マガジンのカバー画像

拝啓、みこと心理臨床処 様

48
2023年から始まったみことスタッフ3名によるリレー方式の往復書簡コラムです。 みこと心理臨床処の雰囲気を、皆様に、感じてもらえたらと思います。
運営しているクリエイター

2023年4月の記事一覧

意外性の模索

 最近、ニュースでもSNSでも何かと話題のチャットGPT。AIによる人工知能が色々答えてくれるシステムなわけだけれども、こういうのが意外と私は好きである。それこそ、昔流行ったおしゃべりロボット「ファービー」なども結構、楽しんだのを思い出す。このロボット、今だとリズモに近いのかしらと思ったりしつつ。  そういうわけで、チャットGPTも出来れば、使ってみてから感想を書きたいところなのだけれども、残念ながらユーザー登録しないといけないのが手間というか少し嫌なので使っていない。何と

チャットGPT

前々回のコラム文末で と書かれていたのだが、思春期って、多かれ少なかれ、誰もがこんな感じじゃないかなーと思う。   アンジェラ・アキさんの 手紙~拝啓、十五の君へ~の歌詞にもある。   特別過酷な境遇の15歳じゃなくても、同じように感じることがあると思うのだ。膨大なエネルギーを上手く操れずにいる年頃。 大人から見たら、よくある悩みだったり、そんなに深刻にならなくても良いようなことでも、誰にも話せない、親にも友だちにも理解されない、と思い詰めたりする。どう生きていいか、自

知らないものは探せない

お二人、お返事ありがとう。 そうか、年齢によっても違いますよねえ。私は幼児さんや小学生を念頭に置いて書いていたからそこまで考えが及ばなかった。その分、何だかぐるぐるしています。   見通しが立つこと、甘えと諦めと、成長と叫び。   自傷はその人のボディイメージや身体感覚とも関係あるだろうし、他害は他害で自他境界の曖昧さとかその辺の不安定さもあるかもなあとか、色々考えてしまいました。自傷も他害も決して薦められたものではないけれど、その人の中に誰にも聞き届けられない何かがあって、

エネルギーの循環

「攻撃性」と言ってしまうとなんか、良い悪いの価値基準が付きまといそうだけれども、基本的には、対象に対し膨大なエネルギーを向けることの一つの形だと思っている。そう思うと、「愛」や「恋」や「やさしや」や「憎しみ」などの感情も相手に向けるエネルギーだろう。これらの違いは、なんだろうか? 鋭さだろうか。   と、考え始めると違う方向に行ってしまうので、「攻撃性」という他者に向かう膨大なエネルギーの話に戻ろう。 膨大なエネルギーのその対象が、他人になるのか自分になるのか、ということで他