見出し画像

メガネをかけかえた女達 case1 あゆみちゃん

言語化トレーニングを6ヶ月受けてくれたあゆみちゃんの感想から一部抜粋してここに残しておきます。あゆみちゃんありがとう。

……………………………………………………………. 


たまご荘というコミュニティスペースを閉じてから私は無職のお母さん、つまりは専業主婦になりました。13年ぶりのワークレスママ。
「たまご荘をやりながら、『これが自分の仕事です』と胸を張って言えることを見つけ出したい、私の名刺を作りたい、というのは、まだ達成できていないよ・・・」と悩みが。
私はやっぱり、家の中のことだけやっているというのは我慢ができないようでした。

ミクちゃんは、セッションのたびに前回と言ってたこととちがう!みたいなこともたくさんあったと思うし、私が自信満々に迷走している時もあったと思うのです。それでも、それをぐっと飲み込んで、いつも、「私の今の発言」に寄り添ってくれて、じっくりと質問を投げかけてくれました。
だから、少し進んでは軌道修正し、少し進んでは軌道修正し、みたいなことができたのだと思います。エレベーターですいーっと垂直にゴールにたどり着くのではなく、階段を登って、ぐるんと不思議な道をまわって、ちょっと戻ったり、と真っ直ぐでない道を私は進んでいたけれど、そこにずっといっしょに伴走してもらいました。
大丈夫、大丈夫!と揺るぎない寛容さで。明るい声で応援してくれて。そして
私が行き着いたのは、「私は、私でしかない。私のことは、私にしかわからない」ということ。

矛盾だらけで欲張りで、でこぼこな私。かっこよくない私。でも、それでしか私じゃない私。それこそが、私。
私が本当に大切にしたいものは
それはもうシンプルに「私の気持ち」
自分の気持ちをまずYES、そうなんだね、って受け止めて、
じゃ、どうすればそれができるかな、とANDする。
できない時も「今はできないね、でもいつかできるといいね」というANDを。
そうやって自分の気持ちに耳を傾けて生きていけば大丈夫と思えます。
今気づけてよかったなって思う。
社会に出るまでは結構自分の気持ちファーストでやってきた。
思い通りにいかない出来事があっても、子どもの無邪気さで乗り越えてきたように思う。

社会に出てから・・・なんだろうな。
「べき」が前面にしゃしゃり出てきて、私は頭の中でたくさんの「べき」という鎧を着た。
会社で働くということは、、、べき!
子どもを育てるということは、、、、べき!
お母さんになるということは、、、、べき!
フリーランスで働くということは、、、、べき!
東京に住むということは、、、、べき!
私が頑固に「・・・べき!」と思っていたことは、自分がどこかから集めてきた虚像の集合だった。
これまでずっと、いろんな本を読んだり、いろんな人の話を聞いたりした。
それぞれ、とても良いことを言っているし、真似したいと思うこともたくさんあった。
でもそれと同じになれない自分にいつもダメ出しして自分を責めるし、自分ができないのを他人や環境のせいにすることさえあった。

今、「ずっと大好きだった演劇を、またやろう。私は演劇をする人です」と宣言して、ストーンと肩が楽になったような気持ち。
演劇は、楽しい。人と何かを作ること、表現の手段として、演劇を作ること。
どんどんアイディアが湧いてくるし、行動が素早い。
そして、演劇を楽しくやるために、家事や仕事もがんばろうと思えるのです。
最後に作品を作ったのが20年前。当時も自分の疑問や主張をお芝居にしていたけれど、子どもを育て、まちづくりについて考え、不登校についても考え、そんな風に私の「表現したいこと」は、たまりにたまって来ましたから、どんな作品にまとめられるか、ワクワク、ただ、ワクワクしています!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?