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【不定期みこ暴言シリーズ】ダメ出しは人を育てないと思う

 みこちゃんにはあるポリシーがありまして、これまでの人生で「ダメ出し」というのをしたことが一度もありません。十代の頃、母の広告制作会社でバイトしていたときも、ディレクターでしたのでダメ出しをする立場だったのですが、一度もしたことありません。この言葉自体キライです。

 学業終わって就職した別の会社でも、いちおう営業成績が良かったので同期と後輩のリーダーポジションでしたが、一度もしたことがありません。

 武闘派でならしているみこちゃんなので、「へー(゚0゚)そうなんだ、意外だ」と思うかたも多いかもしれませんが、一度もやったことがありません。

 ないですよ。

 でも理由は「人を傷つけたくないから」とかいう、甘っちょろい理由ではもちろんありません。

 社会人経験もそれなりにあるので、ダメ出し現場ってのはよく見てきましたが、あれでクオリティの高いものが本当にでてくるのか、いい結果が出るのかという疑問がありました。

 一番の問題点は、ダメ出しをしている上司が、だめなところを本当は理解していない、というところです。「なんか違うなあ、もう3案出して」とか「この方向は違うんじゃないの……」とか、ダメ出しは指示が曖昧。

 なんでかっていうと、指示する側がどこが悪いか明確に見極めていないからです。「なんか違う」とか「違うんじゃないの……」とかに振り回される方はたまったものではありません。

 何が違うのか、違うんじゃないのといいかけたのなら、「これよりもっとよいやり方があるよ、その理由はね」と丁寧に説明する責任があるはずなんです。

 これはダメ出しじゃありません。その証拠にそうすると、担当者は「あそうか。だからだめなのか!」と、むしろ喜びますよ、本当の仕事をしている人だったら。

『できるビジネスパースンになる方法』みたいなノウハウ本をこっそり読んでいるより、そういう上司の指摘が数年に渡って影響力を及ぼします。こういう人に恵まれていない人が、年間ビジネス書を500冊読みました!とか言ってるわけで、一言こういうことをズバッと言ってくれる上司や仲間がいたら、ビジネス書なんていらないっす。

 逆に言えば、上司は、リーダーは問題への深い洞察力と、解決への指導力と、強いことを言っても聞いてもらえる信用力を常に磨いていく必要があるわけで、ダメ出しをされる方より、こっちの努力の方が遥かにしんどい。

 無責任リーダーのダメ出しってのは、たいてい最後に、お客さんにダメ出しされるんですよ(爆)。ダメ出しブーメラン攻撃。だって自分で本当の理由突き詰めて考えていないんだからそうなっちゃう。

 そうすると、「お客さんがダメだってことなんでまた考えてよ」ってことになるわけですが、部下にしてみたら「あんたがそれで良いっていったんだろ」ですよね。上下の信頼関係も崩壊していくのに、今日も上司はダメ出しをする……(笑)。

 ダメ出しという当たり前の言葉には、リーダーはご用心ですよ!

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