もし仕事を探しているなら葬儀社をお勧めしたい。その理由とは。

母が最近まで葬儀社で10年くらい働いていました。アルバイトで入って、働きぶりが認められて正社員待遇になったそうで、高齢にも関わらずとても頑張っていました。自慢の母です。

さて、そんな母から僕は折りに触れ葬儀屋さんの実態を色々と聞いてきました。今はもうそんな感覚は無いと思いますが、かつては「穢れ」的な価値観で敬遠されがちが業種ではあります。まだそんな感覚残ってたりするのかな…。自分もそのうちお世話になるわけだし意味の無い価値観だと思います。

ただ今時点でも、恐らくそれなりの学歴がある場合に就職先の選択肢として葬儀業界を考えるケースは少ないと思います。
そのため、葬儀業界は大変な人手不足の状況です。人がいつ亡くなるかもわからないので宿直も少なくありません。現金を抱える老人も多いので、ネコババする葬儀屋の社員なども発生しやすく、経営者にとって本当に信頼できる社員は大変に貴重な存在であり、大切な存在となることが可能です。

昨今は家族葬が増え、昔のように大金を使って葬儀を行うということは確実に減っているため、大儲けできる時代では無いかも知れません。ただこれから10年は団塊世代が寿命を迎えるため、葬儀自体の数は強烈に増えることになると思います。

東京においては一昨年2022年の葬儀業界の大きなニュースとして、東京23区にある9箇所の火葬場のうち6つを保有する「東京博善」が中国人企業に買収されたという事がありました。公営の火葬場は2つしかないためキャパシティが足りず、博善の火葬場は使わざるを得ない状況は続くわけですが、費用は高くなり、細かな融通も効かなくなるという問題は色々と発生しているようです。

まあそんな葬儀業界ではあるのですが、繰り返しますが一般的な企業と比べて人手不足による課題は山積みです。経営者も高齢になり、なかなか後継者がいないという問題もあります。
そこで求められるのが、正直で勤勉なふつうの元気な人です。学歴より性格です。今の時代、正直で裏切らない人間を探すのは簡単では無いかも知れませんが、少なくとも僕は今の仕事がもし無くなったら葬儀社で働くのも悪くないと思っています。誰の役にたっているのかよくわからないコンサルティング的な業務よりも、人の死に向き合い、人の尊厳について常に考えながら死者と遺族を助けていく仕事はとても価値のある仕事であるように思えます。

どうでしょう?これまで葬儀屋さんで自分が働くなんて考えたことも無い人が多いのでは無いでしょうか。
ちなみに、女性がパートタイムで働くのも歓迎されることが多いと思います。そこから業界の事を少しずつ理解し、周囲の信用を得ながらステップアップしていくのも良いと思います。
参考になれば幸いです。

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