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子どもとの遊び方がわからない親への処方箋【継次処理と同時処理】

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この記事は、小学校や特別支援学校で教員をした経験を生かして、子どもの見方や子育ての考え方についてstand.fmで発信している内容の原稿です。

こんにちは!さわりです。

最近、YouTuberのすしらーめんりくにハマっています。
すごい実験をするYouTuberで、なんと消防車を購入したり、学校を購入したり!
それも大きな実験をするため!
すごいですよね。

少し前にコムドットが流行った時はとにかく再生数を伸ばすことや1つの動画の時間を長くするのが主流になっていましたが、
りくさんは面白いことと笑いを大切に、とにかく遊ぶことへのこだわりがすごいです。
数字を意識すると遊びじゃなくなる、動画の時間はなるべく短く削れるところは削って、面白さを凝縮しているそう。

Kindleで本を借りて読みましたがとにかく面白いしためになるし、子育て中の親が読むのもオススメです。
20歳でここまで物事を深く考えられるのは1つのことを本気で取り組んできた賜物なのかなぁと考えさせられました。

ユーモア溢れるクラファン(終了してるけどおもろい)👇

私も遊ぶように子育てしてみたい!と
遊びについて考えるきっかけになりました。

子どもとの遊び方がわからないと悩む親御さんもいるそうです。

私は、遊び方がわからないというのが想像できなくて、それってどういうことだろう、と考えてみました。

脳の処理の仕方として、継次処理(けいじしょり)と同時処理というものがあります。

継次処理とは物事を順番に処理していく方法です。
学校の勉強は次継処理的なものが多いです。
漢字の習い方も、
1つずつ順番に文字を習い、
書き順を学びますよね。

道案内なら、
一つ目の角を右に曲がって、まっすぐ行って、突き当たりで左折して…など
1つずつ順番に説明するのも継次処理的ですね。

同時処理はマルチタスクとは意味合いが異なると私は捉えています。
全体像を捉えたり、情報量が多い方が理解しやすくなるイメージです。

漢字なら、1年間に学ぶ字を全て見ながら、
見比べて同じところや違うところを把握したり、
グループ分けしたりしながら覚えていく。

地図なら全体像をみて、なんとなくの方向から目的地に向かうなど。

継次処理は目的や全体像が見えていなくても1つ1つのやることと順番がわかればこなしていける。
細部が細かい、言語的聴覚的なイメージ。

同時処理はこまごましたタスクより目的や全体像が見えていないと物事を進めにくい。
おおざっぱに全体を把握する、視覚的なイメージ

この継次処理と同時処理は場面ごとにどちらで処理するか変わるため、みんなどちらも行っています。
しかし、中にはどちらかに偏っている人もいます。

日本の世の中は継次処理的に構築されているため、同時処理に偏っていると苦労します。
なぜそんなことがわかるかというと、私がそうだから。
学校教育のシステムを変えるべきだと思っていましたが、同時処理に偏った人は少数派なため、その必要性がない人が多いと最近気がつきました。
次継処理が多数のほうが世の中のバランスが保たれるのかなと思ってもいます。

ちなみに今トルコ語を学んでいますが、1つずつ問題集を解くのは向いていないので、色んなものを同時に幅広く当たっています。
アプリで発音とフレーズ練習、YouTubeでトルコの話と発音を聞く、本でトルコ語のざっくり全体像を読む、など。
簿記もやっていますが、本を読む、動画でざっくり全体像、本や動画で学んだことをアプリで実践を同時にやっています。
1つずつやるより、たくさんの情報からより本質に近づいた方が理解しやすいです。
なので学校の勉強は全然できませんでしたね💦


さて、同時処理は自由が得意です。
マインドマップのように次々とアイデアが繋がって、遊びであれば、おもちゃの色んな使い方が思い浮かびます。

私の同時処理に偏った友達が、どこかで聞いた話ですが、
ある保育園では想像力を育てるために
りんごや車の形ではなく、
丸や四角などの形と色のみのものを使って遊ばせるそうです。

その形から何かに見立てて遊ぶため、想像力が育つという話だったそうです。
それを聞いて、そんなので想像力って育つ?と私に聞いてきました。

私は、自分だったら情報量が多い方が想像するエネルギーが湧いてくるなと感じました。
それは同時処理に偏っているから。
マインドマップのような思考なので、網の目が繋がるほど想像力豊かになります。
そして複雑さを好みます。
その友達も同じような理由で物足りなさを感じたのだと思います。

でも、情報量が多いと想像する余地がなくなり、想像力が働かない人もいます。
そういう人はある程度の枠組みを好み、
「この形はなんだと思う?」とルールの中で遊ぶ方が遊びやすいんだと思います。

結局は子どものタイプ次第。
親や支援者は自分の好きな遊び方を押し付けないよう心がけ、この子は継次処理的である程度枠組みが必要かな?この子は同時処理的だから情報量を増やして自由に遊ばせよう、と
環境設定してあげることが大切です。

「遊び方がわからない」というのは継次処理に寄った親っぽいな〜と感じました。

よく、アドバイスとして遊びは自由ですよ、おもちゃはどんな使い方をしてもいいんです。
と言われますが、
継次処理の人からしたら、
『???よりわからん?』と思うんじゃないかな。

遊び方がわからない保護者の方には、
ある程度枠組みをアドバイスする必要があります。

お子さんが同じタイプなら枠組みの中で遊ばせて大丈夫。
苦手な自由遊び伸ばさなくていいの?と思うかもしれませんが、
まずは自分の得意を伸ばす方が大切です。遊びは楽しいことが大切なので。
ちなみにフラッシュカードがハマるのも継次処理優位の子だと思います。
私はフラッシュカードなんかされたら気が狂います笑

お子さんがやっていることをそのまま声に出して言うだけでも遊びになりますよ。
積み木をつめたね〜!
お家かな?大きなお家が作れたね。
など。

こういう具体的なアドバイスが有効だと思います。

継次処理優位の親が同時処理優位の子を育てるときは、
順番を指図したり、目的を伝えなかったりするとストレスになります。
カレーライスを作る説明をするなら、
いきなりジャガイモ切って、と言われても心理的にできません。
カレーライスの作り方を説明するよ、と目的を伝え、全体の工程を大まかに説明してから順番に伝えましょう。イラストを使うのもオススメです。
これは仕事で部下に伝える時にも使えます。

遊びに関しては想像力をどんどん発揮すると思うので、
親からすると、おもちゃの遊び方が違う、と思うことがあるかもしれませんが、
危なくなければどんな遊び方でも受け入れて、
発想力を認めてどんどん発揮させてあげることが大切です。

逆に同時処理優位の親と同時処理優位の子はたぶん遊び方に共感できるので大丈夫だと思いますが、

同時処理優位の親が継次処理優位の子を見る時は、この子ルールに沿った遊び方ばかりして想像力ないのかしらと無理に遊びを広げないことが大切です。
得意の同時処理を活かして色んなルールを作って提供してあげると遊びが広がってくると思います。
遊びが広がっていなくても、深めている可能性もあるので、その子の想像力を育てようとするより、まずはその子の才能を見ようとする自分の目を養うことが大切だと思います。
いうは易し行うは難しですけどね😂

ちなみにバランスの取れている人もいます✨

最後に、私の考える遊びの定義はワクワクすること。
おもちゃを正しく使うとか、
いやいや遊びは自由じゃないと!とか
そんなのはどうでもよくて、
みんなそれぞれの遊びがあっていいよね!
その子が楽しくてワクワクしていることが遊び。

そのとき、笑っている子もいれば
真剣な表情の子もいる
よだれを垂らしてしまう子もいるし
キョロキョロ目移りする子もいる

ワクワクしていれば全部その子なりの遊びなんじゃないでしょうか。

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