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YouTube運営6年の集大成:データ分析で解き明かす評価項目のウエイトと収益最大化のポイント【実例公開】

初めまして

このNoteでは、YouTubeチャンネルの運営や動画投稿者のサポート・コンサルティングを6年間続けて培った経験を基に、YouTube運営における動画の伸びと収益を効率よく最大化する方法について詳述します。これにより、読者は実践的なアプローチを学び、YouTubeチャンネルの成功に向けた道筋を明確にすることができます。

YouTube運営における課題は、一定水準を満たすコンテンツの安定的な制作と収益の継続的な拡大です。しかし、コロナ禍においてYouTubeへの投稿者が急増し、飽和状態となりました。その結果、YouTube全盛期と比較して広告単価は下落し、現在では1再生0.3円程度というケースが多いと聞きます。

私が運営に携わっているチャンネルの一例を挙げると1再生0.3円程度の動画も勿論ありますが、そのような状況下でも1再生1円以上の動画を制作することが可能でした。私が運営しているチャンネルの1再生の平均収益は0.8円前後です。また3年前頃から1再生当たりの広告単価が高くなる状態で動画投稿を行っているチャンネルが増えてきています。
以下の5章では、その手法について詳述します。

このNoteを執筆している2024年4月現在、私が運営協力しているチャンネルの収益状況は以下の通りです。YouTubeの規約上、確定した収益の公開は許可されているため、3月の記録を掲載します。(運営協力先からチャンネル名や動画名を伏せる条件で掲載許可をいただいております)

1再生 約0.4円の動画
1再生 約1.1円の動画

このように同じ月でも、1再生当たりの収益は運営方法次第で向上させることが可能です。YouTube動画は基本的に投稿日から翌日にかけての収益が最も多くなりますが、上記の例では3月下旬に投稿した動画で再生回数も類似していますが、1再生当たり1円を超えるものと、通常の投稿で1再生0.4円程度のものという差異が確認できます。

さらに的確にポイントを抑えることで、
投稿月以外でも継続的に1再生約1円近くを達成し続けることが可能です。

1再生 約0.86円の動画
1再生 約0.96円の動画

上記の2例を見ると、同じ3月でも先ほどのグラフとは異なり、途中から収益が発生していないことがわかります。これは3月1日以前に投稿された動画であることを示しており、右上の期間の通り3月中の再生回数と収益を表しています。このように1再生0.3円程度の環境下でも、的確にポイントを抑えた動画投稿を行うことで、通常の収益の2倍から3倍程度に伸ばし、継続させることが可能であることが確認できます。

このNoteでは、YouTube動画がオススメに上がるための評価項目の考察と収益を向上させる具体的な方法について解説しました。これらの手法を実践することで、短期間での成果だけでなく、長期的な成功を目指すことが可能です。重要なのは、単に手法を模倣するだけでなく、その背景や理論を理解し、自分のチャンネルに最適な形で応用することです。読者が本書を通じて、YouTube運営の深い理解と実践的なスキルを身につけ、成功へと繋がることを願っています。(YouTubeの深掘りは3章からです。)
そのため、説明が長文になることをご了承ください。このNoteの分量は約3万字となりますので、根気強く最後までお付き合いください。


第1章 YouTubeの運用目的

YouTubeを運営する上では、あらかじめ明確な目的を定めることが重要です。主な目的は以下の3つに分類されるため、簡潔に説明した上で以降の章で詳述します。

  1. 広告収益を得るため

  2. 商品を販売するため

  3. 知名度を高めるため

個人の方は主に1番目の目的が多いと思われますが、企業や個人事業主の方は2番目や3番目が目的になることが多いでしょう。このNoteの内容は主に1番目と3番目の目的に適したものとなります。

1-1. 広告収益を得るため

YouTubeの広告収益を目的とする方は多数います。結論として、この目的の場合は、動画の再生数と平均視聴時間を高めることが重要になります。
(他にも重要な指標はありますが、当面はこの2つに注目すれば良いでしょう。)

広告収益を最大化するためには、大前提として視聴者に動画を発見してもらい再生してもらう必要があります。そのためには、再生されやすいサムネイルや、YouTubeからの動画の評価を高めることが不可欠です。

動画を再生してもらった後は、視聴者になるべく長く動画を視聴し続けてもらうことが重要です。その動画の平均視聴時間が長いほど動画の評価は上昇し、結果的にYouTubeのおすすめ欄に表示される機会が増加します。さらに長く視聴してもらえるということは、その分だけ広告の再生回数が増加します。また、結論としては、長い動画を作り数多くの広告を貼るという手段に尽きます。

1-2. 商品を販売するため

企業がYouTubeを活用する主な目的の1つが、自社商品の販売促進です。この場合の結論としては、潜在顧客へのアプローチが最適となります。近年のYouTube環境では、新規顧客層へのリーチは困難になっています。そのため、特定の商品を求めている層の購入意欲を高めるのに活用するのが効果的です。

自分がYouTubeを見るときの流れを思い出してください。
検索機能を使って動画を探すことが数年前に比べて減っていませんか?YouTubeに限らず近年のSNS環境はおすすめに流れてきたコンテンツを楽しむという消費コンテンツのサイクルに入っています。そこで検索を使う場面というのは特定の目的を持っているときという話になりますので、既に自社商品に興味を持っている潜在顧客に対して使用感などの情報を提供することが自社商品の販売促進におけるYouTubeの効果的な使い方と言えます。

例えば、化粧品ブランドの場合、関心のある商品名や関連キーワードで検索するユーザーをターゲットにし、メイクのHow to動画や使用感の紹介動画を投稿するのが良いでしょう。商品の魅力を伝え、購入意欲を高めることが目的です。
一方、認知度の低い新商品の紹介はYouTubeよりもInstagram等のSNSの方が適している可能性があります。Instagramには、ハッシュタグ機能による製品検索やフィード広告による関心の高いユーザーへのアプローチなど、商品PR向きの機能が豊富に用意されています。
企業がYouTubeを使って商品を販売しようとする際、登録者数や再生回数など認知度の指標ばかりに目を向けてしまい、本来の目的を見失うケースがあります。YouTubeで新規顧客を開拓するのは、大手企業でない限り困難なのが現状です。

1-3. 知名度を高めるため

結論としては、1の収益を得るためと同様の考え方になります。

個人・企業ともにYouTubeを通じて知名度を向上させることで、結果的に広告収益や商品販売にもつながるため、知名度=収益という発想になります。さらに、YouTubeは他のSNSよりもコンテンツ寿命が長いため、一度人気を得た動画は長期にわたって再生され続けるため相性が良いです。特にインフルエンサーとのコラボレーション動画は、インフルエンサーの知名度を借りられるため、効果としては一過性のものだとしても新規開拓には効果的であると言えます。

その上で、YouTubeで知名度を向上させるために重要視されるのは、まず動画を届けるためのサムネイルと拡散を伸ばす動画評価という話になりますが、この点は1-1の「収益を得るために」と同様のため割愛します。

それ以外の部分で重要な「継続」について説明します。YouTubeはおすすめとして表示されることで動画が伸びるという流れですが、どのようなユーザーのおすすめに表示されるのかというユーザー属性を統一するために、動画を継続して投稿する必要があります。これがYouTubeが偶然短期間で伸びた人と、長期間かけて伸びた人の違いを生んでいます。

YouTubeにはアカウント1つ1つに対してユーザー属性というものが存在します。(YouTube広告を出稿したことがある方はご存知かと思います)また動画にも類似の属性があり、その動画を好んでいる人の属性などでおすすめされる動画が決定していると推測されます。

そのため、チャンネルの属性作りが知名度拡散の鍵を握っており、できるだけチャンネルのコンテンツ内容は統一していくことが望ましいとされます。しかし、1-2の後半で記載したように、企業がこの知名度を狙って自社商品を販売するというルートを目指した結果、大手以外で目立った成功事例は少ないのが現状です。その理由について次の章で詳述します。

第2章 YouTubeを取り巻くSNS環境

YouTubeを効果的に運営するためには、他のSNSとの戦略的な連携が不可欠です。本章では、各SNSの特徴と、それらをどのようにYouTubeチャンネル運営に活用できるかについて詳述します。

2-1. 企業チャンネルと個人チャンネルの違い

企業チャンネルと個人チャンネルにはそれぞれ特有の長所と短所があります。企業チャンネルは専門性が高い一方で、機動力に欠ける傾向があります。個人チャンネルは柔軟な運営が可能ですが、専門性に欠けることが多いです。両者の特性を理解し、効果的な運営方法を見つけることが重要です。

まず企業チャンネルは、大手企業でもない限りYouTube専任の人員を年単位で配置することや予算の都合等により試行錯誤が困難な傾向にあります。一方、個人チャンネルは柔軟な運営が可能です。企業のYouTubeチャンネル運営は、多くの場合が広報部門やマーケティング部門が担当します。しかし、専任の人員を割くことができる企業は限られており、兼任者が他の業務と並行して進めているケースが少なくありません。そのため、動画の企画、撮影、編集、投稿に至るまでのサイクルに時間がかかり、機動力に欠ける傾向にあります。また、上層部の承認が必要な場合も多く、意思決定のスピードが遅くなりがちです。

しかし、企業チャンネルならではの専門性の高いチャンネル運用ができることも事実です。そのため、YouTubeに進出している企業のほとんどが企業ならではの専門的なことを動画にしていますが、専門性の高さだけに注力しており、その分野に興味がある人や同業者にしか伝わりにくい動画になってしまっているのが多いです。

一方、個人チャンネルは、運営者の裁量で自由に動画を制作・投稿できます。トレンドの移り変わりの速いYouTube界において、スピーディーな判断と実行力は大きな強みとなります。個人運営者は、自らが出演し、人となりを視聴者に伝えることができるのも利点です。視聴者との距離が近く、コミュニケーションが取りやすいのが特徴です。ただし、個人チャンネルは企業チャンネルのように専門性などは弱い傾向にあり、企画力などが問われます。このように企業チャンネルと個人チャンネル、それぞれに強みと弱みがあります。個人チャンネルの機動力を取り入れつつ、企業の信用力や資金力を活かすといった、ハイブリッドな運営方法も選択肢の一つでしょう。

大切なのは、自分のチャンネルの個性を活かしながら、他のチャンネルにはない付加価値を提供し続けることです。視聴者に「このチャンネルでしか得られない何か」を感じてもらえれば、企業でも個人でも、チャンネルを発展させることができるはずです。一昔前に流行した企業アカウントの中の人文化は、企業の専門性と個人のフットワークの軽さを合わせたハイブリッドな運用形態の一例と言えるでしょう。

2-2. YouTubeとその他のSNSとの連携の重要性

YouTubeと他のSNSを戦略的に連携し、認知度向上からコアファン育成まで一貫した構成を作ることが重要です。

前述したように現代のSNSはコンテンツの飽和により、動画が視聴者に届くかは確率的な状態になっています。そのため、Twitter(現:X。名称変更から日が浅いため以降もTwitterと記載)、Instagram、TikTokなど、他のSNSと戦略的に連携することが重要です。

また、YouTubeの特徴として「おすすめに表示されるか」という観点が再生されるか否かの鍵を握っており、他のSNSのおすすめ形態に比べ、コンテンツが画面に表示される競争率が非常に高いです。一見、YouTubeはおすすめ上に表示されるコンテンツの数が複数あるため、競争率が低いように見えますが、他のSNSのようにそこからスクロールやページの更新をして見る人は少なく、その画面内から動画を選ぶ人が多いです。そのため、InstagramやTwitterのようにスクロールして見ることが当たり前のSNSに比べて競争率が高く、認知段階のプロセスを他のSNSでクリアするのが常套手段となっています。

上記の理由より、認知される確率を操作するためにYouTube以外のSNSとの紐づけが必要になるということです。これは単にTwitter等の他のSNSで動画のサムネイルや、動画の見どころを切り取った短尺動画をURLと一緒に投稿するようなものではありません。

理想としては、集客の入り口➡メインコンテンツ➡コアファン向けのような構成となります。この辺りの運用はアイドルなどが分かりやすく、拡散のためのTwitterやTikTok➡YouTubeやライブ現場➡クローズ空間のファンクラブといった形になります。

基本的に視聴者層が一貫していれば、各SNSのフォロワー数はメインコンテンツ→拡散コンテンツ→コアファン向けといった形の逆ピラミッド式に変化していきます。この仕組みを考慮すると、各SNSをフォローしてくれているファン層がどのように分類されているか可視化することができます。これを利用することにより、投稿するコンテンツを分けるヒントになるかと思います。

2-3. SNSごとのユーザー属性と活用法

SNSごとの特徴に合わせたコンテンツ展開がカギになります。

2024年現在のSNSのアクティブユーザー数以下の図のようになっています。

引用(https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/)作成:株式会社ガイアック
引用(https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/)作成:株式会社ガイアック

これらの内容を考慮すると、アカウント運用を始める前にまずターゲットとする層を明確にし、日本向けコンテンツか海外向けコンテンツかを決定することが重要です。その上で、利用者の年齢と自身のコンテンツのターゲットを考慮して、どのようなSNS構成にするのかを決める必要があります。そして、ターゲットとする層に合わせて利用するSNSを選択し、コンテンツの棲み分けを作る必要があります。

それでは有名SNSのユーザー属性について見ていきます。まずYouTubeのユーザー属性ですが、比較的若い世代が中心です。10代から30代にかけての男女が多くを占めており、エンターテインメント系のコンテンツが人気を集めています。

引用(https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/)作成:株式会社ガイアック

続いてTwitterとInstagramのユーザー層はほぼ重なっていますが、Instagramの方が女性の比率がやや高くなっています。両SNSとも、10代から50代の利用が中心で、情報収集や交友関係の維持に使われることが多いです。

引用(https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/)作成:株式会社ガイアック
引用(https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/)作成:株式会社ガイアック

TikTokは10代から20代の若年層が中心で、とりわけ10代の利用率が高いのが特徴です。音楽に合わせた短尺動画が人気を博しており、エンターテインメント色の強いコンテンツが求められます。これらのユーザー属性を踏まえ、自分のチャンネルのターゲット層を見極めることが肝要です。

引用(https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/)作成:株式会社ガイアック

これらを考慮すると、例えば化粧品のレビューをメインに据えるチャンネルであれば、Instagramとの相性が良いでしょう。商品の使用感をビジュアルに訴求しつつ新規層の開拓を行い、詳しい解説はYouTubeで行うといった使い分けが考えられます。

一方、ゲーム実況チャンネルなどであれば、TwitterやTikTokとの親和性が高そうです。YouTubeには長尺の実況動画を、TwitterやTikTokには実況のハイライト場面を投稿するなど、プラットフォームの特徴を活かしたコンテンツ展開が可能です。いずれにせよ、複数のSNSを効果的に組み合わせることが、チャンネル育成の近道となります。

そのためには、ターゲットとする層のSNS利用動向を詳しく分析する必要があります。また、ライバルがどのようなSNS運用を行っているか、どの層に照準を合わせているかを調査することで、自分に不足している点や差別化のヒントも見えてくるはずです。

第3章 YouTubeの動画評価の仕組み

YouTubeの再生数を増やすためには、リピーターとインタラクション(特に高評価とチャンネル登録)が重要です。動画の評価が高まるとインプレッション数が増え、多様なユーザーにリーチし、チャンネルが成長します。初期段階では適切なユーザーにリーチできていなくても、投稿を続けることで次第に適切なユーザーにリーチされるようになります。バズる動画を作るためには、リピーター以外のユーザーにも高いインタラクションを引き起こせる、属性不一致でも人気のある動画が必要です。

3-1.概要

YouTubeの動画評価はさまざまな要素に基づいて行われており、これらの要素を理解することが非常に重要となります。
本章では、YouTube動画の評価に影響を与える主要な項目とその背後にある根拠について説明を行います。

まず大前提として、
よく巷では「アルゴリズムが~」という言葉を耳にしますが、SNSによってはアルゴリズムなど無い!という声明を出している所もあります。
SNSによってはそのような公式声明がある以上、
一定のプログラムベースの仕組みではなくランダム要素などが含まれていたりするという見解もでき、
SNSによってはオススメの表示特徴があからさまに変化しているため、
中身が一新されたのではという見方もされています。
ですがYouTubeは比較的大きな仕様変更は入らないため、SNSとして安定しているといえますが、それでもランダム要素は存在していると考えているため、アルゴリズムと呼べる程確実性があるものではないと考えるのが私の主張です。

その上で今回Noteにした内容は統計を用いて検証し、
当てるための確率が高い部分を絞っていくのが現実的なラインではないかという考えから1年程度の期間を費やし研究した内容となります。
それでは、以下3章の概要説明となります。

まず、動画の評価項目として考えられる主な要素を紹介します。
これらの項目は、私の経験と分析に基づく推測であり、改善することで高い評価を得やすくなる筆頭項目と考えています。

続いて、各評価項目がなぜ重要であるか、その根拠を統計分析を通じて解説します。再生数やインプレッション数などの数値データを用いたモデル分析により、これらの評価項目が動画の評価にどのように影響を与えるかを明らかにします。

最後に、各評価項目を具体的に改善する方法について簡単に触れます。これらの方法は第5章で詳しく解説しますが、本章では基本的なアプローチを紹介します。これにより、読者はYouTube動画の評価を向上させるための実践的なヒントを得ることができます。

この章を通じて、YouTube動画の評価メカニズムの全体像を把握し、効果的な改善策を講じるための知識を身につけましょう。

3-2. 項目の説明

YouTube動画の評価にはさまざまな項目が影響を与えています。公式には公開されていないため、ここでは私の運営や分析経験を基に推測した評価項目を紹介します。

インプレッションのクリック率 (CTR)説明
説明:インプレッションのクリック率 (CTR) とは、動画のサムネイルやタイトルが表示された回数のうち、実際にクリックされた割合を指します。
重要性:CTRは、動画が視聴者の関心を引き、クリックされるかどうかを示す重要な指標です。高いCTRは、動画のタイトルやサムネイルが効果的であることを示し、動画の再生数アップに直結します。CTRが低いとおすすめに上がったとしても、再生数に反映されないということになります。

平均動画再生時間 (Average View Duration)
説明:平均動画再生時間とは、動画全体で再生された平均時間を指します。
重要性:平均動画再生時間が長いほど、視聴者がコンテンツに満足し、最後まで視聴していることを示します。純粋に動画を長く見てもらうことにより、他の動画よりも長く視聴されたことでおすすめに動画が上がりやすくなる可能性があるため、コスパ良く高評価を得られる項目となります。

インタラクション (Audience Interaction)
説明
:インタラクションとは、視聴者が動画に対して行った良反応を指し、具体的にはチャンネル登録、高評価、コメント、共有などが含まれます。
重要性:インタラクションは、視聴者がコンテンツに強く関与していることを示し、YouTubeの評価に大きく影響します。特にチャンネル登録は、動画評価において最も重視される要素の一つです。

初速 (Initial Velocity)
説明
:初速とは、動画投稿から一定時間ごとに評価される最初のタイミングの評価を指します。
重要性:初速は、動画が公開された直後にどれだけの視聴者が関与するかを示し、その後の動画の伸び方に大きく影響します。初速が良いと、YouTubeのアルゴリズムが動画をさらに多くの視聴者に推薦する(おすすめ動画の掲載時間延長)可能性が高まります。

これらの他にも重要な項目は多数存在すると思いますが、
私の経験則では上記4項目が運営上では重要と考えています。

3-3.統計分析の概要説明

では、実際のところはどうなのかYouTube上のアナリティクスデータとして得られる数値をモデルデータとして扱い統計分析を行います。
これにより客観的に各項目がどのように動画の再生回数に影響を与えるかを統計的視点から見ることが出来ます。

分析方法
相関分析と回帰分析を用いて各評価項目と動画の再生数との関連性を調査しました。

相関分析とは、
二つ以上の変数間の関係性を測定し、その強さと方向性を示す統計的手法です。
回帰分析とは、
一つまたは複数の独立変数(説明変数)が従属変数(目的変数)にどのように影響を与えるかをモデル化し、その関係性を定量化するための統計的手法

モデルデータ
登録者5000人以上、ひと月の平均チャンネル成長数約300人、月間動画再生回数25万程度のチャンネルにおける直近3か月間に投稿された再生回数が1500回以上(最大再生数50,000程度)の横動画のアナリティクスデータを使用しています。第4章で詳述しますが、YouTube動画の伸び方は大きく分けて「おすすめ」と「検索」の2種類があります。今回はおすすめに載るための評価項目を調べることを目的としているため、検索による後伸びを排除する目的もあり、投稿から3か月以内という新鮮なデータに絞っています。

分析項目
ユニーク視聴者数
高評価数(低評価数との比率) (%)
低評価数
登録者減少数

リピーター
新しい視聴者数
コメントの追加回数
共有数
高評価数
登録者増加数
インタラクション数(コメント+共有数+高評価数+登録増加数の合計)
平均再生率(%)
平均視聴時間(単位:秒)
視聴回数
総再生時間(単位: 時間)
チャンネル登録者
インプレッション数
インプレッションのクリック率 (%)

--2024年7月16日追記--
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