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ジャンパオロ就任に至った経緯から来シーズンのミランへの期待~その2~

長期的計画として招聘したジャンパオロを10試合もせずに解任で計画性のなさをセリエのみならず全世界に見せつけたACMilan、後任はピオーリ、ピオーリはいかに今シーズンを立て直したのか

1ピオーリ途中就任までに至った理由~ピオーリ就任初期

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ジャンパオロを10試合もしないうちに解任でミランはジャンパオロ解任決定前から途中就任の監督を探し始めた、当初プランAに浮上したのはスパレッティ、すでにスパレッティの代理人とは3年契約で合意を結んでいると報道はされていたがインテル側はスパレッティに残り二年の契約の違約金を払ってまでの解消は認めず話は流れた、そして浮上したのはプランBとしてのピオーリ、当時ピオーリの評価は好調なときは手が付けられないが一度こけると不調を止められないという評価であったため、ピオーリ就任が決まった後のミラニスタの評価は不評であった、実際ピオーリ就任後の試合はまず、ジャンパオロの元で試合勘がめちゃくちゃになった選手たちに気持ちよくプレーさせるために自由にプレーさせるといういわばめちゃくちゃサッカーで個人技任せのサッカーを遂行、勿論結果が良くなったかのように見えたがすぐにダメになる、このままダメになるのかなと思った矢先、戦術を取り入れ始める、ピオーリからすれば選手たちをジャンパオロの元、合わない戦術とタスクを要求されて混乱状態に陥ってた中、気分良くプレーさせてリフレッシュさせる意味合いが強かったのだと思うし、その点においては個人的には意味のある期間だったとは思います、ピオーリ就任初期の前半戦のフォーメーションは基本的に4-3-3から始まり4-2-3-1や4-3-2-1などと変える日々を送っていたが前半戦の最後は4-3-3に固定、右サイドにはジャンパオロ監督の下でトップ下を無理やり起用されて絶不調に陥ってるスソをどのフォーメーションでも固定して起用、当然今までと同じように結果が出ない日々が続きアタランタ戦では今までフロントと監督のガスペリーニが一体となって強化したチームとごたごたのチームじゃ結果は言うまでもなく、0-5と大敗、フロントはようやくベテランの大切さを思い知り、今までもミラニスタや現地メディアからも求められていたズラタン獲得へ動き始めることとなった

2神の帰還~復調そして中断からの再びの復調

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アウェーのベルガモでアタランタに0-5と何もできずに大敗したのをきっかけに今まで若手路線だけを掲げてベテランの獲得には消極的であったガジディスも流石にベテランの必要性を感じ、ズラタンの獲得に関して、マルディーニとボバンに許可をだし、ズラタンにオファーを提出、そして愛するクラブを救うべくズラタンはミランのオファーを受けて、ミラン復帰が決定、当初の報道では半年契約+欧州カップ出場権獲得で1年延長OP付の契約で復帰となった、さっそくズラタン復帰を受けてミラネッロでは多くの雰囲気が変わった、ただズラタン復帰だけでチームの状態が良くなったわけではなく、まず大不振に喘いでいたピョンテクをこれ以上評価額が下落しない内にヘルタ・ベルリンへ完全移籍で放出、構想外となりつつあったスソをセビージャに買取OP付で放出や構想外のボリーニをヴェローナに放出、レイナをアストン・ヴィラに放出、代わりにサレマーケルスを買取OP付ローンで獲得、シモン・ケアーをセビージャから買取OP付ローンで獲得と年俸バランスを整えながら若手とベテランを融合させる放出と補強を実施、あとピオーリの求心力も相まってセリエの環境に慣れたレビッチや本来のポジションでプレーできるようになり最大限の能力を発揮しつつあるハカンやケシエのおかげでチームは復調し始めた、しかしミラノデルビーで2-0で前半終了後、後半は前半の修正をあまりせずに挑み、コンテにうまく対策を練られて逆転され2-4と敗戦、その後不調になり、コロナで中断前にジェノアに負けて中断期間となった。中断期間前でズラタン加入後大きくなったのはスソが抜けて右サイドにサムカスがレギュラーとなり、チーム全体的に守備に推進力が出て、、前半戦までならスソで攻撃が止まってたところがサムカスに変わり、攻撃にも流動性が出て、テオとレビッチの加入で左サイドの攻撃にも厚みが増したことで両サイドに流動性が生まれて、良い攻撃と守備が連動してできているのだと思います、中断期間中、ボバンの退任やラングニックの件など色々ある中ピオーリはうまくチームをまとめ中断期間開けのコッパでのユーヴェ戦でアウェーで引き分けたもののセリエでのレッチェ戦で5-1と大勝、ここから快進撃が始まった、快進撃の要因は1今まで適正ポジで起用していなかった選手たちが起用してくれるようになり最大限の能力を発揮できるようになったから(特にハカンやケシエ)2しっかりとピオーリがうまくマネジメント運用して過密日程を消化していってるから(お隣のコンテを見ながら)3ズラタンの影響も大きいが上手くチームに合わせた戦術を取り入れ選手との求心力を大事にしておりリーノのベースを大事にしているから(前任のジャンパオロを見ながら)の3つが大きいとは思います、そしてラツィオ、ユーヴェに勝つなどの好調さでまだ順位は確定してないですが4シーズン連続のEL出場圏内は確保、ただ最低限の最低限なので、来シーズンはかなり困難だとは思いますがCL出場権を目指してください

3ピオーリミランの課題

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ピオーリの元でのミランの課題と言えばやはりズラタンの影響が大きいというところなので、来シーズン、ズラタンという存在がいなくても勝てるようにするというのが一番難しいですけども一番解決していくべき課題だとは思います、それ以外にも個人的にピオーリ続投は反対だった理由の一つとしては一度負けたら調子を戻せないところなのでその点でピオーリ自身が監督としての成長を見せるところなのだとは思います。その3ではボバンのことと来シーズンのミランへの課題を書いていきたいです。

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