宮フレちゃんにとってのアイドルってなに

宮本フレデリカにとってのアイドルとは何なのか？
なぜ宮本フレデリカはアイドルをしているのか？

アイドルにとしてこうしたい、これを成し遂げるためにアイドルをやりたい、という意思が宮本フレデリカさんから語られたことは基本的になかった。

[ｼﾝﾃﾞﾚﾗﾄﾞﾘｰﾑ]宮本フレデリカが登場するまでは。テキスト読んだか？

・宮本フレデリカさんにとっての「アイドル」は自分のアイデンティティの延長線

アイドルプロデュースチョコレートフォーユー！のこの一節。

アタシ、こんな髪の色だから、歩いてるとどうしても目立つんだよねー。当たり前なんだけどさー
嫌なこととか?ううん、全然ないよー♪アタシ、小学校から今まで、どこでも人気者だったし

見た目が違う人種にとって基本的に優しくない日本社会、でも宮本フレデリカは小学校から今まで、６歳から１９歳までどこでも人気者だったという。「別に辛い目にあっていない」「むしろ人気者だった」から今の宮本フレデリカの適当でお調子者な人格が形成されたというのは実に納得感のある話だ。むしろ、そうに決まっているだろう、そうでなければ何なんだと感じられるほどにしっくりくる。

宮フレちゃんは今も昔も人気者。だからこそ、今の宮フレちゃんがある。人気者だからこそムードメーカーで、ユーモラスで、底抜けに明るい。回りがよく見えていて、頭の回転が速く、人が楽しんでいるのが好きだからこそ人気者。ステータスとしての「人気者」ではなく、彼女の人生の一部、アイデンティティとしての「人気者」であると言って差し支えないだろう。※１

そして、シンデレラドリームのこの台詞である。

昔のアタシも人気者だったけど、アイドルになったら、日本の人気者になって、世界的になって、銀河級になってー…○○プロデューサーとなら、どんどん叶えられるね☆あ、後半は予定だよ♪

「人気者」と「アイドル」というものを、宮本フレデリカ本人は地続きで捉えていることがわかる。言い換えれば、宮本フレデリカが今まで人気者として送ってきた人生、すなわち彼女のアイデンティティと「アイドル」という職業には連続性があり、それを本人は認識しているのである。※２
故に、宮本フレデリカにとっての「アイドルらしさ」とは「彼女自身でいること」の延長線上にあると言える。「いつだって自然体で適当な宮本フレデリカ」というのが彼女のアイドル像なのだ。

ここで注記しておきたいのは、宮本フレデリカは自分のことを「特別」と捉えてはいない、ということである。「見た目は良い」と度々自賛こそすれど、彼女は自身が特別な人気者であったからアイドルになれた、という見方はしていない。逆に自分のことを「普通の女の子」と評しさえしているのである。

アタシ、夢の魔法いっぱい知ってるよ♪チョコがおいしくなる魔法、カワイく着飾る魔法、それに…フツーの女の子が、すごいアイドルになっちゃう魔法!これから使うのは…みんなに夢を見せる魔法だよ☆

※１　常に人気者である、ということに対しては「人気という移ろいやすく不安定なものの上に彼女が常に立っているという」という一定の不安もある。しかし一方でニースでこっそりバカンスに行きたい宮本フレデリカさんという概念も同時に存在しているのだ。常に人気者でいたいという依存じみた状態を有しているわけではない。わかるか？
https://twitter.com/i/moments/872810484549902337

※２　あくまで「高い連続性がある」という観点における考察であり、決して「なるべくしてなった」「天職である」という主張ではない。わかるか？

・アイドルになって何をしたいのか

宮本フレデリカは楽しいことが好き。いつだって楽しいことの話をしているし、いつだって楽しいことを言っている。

例えばぷちデレラ。

せつない表情はもっと勉強必要かもね〜。だって毎日楽しいことばかりだしー♪

楽しいことって気づかないうちに好きになってるから、アタシはアイドル好きだな〜♪

例えばセレクテッド。

毎日ぜ～んぶ楽しくねっ

お祝いって楽しいね～♪今日は特別…あ､楽しいのはいつもか!

ただ、そこに目的意識が見えることはなかった。適当な性格で楽しいことが好きで、しかも本人がいつだって何も考えていないと言うのだから、完全にアッパラパーだと思っている人も少なくないだろう。

シンデレラドリーム+にはこんな台詞がある。

アタシと○○プロデューサーの光、世界中のみんなに届けー☆

「みんなに夢を見せる魔法」を使うときに「世界中のみんなに光を届けようとする」のが宮本フレデリカだ。

そして、ぷちデレラにはこんな台詞もある。

ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰもさ、楽しくなっちゃいたいなー、とか思ってない？思ってないのか～。思ってると思うんだけどなー。

それに先述の「アイデンティティの延長線としての『アイドル』」との足し算と掛け算だ。自分でやってくれ。自分でやるから意味があるんだ。わかるか？

・さいごに

なんもわからん

宮フレちゃん呼びやめろ