限界オタクが跡部様に救われた話
〇前提
結論から申し上げますと、このnoteで一番言いたいことは「私は今テニプリにハマってとても幸せです」ということだけです。出てくるとあるジャンルについては、分かる人には分かってしまうと思いますが、けして砂かけや下げの意図はありません。今はすっきり担降りして普通に楽しめます。あくまで一個人の感情をまとめただけのもので、意見も指摘も必要ありません。あまり深く考えずにお読みください。
〇ガチ恋沼で苦しんでいた話
昨年、とあるジャンルにハマっていた私は、今までの人生で最もと言っていいほど苦しむ限界オタクと化していました。所謂「ガチ恋」です。一日のほとんどを推しのこと、推しの人生のこと、どうして私はこうなってしまったんだろうなど、色々なことを考え、毎日神経をすり減らしていました。流石に公開アカウントで明かすには酷すぎる状態だったので、詳しくは話しません。どうしても知りたい人は私のリア友とのLINEでも特定してください。 イメージとしては、『ガチ恋粘着獣』(最高の漫画なのでみんなも読んでね)に登場する獣たちみたいな状態です。別にそれで楽しければいいんですけど、実態は全然楽しくない。とにかく「苦しい、やめたい‥‥‥でも推しのことは好き‥‥‥」みたいな感じでした。もし対象が架空の存在ではなく、それこそ配信者とかだったらもっと酷いことになっていたかもしれないと考えると恐ろしいですね。不幸なことに、この感情を理解してくれる同志もおらず(私がネットであまり交流しない人というのもある)、ますます精神が追い詰められた状態で推し活(なんて生易しいものではないけど便宜上)を続けておりました。
中でも私が一番恐れていたのは、「推しを好きじゃなくなること」でした。好きじゃなくなるというか、感情が落ち着くことが怖かったです。もう20云歳といういい年こいてそれなりのオタク人生を送ってきた人間なので、経験則上、ジャンルが落ち着けば推しへの感情も落ち着いて、どれだけ好きで狂っている推しでも、いつか数多くいる歴代の推しキャラの一人になることは分かっていました。しかし、当時の理性を失った私にはそれが死ぬことより怖いことだったのです。
〇絶望、そしてテニプリとの出会い
秋頃、ジャンルに大きな動きがありました。そこでお出しされたものは、少なくとも私には全然納得のいかないもので、その時の感情を一言で言えば「絶望」です。もちろん一方的に期待していた私が悪い。オタクは消費者にすぎないのですから、出されたものを飲み込むなり、二次創作するなりしかできることはありません。
しかし、頭では理解していても、1年半ほどの時間を病みに病んでいた私は、「私の推しに感じてきたことって何だったんだ‥‥‥」と虚無に苛まれてなりませんでした。1月に出る予定のイベント原稿にも手付かず、貴重な休みに土曜日は深夜2時まで飲んだりアニソンカラオケバー行ったり、日曜日は一日中YouTubeを眺めるなどして過ごしました。そこで、友人がTwitterでシェアしていたとある方の動画に行き着いたのです。たぶん皆さんもご存じの「お塩じゃけ子さん」という方です。(リンクとか貼っていいか悩むので気になる人は調べてください)この方は主にテニプリなどのランダムグッズ開封の動画を上げていらっしゃる方で、オモロ人の多いテニプリオタクの中でも一際輝くおもろさと言っても過言ではないでしょう。テニプリの知識が高校時代に先輩たちがカラオケで歌っていた「あいつこそがテニスの王子様」と、一部ネットで見たコマくらいしかない私でも、その作品愛とユーモア溢れる語彙のセンスに圧倒され、上がっている動画を一日中リピートし、このとき私は久々に心から笑ったような気がしました。
「そういえば、〇〇にハマってから全然余裕なくてあんまり新規履修してないな‥‥‥」と、空いた心の穴を埋めるように、テニプリのアニメを見始めました。dアニメストアにめっちゃあったのがありがたいです。そして20年以上人気なだけあってやっぱ面白かったです。
〇跡部様との出会い
20代以上の女性オタクならば、跡部様こと跡部景吾(中学3年生)のことはご存じでしょう。少なくとも名前は聞いたことあるはずです。もし全く知らん名前も知らんという人がいたら、おめでとうございます。貴女はおもしれー女です。残念ながら私はもちろん普通にお名前とお顔は知っていました。
ところで私は泣きボクロのあるキャラに弱いです。理由はセクシーだからです。そして跡部様はキャラソンにもなっちゃうくらい泣きボクロがチャームポイントの方です。本編履修の傍ら、某実況者のドキサバ実況を見たり、キャラソンを聴いたり、テニラビやったりしながら、大変セクシーだな‥‥‥と思い見ていました。そもそも顔がまずめっちゃかっこいいし。余談ですが、中学の時に聴いていたラジオでキャラソンの『俺様の美技に酔いな』を聴いてめっちゃかっこいいと思っていた記憶があります。
本編の跡部様の魅力はこんなにわかキモオタよりもっと素敵なオタクが良いnoteをたくさん書いていると思うので割愛しますが、徐々に徐々に、心の中で跡部様の占めるウェイトが大きくなっていきました。
〇ジャンル離れとその後
テニプリ楽しい~!と反比例するように、ガチ恋沼ジャンルに対する絶望はどんどん深くなっていきました。メディアミックス控えた公式のすることか?な事態(個人的にね)が続き、絶望の件からひと月ほど、でも推しや推しカプは好きだし‥‥‥まだちょっと解釈に関わる話あるし‥‥‥で辛うじて耐えていた精神の糸がプツンと切れました。元々、公式に冷めたら推しだけ愛でるみたいなことはできない性分です。もうすっぱり辞めることを決意しました。グッズを整理し、1月のイベント終了後にアカウントを消すことにしました。その頃にはもうガチ恋感情なんてなくて、あれだけ死ぬより恐れていた「推しを好きじゃなくなる」を粛々と実行していったのです。
そうやってジャンルと推しから離れた私を待っていたのは、今度は罪悪感でした(今でも少しあります)。あれだけ好きだの恋だの何だの言っていたくせに、こんなにあっさり鞍替えした自分はなんて薄情な人間なんだ。その程度の気持ちで色んな友達に気持ち悪い感情吐き出して迷惑かけまくってたのかみたいな。大事なのは自分の心の健康なのだから、そんなこと考える時点でおかしいのですが、しばらく落ち込みました。そんなとき、ふと思ったのです。
「跡部様なら、しょーがなくね?」
やっぱさ、私らの世代的にはさ、『跡部様』ってもう伝説なのよ。大スターなのよ。20代以上の女性オタクなら、「俺様の美技に酔いな」とか「跡部王国」とか絶対聞いたことあるじゃん。バレンタインチョコ6万(+α)獲得したり、誕生日にSQジャックしたり、クラスメイト募集すりゃ1万人超えたり、森永とコラボしたり、建国記念日あったり、単独でホテルコラボとかする人だよ?時代はあれど、そんなキャラもう生まれます?たぶんないじゃん。金輪際現れない一番星の生まれ変わりじゃん。少なくとも集英社と製菓業界の歴史には刻まれるでしょうよ。そんな人なら好きになっちゃっても仕方ないじゃん?もちろん、人を好きになること、推しを推すことに人気や知名度は関係ないです。でもそう思うことで罪悪感も晴れて、気持ちが楽になっていったのも事実です。ガチ恋時の惨状を知る友人たちからも「明るくなった」「元気になった」との言葉をいただきました。おかげで今こうして楽しく推し活ができています。
〇終わりに
最初に申し上げた通り、これはあくまで私の場合の話です。私と全く同じ状況、出来事があっても救われない人はいると思います。
でもあくまで自分の気持ちとして、こうやって振り返ってみると、私がテニプリと跡部様に貰ったものってたぶん、ガチ恋に苦しんだあの時間を「楽しくなかった」と認める勇気だったんだと気づきました。もちろん、楽しいこともありました。推しに月の土地や星を買い、久々にイベント参加もして、誕生日に旅行したり、推し香水買ったり‥‥‥楽しい思い出自体はあります。でもやっぱりそれ以上に楽しくなかったんです。
そもそも、「いつか推しのこと好きじゃなくなるんだろうな‥‥‥」なんて思ってる時点で楽しいわけがない。あっさり他の推しができたから「その程度」だったんじゃなくて、最初から「その程度」だったから辞めることができたとも言えます。自分は選択を間違えて、時間を無駄にしたんだということを認める勇気、そしてこれからは楽しい推し活をやっていこうという希望をテニプリと跡部様に貰ったんです。
今回の私のケースは人によっては、「依存先が変わっただけじゃね?」みたいに思う人もいるかもしれません。けど、跡部様の視界に入って不快でない人間になれるようにダイエットと水泳を始めたり、手塚国光と結婚するためにドイツ語勉強しようかな?世界中どこに行っても仕事できるようにちゃんと資格取ろうって勉強始めたり、1年半前には心に余裕なくてできなかったことを始めるような、正の方向に行く依存ならして良くね?むしろもっとしたいくらいだわ。真田弦一郎と結婚してえからいずれは4時起きも目指したいね。
長々と色々書きましたが、テニプリにハマって本当に良かったです。一番最初に私の心を救ってくださった跡部様には感謝してもしきれません。貴方の勝利を信じ、ラストマッチを最後まで見届けさせていただきます。勝つのは跡部様です。
では最後に、一言だけ言ってnoteを締めます。
せめてリョーマ!公開中にハマりたかった!!!!リバイバル上映待ってます!!!!
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