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書評を読む

何の本を読もうかと思うときに参考にする方法に書評を読んでと言うのが多く、新聞やSNSそして最近は少なくなってきたが、かつては川本三郎氏・三浦雅士氏・加藤典洋氏の書評作品から気になったものを手にすると言うことが多かった気がする。海外の作品だと翻訳家で御多分にもれず柴田元幸氏や翻訳家としての村上春樹氏、経済関連だと山形浩生氏や村井章子氏のものを読むことが多い。

そう言う意味では久しぶりに手にした書評集が樋口恭介氏の「すべて名もなき未来」であった。氏のことはtwitterで知り、興味を覚えたのだが、実際手にして驚いたのが取り上げられている作品に自身が読んだものが多かったこととしかしながら、その評を読む限り、その本を読むに至ったきっかけや感じたことがかなり異なっていて、まさに氏がこの書籍の中の批評について書いている「たまに海に行ったらそれはそれで面白かった」経験をさせてくれるものであった。

この作品からはまだ新しい著者に出会っていないが、そうした未知との遭遇に期待してまた書評を手にすることになるのだろう。

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