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北海道オホーツクに生きる小鳥たちの夏

オホーツク地方の涼しくも短い夏に、たくさんの夏鳥が子育てに奮闘している。
4月中旬〜6月に営巣、抱卵。
産まれたあとは、親鳥が懸命に給餌し、雛は2〜3週間で巣立つ。
その後、雛は親鳥から飛び方や餌の取り方を学び、10月初旬には遠い本州へ渡るまでに成長する。

仕事から開放された週末に、彼らを遠くからそっと見守るとき、感動と嬉しさが込み上げる。

しかし、野鳥観察は気をつけることがいくつかある。
子育て中に近づきすぎることは絶対禁忌だ。
なぜなら、親鳥は危険を感じ、子育てを放棄したり、雛の巣立ちを早めてしまう。また、給餌をやめてしまう。
カラスなどの大きな野鳥は、人間の動きを見て「あそこに雛がいる」と認識する。親鳥が餌を探しに出掛けている間に雛を襲い、雛が命を落とすこともある。

皆、厳しい自然を懸命に生き抜いている。
そこに人間が不謹慎に踏み込むのは厳禁だ。

だから、遠くから見守ることが大切。

たくましく育った子たちが本州に飛び立つとき、私自身、親の気持ちで見送るとともに、無事に生きて来年また会おうと、願うのだ。

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