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修行ネコ★ ⑨試練その1ー果たしてあなたは下僕になれるか?というレッスン

さて、前回はハルのチャレンジについてご紹介しました。

今回は私のチャレンジの回です。

(今回は試練その1のお話です。ちなみに今までの約1年ちょっとの間で、大きな試練は3つありましたが、そのすべては修行でした。)

そう、


突然のなおん


それは突然にやってきました。

夜中に静まり返った空間を破って

聞こえてきたのです。

え?

何の音?

という

遠慮がちな、

うめき声のような、ネコの鳴き声が。


そう、

それは

うちにいる猫の、

ハルの声でした。


日頃私にはまったく鳴いてこないので、

始めは空耳かと思いましたが、

聞けば聞くほど、

その声は大~~~きく

なってゆきました。


はじめは、

何?どうしたの?

と電気をつけて尋ねていたのですが、

冷めた目で、または怖い、という目で見返すばかり。

電気を消すと、

又なおんなお~~~んと鳴きだすのです。


確実に、

私に対して鳴いてるわけではないのですね。


私はやっと合点がいきました。

ああ~、これが保護猫女主人が気にしていた『夜鳴き』というやつか、と。


そして、これが、

実は

私にとって、

かなりな拷問でした・・・


なんでそんなに鳴くの?という人間サイドの疑問


さみしい、とか

この環境がいや、とか

ストレス、とか

で引っ越したての猫というのはよく夜鳴きをするそうです。


そうなのですが、


これがまた、永遠と朝まで続くわけでして、

え、なんで急に?

という戸惑いに始まり、

熟睡できない疲れとイライラが追加され、

その日から毎日続く夜鳴きに

本当に参ってました。


ハルからすると『鳴きたいから鳴く』

なのでしょうが、

私はさらに『仲間を呼んで鳴いてるんだ』という解釈をして(その通りだったかもですが)

そんなにここが嫌なんかい、とむかつき、くたびれていきました。


一般の対処法と下僕になれない私の対処法


業界では、

夜鳴きは必ず収まっていくので、ただひたすらに黙って耐えましょう。

なのですが、

やはり私のこころは相当狭かったと思います。

このあたりを耐えれない人は、ネコは飼わない方が無難です。

そんなこと言ったって夜鳴きされる体験をしないとわからないよ、と言われるかもですね。

夜鳴きは、1日~数日で終わる猫もいれば、

ハルのように、一週間以上続くこともあります。

まずは、お家が広くない場合、アナタハ睡眠不足になります。断続的に眠れても3時間くらいになるかもです。

そしてその夜鳴きの声が大きければ大きいほど、近所からの苦情が出る可能性も高まります。

その猫が遊びに興味があるなら、上手に遊びに誘ってストレス解消のお手伝いをすることも大事になるでしょう。

しかし、ハルはどれだけおもちゃをかざしても、ワタシ(アクマ)の存在の方が気になりすぎて、おもちゃではなく、警戒心いっぱいにワタシを見つめ、う~~~~~と唸って微動だにしませんので、

いつしか『二人で遊ぶ遊び』は諦め、ボールを転がしておいておくくらいになりました。



そして、私は『黙って耐える』という禁をやぶり、

うるさい、やめてくれ、と

直談判の日々に突入しました。

ネコには高めの声で優しく話しかけるというのはお約束で、低い声や大声は嫌われます。

でも、もう最初から恐れられ、嫌われてんだから、もう嫌われてもなんでももういい、

ある時はドスを効かせた声で、ある時はもう涙が出そうな金切り声で・・・・

そして、そおゆう交渉に応じてくれる相手でもないので、

日々、決裂、

睡眠不足の私は下僕になるどころか、

もう、

ハルが大っ嫌いになっていきました。


そして闇


その時、相当ググってたと思います。

夜鳴き対処法、夜鳴きをやめさせる方法を、

探しまくってました。


そして、ほとんどは「耐えましょう」で、その他のすべては役にたちませんでした。


告白してしまうと、

耐えられずに一度だけ

声帯切除手術もググりました。そんなことをしている自分におののきました。私はなんて恐ろしい心の持ち主なんだ、と黒い私を叱咤しました。

そして又、

ずっとシュミレーションしていました。

保護猫女主人にハルをお返しするやり取りを。


あの時は、

もうつらすぎて

返品したかったです。(ワードのチョイスもサイテイー)


次回は、この出来事をどんな自己ワークで乗り越えたかについてご紹介します。

つづく。


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