感情が凝固する

残暑の季節。まだ涼しいとは言えないけれど、感情が凝固する時がある。それはこの暑さに負けないほど冷めているのか、はたまたそれとは無関係なものなのか。どちらにせよ、この炎天下の中感情が凝固しているのである。
凝固というのは、理科の授業で習ったような気がする。液体が個体になっていくことである。ああ、待って欲しい。言いたいことはわかる。感情は液体ではないから、凝固ではないと。これは例え話のようなものだ。その気持ちを抑えて少しだけ柔軟に考えて頂けると嬉しい。感情なんて所詮感覚だ。本来形などない。人間は何かを説明するためには形を無理矢理作らないといけないものなんだ。そう真っ先に思ったやつが時間という概念を作り出したんだ。きっと。
話はさておき、感情がどうにも上手く働かない事がある。気持ちが固くなるという経験はあるだろうか。感情を動かしづらいと感じるかどうかだ。もしなければ、残念ながら僕はおかしい人間になってしまう。と、いっても「あっそ」と言って終わる要件ではあるのだが。ただ僕はこの「感情が凝固する」というフレーズに美しさを感じてしまったが故に、文章にして残そうと思いこの駄文を書いている。感情が凝固するのは本当なんだ。時間が経てば融解するし、また時間が経てば凝固する。その繰り返しをするだけだ。
最後に、そんな事を感じたことはなくて、この文章でも僕が何を言っているのかわからない人はいる。というか、分からない方がいい気さえする。その方がいいよ。幸せ者め。


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