上総の国で過ごす休日

猫二匹連れて、上総の国にあるウサギ小屋で過ごす週末。自然に親しみ、新鮮な野菜や食材を求めて、ほぼ毎週、出かけている。

休日を都心で過ごすときは、能楽鑑賞、オペラ、歌舞伎などのため。三月中はこれらが、ほぼキャンセルになって、自動的に引きこもり生活になってしまった。仕事以外で、都心にはでかけない。買い物も、美容室も、少し先にして、人との接触をなるべく避けて暮らしている。

去年は台風などの災害で、家で過ごすことが何日かあった。そのときに比べれば、インターネットでは、オペラやバレーの公演が流れているし、web飲み会で、知り合いの顔を見ながら、消息を伝え合うことができる。これは軟禁状態ではなく、そういう世界を楽しめばいいのだ。

イタリアコミュでは、籠っている間に、セーターを編んだり、手の込んだ料理をする話が載っていた。時間はあるのだから、いままでできなかったことをすればいい。今夜もボリショイ劇場の白鳥の湖をみながら、食材を分けて冷凍して、料理の下ごしらえを、さくさくとする。贅沢なことだと思う。

アールグレイのミルクティを香りを楽しむ。味覚や嗅覚がきちんと作動しているか、確認する。来週には四月になる。明日は雪かもしれないと、いわれているが、厚いコートをしまったり、冬物のクリーニングを仕分けしなければいけない時期。

上総の国では、いたるところに桜が咲いていて、車でゆっくりと通過するだけで、お花見気分になる。歩いて行ける場所にも、見事な桜があるのだ。上野公園や、新宿御苑でなくても、お花見は楽しめる。いままでのしきたりや、なじんだことにこだわらずに、今を生きていこう。

東京に集まるのを少し我慢して、コロナウイルスの蔓延を防ごう。数か月の辛抱だと思っている。人から与えられる楽しみ以外にも、自分から楽しみを作り出す。そんな視点も大切。

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