかぁって思っていた田植えは、mili君が逝ってしまった翌日に予定されていました。じいちゃんは泣きながら田植えをしたそうです。

でも、きっと、じいちゃんのトライクターの隣の席には、にこにこ笑顔のmili君が座り一緒に田植えをしていたと思います。もしかしたら、軽トラにも毎日一緒に乗っているかもしれないね...

miliくん
たくさんたくさん、皆んなに幸せな思い出をありがとう。
miliくんがいて、皆んなの幸せだったよ。




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