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箱庭ですか。いいですね。意外に思われるかもしれませんが、わたし砂のメンテナンス好きなんです。ふるいにかけて、ゴミとかチリとか取り除くの。 開室前、今は大人向けカウンセリングルームしかないけれど、いつか子ども向けのプレイルーム欲しいね、と3人で話したのを思い出します。この少子化の時代にそれが叶うのだろうか、そしてニーズはあるのだろうかと思わなくもないけれど、でも欲しいんだよなあ。 今の自分に何が足りないってそれはたくさんありますが、まあ暇と遊びが決定的に足りない。本気
私たちのカウンセリングルームでどのように過ごしているのかというお二人の話しを聞いていると、結局のところはクライエントさんたちを、誠心誠意迎え入れるためにどう準備をしているかという話なのだなぁと思う。それは、居心地が良い場を自分たちの手で作っている作業なのだ。 安心安全な場を作ることがまず、カウンセラーの最初の一歩だ。 二人ともそういう所作が自然と身についているようだ。なぜなら、さりげなく4通目で方向転換を図り、自由度を上げた書簡コラムも、そこそこ同じような感じに落ち着
三茶庵(編集者 注:三軒茶屋にあるみこと心理臨床処のカウンセリングルームの事。スタッフの間では、三茶庵という愛称で親しまれている)での過ごし方、の話ということでいいのでしょうかね。 三茶庵に入る時、たいてい私はなんとなくあたふたしています。副業の帰りに寄ることが多いので、まず間に合うように、それとご飯を食いっぱぐれないように。 三茶庵のドアを開けるとふっと香るクローブの匂い(虫除けのために部屋の隅に置いてあります)にあーただいまぁ、と内心で声を上げ、電気をつけて窓
それでは、比喩でつなげてみましょうか。 競技場のトラックを走るのだと思ってスタートを切ったら、いつの間にか競技場の外に出され、好きな方向に走ってください、と言われてしまいました。 競技場の中であれば、短距離でも中距離でも、あるいはリレーでもハードル走でもやるつもりでしたが、いきなり外に解き放たれて、走りなさい、と言われてもねぇ… ふうっと息を吐いて、空を見上げます。東京の空は狭いと言うけれど、それは高層ビルの立ち並ぶ都心の一部の話で、住宅街に入れば結構空が見えるもので