見出し画像

速水さんと佐藤さん

P「……で、次。憧れの人」

奏「そうね……アンジェリーナとかでいい?」

P「じゃ、それで。で、次は事務所内で憧れの人」

奏「佐藤心さん……っ、と」

P「……え、えぇ……?冗談だろ?」

奏「本当よ。仲、いいの」

P「……え?」

奏「何?」

P「心さんと仲いいの?」

奏「ええ。ふふ、面白いでしょ」

P「うん、めっちゃ意外」

奏「痛々しくて面倒な女同士、気が合うの」

P「……自分でそれ言うなよ」

奏「いいじゃない。認めたら案外楽しいものよ?」

P「やめてくれ奏はその路線に行かないでくれ、心さんも痛くない大丈夫大丈夫」

奏「いいの。私も心さんも認めてるから」

P「えぇ……」

奏「あのね、心さん、素敵な人なのよ。手先も器用だし、情に厚くて、真っ直ぐで」

P「だけどしゅがーはぁと……」

奏「絶対いい奥さんになると思うけど」

P「俺に勧めんな!?あの人が素敵とか推されても全然ピンと来ないからな!?」

奏「ふふ、貴方の前だと徹底してしゅがーはぁとだものね」

P「うん。自虐系痛快ラブリー26歳以外の顔はしらん」

奏「パワフルで、すごく優しい人よ。特によっちゃんの前では。よっちゃん、知ってる?心さんの妹さん」

P「知らない」

奏「私のファンなんだって。ご自宅に遊びに行ったときにいろいろサインさせられちゃった」

P「マジか。家遊びに行っちゃうくらい仲いいのか」

奏「ええ。……実はね、最近は心さんのコト、少しロールモデルにさせてもらってるの」

P「それって『この状況なら心さんはどうするだろう』ってアレだよな」

奏「そうよ」

P「やめろよ、突然カメラの前で『スウィーティ―☆』とかやんなよ」

奏「もう……そうじゃなくて。私、こう見えて結構ナイーブになりやすいの。あんまり顔とか行動に出ないみたいだけど」

奏「そうなると、守りに入りがちで。変に恥かしい思いするくらいなら、上手いこと流しちゃえって考えちゃう」

P「大抵の人はそうだろ。普通だよ」

奏「でも、心さんは違う。恥も後悔も上等、いつも全力」

P「まあ、そういうキャラだし」

奏「私も前はそう思ってたんだけど、違うみたい。そういう『生き方』なんだって、言ってたわ」

奏「『いつか、みんなに忘れられても。自分だけは絶対に忘れられない生き方をする』、って」

奏「……憧れちゃうのよ。私なんて自分の影に怯えて、逃げて。そればっかりだもの」

奏「だから、最近は竦みそうになったら心さんのことを考えるのよ」

奏「『何びびってんだー、はぁとアタック☆』、って」

P「……」

奏「……」

P「っ、ぷぷ、今の、今のはちょっと、」

奏「……これは忘れていいから」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?