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너는 나의 폴라리스 きみはポラリス

朝起きたら、わたしはもう幸せなのだった。



なにか夢を見ていた気がするが思い出せない。きらきら、きらきらとした感覚だけが頭に残って、まだ五時前だというのにわたしはカーテンを開けてベッドから降りる。
外はもう明るい。


スマホを開いて、彼らの音楽を掛ける。
わたしのからだは勝手に踊り出している。
ぷい♪ぷい♪とおしりをふって家中のカーテンを開き、顔を洗い、服を着替え、同居人に声をかける。


「なんでそんなに元気なのよ…」と若干迷惑そうに起きだしてくる叔母に向かって「Get it let it roll!」と快心のポーズを決め、一日が始まる。


買い物に行き、じゃがいもを目にする。ああジンさんは食べられないんだ、と切なくなるが、サーモンを見て 海鮮類が苦手なナムさんがジンさんお手製のサーモン料理を「おいしい」と食べていたことを思い出してぱっと笑顔になる。


スーパーの帰り、猫に出会う。「あっニャンギ、……………猫違いか」などとマスクの下でひとりごちると、猫はもうどこかへ消えている。
今日は何を食べようか。ジンさんの好きなステーキなんてどうだろうか。


夜、ぽっかりと浮かぶ月を見て「綺麗だ」と思うより前に「みんなも見ているだろうか」と考える。 


遠いソウル、遠い場所。



寝る前にTwitterを開き、彼らがあげた写真にいちいち悶絶する。

何度も同じ写真を保存してしまったことに一人で噴き出して、まるでスマホをとてつもなく大切なもののようにそっと枕元に置いて、眠りにつく。
おやすみジンさん、と呟いて。










わたしの生活にはいつもあなたたちがいる。




本屋さんで、洋服屋さんで、アクセサリー屋さんで、電車の中で、お風呂の中で、布団の中で夢の中で生活のすべての中で、あなたたちがわたしのそばにいる。


そばにいるよりもずっと“そばにいる”。

わたしはそれがうれしくて、時々わけもわからず泣きそうになる。


わたしの現実の生活にあなたたちはいない。
朝起きたとき隣で寝息を立てているのはあなたたちじゃないし、重たいスーパーの袋を持ってくれるのもあなたたちじゃない。くつずれしておぶってくれるのもあなたたちじゃない。ていうかそもそもそんな人いない。


でも、本当にそばにいることよりも“そばにいる”ってことはあるのです。


傷ついた時、こんなときあなたたちならどうするだろうと考える。
どうしようもなく虚しい夜、ジミンちゃんはどうしたのかな、テテは眠れたのかな、と思ったりする。
とても美味しい料理ができれば、これならナムさんもダイエットを放り出して食べるに違いない、グクはおかわりしてくれるだろうか、ホビさんなら満面の笑みで褒めてくれるだろうとうれしくなる。


ありがとう。

わたしの生活にいてくれて。
わたしの人生に現れてくれて。
ありがとう。ありがとう以外になにかないのか?あなたたちが血を吐くような努力をして開いてきた道が偶然わたしの元に繋がっていたこと、どう言えばいいのかわからない、ありがたくて涙が出る。


あなたのヒーローは誰ですか?
そう訊かれて間髪いれずに防弾少年団です、と答えている自分がいた。

わたしはあなたたちのことを思うと良い人でありたくなる。他人にやさしく、自分にやさしくしたくなる。ごはんをもりもり食べたくなる。自分ができる精一杯のことをしたくなる。
新しいことを知りたくなる。
すべて、あなたたちが。


こんな気持ちになったことはなかった。
一歩引いたところから見たら、あなたたちはわたしのことを知らなくて、わたしは世界に何千万もいるファンの中のひとりで、だからこんなに、こんなに強い感情を抱くのは間違ってるのかもしれない。

あなたたちがわたしに会いにきてくれた、なんて。


でも、あなたたちがあの時事務所に入ろうとしなければ、どんなにひどいことを言われても諦めず練習しなければ、デビューを勝ち取らなければ、どんな非難にも耐えて来なければ、欧米進出の重圧に、黄色人種だからと浴びせられる偏見に、ファンの歪んだ愛情に、身に余るほどの賛辞の声にそこから生まれる身を喰い尽くすほどの影に、耐えて来なければ、それでも進んでこなければ、わたしはあなたたちを見つけられなかった。


あなたたちの選んできた道すべてが、わたしに繋がっている。


あなたたちの選んできた、そのすべてが、世界中の人に繋がっている。

ありがとう。
あなたたちが歌うのを見るのが好き、弾けるような笑顔と溜め込んだ力が爆ぜるような踊り、心の奥まで染み渡るような歌詞と、自己愛を爆発させたかっこいいラップ、あなたたちが好き、あなたたちの全てが好き。

バラエティでアイドルであることを忘れたようにはしゃぐところ、インタビューに真剣に答える姿、わたしたちの見えないところで努力しつづける姿勢、いつでもラーメンを食べたそうなところ、いつもお互いに触れていないと気が済まないところ、時々本当に、本当に素の二十代の男の子になるところ。


あなたたちが手放してきた、進まなかった道の先にもきっと何かいいものがあるだろう。
でも心配しないで。
あなたたちが手放そうとしたもの全て、わたしたちが持ってきてあげる。
あなたたちが進んでいく道の途中途中に置いて待ってる。だから何も諦めないで。

あなたたちの選んだ道を絶対的な「正解」にするから。わたしたちがするから。


だから、ああもうだめだ、画面が霞んで見えない。大好きです、防弾少年団。大好きです。愛してます。これを愛って言ってもいいかな。あなたたちの幸せばかりを祈ってる。 


でも、いつも笑っていて、なんて言わないよ。
あなたが思うように笑えなくなったとき、わたしたちが笑わせてあげる。
必ず笑顔にしてあげる。

あなたたちが振り向けばいつも、わたしたちがいるよ。


なぜ防弾少年団がヒーローなんですか?と訊かれて、彼らのことを考えると良い人でありたくなるんです、彼らはヒーローと言うよりも、道を示してくれるポラリスのようなものです。と答えた。


前に、ステージから見るとアミが宇宙の星みたいだ、と言ってくれたことがありますよね。

わたしにとってみんながポラリスなように、わたしもあなたたちの旅路を照らし出す星のひとつでありたい。

…この言い回しちょっと恥ずかしいな、厨二病みたい…ナムさんとお揃いですね(やかましい)

一挙一動、一言一句に注目されて記事にされるあなたたちの苦労をわたしはちゃんとは分からない。身につけるもの、口にする言葉にすべて意味が与えられてしまう苦悩を、本当に理解することはできない。

それでもあなたたちをまもりたい、と思っていてもいいかな。
神様の前で目を閉じる瞬間、短冊に筆をのせる瞬間、美しい景色を前に目を見開く瞬間、頭に浮かぶのはあなたたちだって伝えてもいいかな。 

あなたたちのこと大好きで思い出すたびに幸せになるってこと、何度でも伝えたい。

そんな自分をとても可愛くて素敵だって思っていることも、伝えさせてくださいね〜!


最後になりましたが、防弾少年団、デビュー八年目おめでとうございます。
あなたたちの全てを愛しています。
わたしに出会ってくれてありがとう。
世界中のアミのみなさん、わたしに彼らを見つけさせてくれてありがとう。アミの皆さんがいなかったらわたしは彼らを見つけられなかった。ずっと彼らを愛してくれて、魅力を伝え続けてくれてありがとう。

大好きです、防弾少年団。


あなたたちが進んでいく道のさきに、まだあなたたちに出会うべき人がたくさんいる。

本当に、ありがとう以上の言葉があればいいのに。

どうか、すこやかに。

もう言葉が見つからないのでこれで終わりにしますね。

君はポラリス。

追伸

あなたたちを思うと、わたしは強くなりたいと思うし、弱い自分をそれなりに愛せる。
ありがとうございます。
防弾少年団にとってアミが、そういう存在でありますように。
そして、わたしたちの春の日が、はやく訪れますように。

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