【庵忠 茂作Xみこ対談】日本政府は無条件降伏など一度もしなかった~ポツダム宣言の真実について
【みこちゃん】
戦後教育の欺瞞を洗い出す第一歩として日本の教育から始めてみたわけですが、とても良い流れになって、教育勅語の真の姿を記事に自然にできたのはとても良かったと思います。
さすがは対談相手がnoteの良心、庵忠 茂作さんだからこそ、だと思いました。
では、みこちゃんが一人できゃんきゃん言っても相手にされないので(爆)、今回もまたひとつ庵忠さんにこちらから話題を振る感じでやってみましょう。
まず、大日本帝国は無条件降伏したことになっていますが、おそらく庵忠さんの時代であってもこのことは疑われていなかったと思いますが、いかがですか。
【庵忠 茂作】
もちろん、無条件降伏ですし、知識人もマスコミも戦前の日本、日本文化の否定こそが正義みたいなところがありましたね。
【みこちゃん】
ところが、みこちゃんはそう思ってませんよ。
日本はかつて無条件降伏に調印したことは一度たりともないので、これは真っ赤なウソと言わざるを得ません。
【庵忠 茂作】
真っ赤なウソとは。是非是非、それに関して、解説をお願いします。
【みこちゃん】
ポツダム宣言第5条を見てみます。
無条件降伏だとかおバカなこと言っている左翼は、まず高校程度の英語なんだからポツダム宣言を英語で読むべきなんです。
Following are our terms. We will not deviate from them. There are no alternatives. We shall brook no delay.
termsですよ、termsは「条件」(笑)。
ちなみにまるごとをグーグル翻訳で訳してみましょうか。
「以下は私たちの条件です。私たちはそれらから逸脱しません。代替手段はありません。遅滞なく突進します。」
多少日本語が怪しいですけど、termsは中学レベルの英単語なのでアホGoogleAIでも間違えませんね。
さらに当時の外務省の翻訳(当然GHQが検閲してOKだしている)。
「吾等ノ条件ハ左ノ如シ
吾等ハ右条件ヨリ離脱スルコトナカルヘシ右ニ代ル条件存在セス吾等ハ遅延ヲ認ムルヲ得ス」
「条件」と訳して米国がオーソライズして日本語訳を発表おります(爆)。
現代文にするとこうなる。
「我々の条件は以下の通り。条件からの逸脱はないものとする。代替条件はない。遅延も一切認めない。」
さーてこれから条件の話をしますよ。以下の条件については一切代替案は認めないぞ!代替案が出ること予想してめんどーだから牽制している。だから、これが条件のアチラ側からのひとつの提案にすぎないことは明らか。
あんまり、めんどーなこと言うなよなってことです。
と、あちらから、これから降伏条件の話します!と宣言してますよ!
(^~^)。
この時点で、ポツダム宣言が無条件降伏だという神話はあっけなく瓦解しました。
しかもこれ、原案はこうだったとか第一版はこうだったじゃなくて、調印した文書です。
【庵忠 茂作】
これは、無条件ではなく、以下の条件があるということですね。
【みこちゃん】
そうです。
条件を示した上で、この条件以外は認めないよって言ってます。
つまり、米国自身が「ポツダム宣言は無条件降伏じゃありません。条件はこれこれ云々です。以下のこちらから提案する条件に文句を言っても聞く耳もたねーぞ。交渉決裂になっちゃうぞ!」
こう宣言してるのであります(^~^)。これいかに!
では、なんでこういう詐術がまかり通ったのでしょうか。
それが度々略語を出しているWGIPなのですが、それはまた時間をちゃんと取って議論しましょう。
簡単に言うと、米国の日本人への大規模かつ徹底した洗脳戦略ですね。
【庵忠 茂作】
洗脳戦略……。
そのようなものが公式ドキュメントとして残っているのですか……。
【みこちゃん】
そうですね。
これについては、文芸批評家の江藤淳先生が緻密に研究をされていまして、日本文学をきちっとやっている人間はむしろ歴史の研究者よりも詳しいです。
そういうわけで私もかなり詳しいので、また今度対談しましょう。この江藤先生の業績は最近でこそ歴史学者、思想史の学者から再評価されていますが、日本文学研究者はなんで江藤先生がこれをやったのか、まったく理解できていません。
なにせ、あの吉本隆明ですら、「江藤先生ともあろう人がこんなことやめたら」って対談で諭して(?)ます(苦笑)。
日本文学が今日こうなってしまっているその最大の原因を江藤先生はWGIPに見出したのです。
これもまた、じっくり話し合いたいところです。
【庵忠 茂作】
分かりました。日本文学への問題にまで波及していたとは……。そのあたりはみこちゃんならお手のものですね。
【みこちゃん】
話をポツダム宣言に戻しますが、決定的な箇所があります。第13条です。ちなみに13【条】=13番めの条件です(笑)
We call upon the government of Japan to proclaim now the unconditional surrender of all Japanese armed forces, and to provide proper and adequate assurances of their good faith in such action. The alternative for Japan is prompt and utter destruction.
現代語に訳してみましょう。
「我々は日本政府に対し日本軍の無条件降伏の宣言を要求する。かつ、誠意を持って実行されるよう、適切かつ十二分な保証を求める。もし拒否すれば、日本は即座にかつ徹底して撃滅される。」
【庵忠 茂作】
これは……。
日本政府に対してはなく、日本軍に対して無条件降伏を勧告している……。しかも、日本政府に無条件に命令しているのではなく、政府の自律性を尊重した上で、ちゃんとおまえらの日本軍を解体しろよ!責任持ってやれと要求している。
つまり、無条件に唯々諾々と従う奴隷状態にしたのではなく、日本政府が敗戦国とは言え、対等の国家として自国の軍隊を解体することに責任をもてと言っている……。
【みこちゃん】
そのとおりです。心神喪失者は現刑法でも罪を問われません。法学とはそういうものです。米国は日本政府を責任遂行能力のある国家として認めており、その政府に対して主体的に軍部を解体せよと条件をつけているのです。
日本政府のではなくて、軍部の無条件降伏という条件を飲むことについては、あれこれ言わさないぞ!言うのだったら、ポツダム宣言撤回するぞ!
妥協点として2/3に縮小します!それでどうすか?とかはダメだぞ!
こう言っているんですよ。
つまり、拒否する自由もあったのです。
だから、その意味からも根本的に無条件降伏の勧告ではない。条件付き勧告(提案)です。
ちなみに岩波書店の( ̄▽ ̄)、広辞苑見てみましょうか。
【勧告】
ある行動や措置をとるように説きすすめること。
つまり、「こういう考え方どう?これで調印ってことにしない?」という提案。
法律を拒否する自由がないとなると、それはもはや主権国家同士が話をする法じゃないですよ(苦笑)。そういうのを妄想左翼の小学校作文といいます。
だから二重に解釈が捻じ曲げられています。
真実は以下のとおりです。
1.ポツダム宣言は条件付きの提案であって、もし日本が条件を飲まないのだったらポツダム宣言は撤回して、連合国は戦争を継続する。その判断は日本がしたらいい。
2.米国は日本政府には無条件降伏を要求していないし、それどころか主体的な責任ある行動を求めている
【庵忠 茂作】
なんと……。
戦後教育の姿がこれですか……。
【みこちゃん】
日本政府に無条件降伏を要求してない。
日本政府に対して、極悪非道の日本の軍隊に対して、もうこれ以上暴れるなと無条件降伏させろって、懇願してるのです(爆)。
「お前ら、責任持って軍隊を降伏させろ、お前らの責任だぞー」
と威張っているわけです。
日本政府に対して無条件降伏なんて要求してません。
軍隊を自分たちの手で武装解除しろ(つまりこれ以上米国軍人に死傷者が出るようなのはいやだ)、こう言ってるのです。
これは、国際法上の通念からも別に普通のこと。
いくらなんでも、大日本帝国レベルの一国の政府に対して無条件降伏しろなんてそんなのありえませんよ。
【庵忠 茂作】
なるほど、軍に対して無条件降伏をしろと言っているのであり、調印しても最初から、日本政府が無条件降伏したことにはならない訳ですね。
【みこちゃん】
ならないどころか、当時の日本人は誰ひとりとして、自分たちが無条件降伏したなんて思ってませんでしたよ。それは当時の新聞などの記事でも明らかです。
【庵忠 茂作】
オイラ、それは知らなかった。
【みこちゃん】
庵忠 茂作先生にして、この状況なのです。
いかに、WGIPが巧妙であったか、そして壊滅的に日本を降伏させたか、その恐ろしいというかほとんどおぞましい現実を日本人は知るべきです。
日本人の自虐史観を語る時に、それを韓国や中国の一般ピープルのとんちんかんな言動から語るべきではありません。あそこから来ているわけではないのです。
韓国や中国国民もまた洗脳されていますので、間違った教育を受けた被害者です。
そこを起点に謝ったり、謝る必要ないといったりするから、戦後教育の欺瞞を根本的に論じることになってないんですよ。
【庵忠 茂作】
日本軍ではなく、日本政府が無条件降伏したことにするのは、アメリカの進駐軍のプロパガンダだったのですね。
【みこちゃん】
そのとおりです。バカ左翼小学生作文は国際法上まずいので、法律はきちんとした作法に則っていますが、そのあと、骨抜きにしました。
もちろん、統治の正統性を持たない東アジア諸国は、日本が悪、自分たちは善という二項対立で、国をまとめるのに、このプロパガンダは好都合ってことですね。
中韓の指導者はこのWGIPを今だに利用しているんですよ。中韓の庶民はこれに踊らされているかわいそうな人たちです。
知らない人にとっては衝撃の事実かもしれませんね。日本政府は無条件降伏なんてしてません。これが歴史の真実です。
そして、中韓の庶民もこのことは知らない。
【庵忠 茂作】
アメリカのプロパガンダは、中韓や我が国の左の人にも好都合だった訳でしたか。
【みこちゃん】
そうですね。
でも左だけではないですよ。
すべての日本人が心のどこかで無条件降伏という麻薬に溺れたがっていたのだと思います。
(前回の私の引用記事を参照下さい)
私は、今日のSNSの謝罪要求の嵐や、死人まで出るようなSNSいじめの原因もWGIPにあるんじゃないかとまじで思ってますよ。
この辺りが江藤先生の本当に言いたかったことともつながってきます。
【庵忠 茂作】
それにしても、みこちゃん、凄すぎ。
無条件降伏に疑問すら抱かなかったオイラ、知的好奇心に欠けていたことに気づかされました。
みこちゃんとの年齢差は、ただオイラが早く生まれたっことを示すだけの目盛りでしかない(笑)。
【みこちゃん】
いえいえ、私はたまたま戦後文学について研究していた時期があったので、江藤淳先生経由でこの問題を深く勉強しました。私の世代も知っている人の方がもちろん少ないです。
では最後にポツダム宣言前文を引用して、また次回ということにしましょう。
おつかれさまでした。
「ポツダム宣言」
1 合衆国大統領と中華民国政府主席とグレート・ブリテン国の総理大臣は、数億の国民を代表し、話しあいの上、日本国にむかい今度の戦争を終わらせる機会を与えることに考えがまとまった。
2 合衆国、英帝国それから中華民国のすばらしく大きな陸軍、海軍、空軍は西の方から自分の国の陸軍と空軍によって数倍の増強を受け、日本国に対して最後的打撃を加えるかたちを整えた。その軍事力は日本国がてむかいをやめるまで、日本国にむかって戦争をするすべての連合国のかたい決心によってささえられ、はげまされているものである。
3 ふるいたった世界の自由な人民に対するドイツ国の無益な、また意味のない、てむかいの結果は日本国国民に対する先例をはっきりとおしえるものである。現在日本国に対し集められている力は、てむかったナチスに対して加えられた場合にすべてのドイツ国の人民の土地、産業それから生活のしかたを荒れすたらせた力にくらべ、はるかに強大なものであるわれらのかたい決心にささえられているわれらの軍事力をもっとも高く使用したならば、日本の軍隊はかならず完全につぶされるだろうし、又同じようにかならず日本の本土は完全に破壊されるにちがいない。
4 ものの道理をさきまえない見つもりで日本帝国を滅亡のせとぎわにおとしいれたわがままな軍国主義的助言者(口ぞえして助ける者)によって日本国がひきつづいて、すべておさえられるか、又は理性(人間がもっている智のはたらき)のみちを日本国がふむことになるかを日本国がきめる時は来た。
5 われらの条件は次の通りである。われらはこの条件からはなれることはない、またこれに代わる条件はない。われらはおくれたりのばしたりすることはできない。
6 われらは無責任な軍国主義が世界からおいのけられるまでは平和、安全、正義の新しいきまりができないことを主張するものであるから、日本国国民をだまして世界を征服させようとしたあやまりを犯した者の権力や勢力は永久にとりのぞかねばならない。
7 右のような新しいきまりが立てられ、その上、日本国が戦争をする力がうちくだかれた、たしかなしょうこがあるまでは連合国のきめる日本国の領土内の諸地点は、われらのここにさししめす目的を達するために占領される。
8 カイロ宣言にきめられたことがらは実際に行われなければならない。また日本国の主権は本州、北海道、九州及び四国とわれらのきめる諸小島とになる。
9 日本国軍隊は完全に武装をとかれた後それぞれ自分の家庭にかえり、平和的な生産的な生活をする機会を与えられる。
10 われらは日本人を民族として奴隷のようにしたり、又は国民として滅ぼしてしまおうとする考えは持たないが、われらのほりょをむごくとりあつかった者を入れたすべての戦争犯罪人に対しては厳しい罰を加える。日本国の政府は日本国の国民の間に民主主義の考えが生きかえり、それが強くなるように、そのじゃまとなっているものをすべてとりのぞくこと、言論、宗教思想の自由や基本的人権の尊重は確立されなければならない。
11 日本国はその経済をささえ、その上公正な実物賠償の取り立てができるような産業はいとなむことができるが、日本国をして戦争のため再軍備をすることができるような産業は許されない。この目的のため原料の入手(その支配とは区別する)を許される。日本国は将来世界貿易へ加わることがゆるされる。
12 今までに書いた目的が達せられ、その上日本国国民の自由にあらわした意志に従い、平和的な、責任のある政府ができれば連合国の占領軍はすぐに日本国からひきあげる。
13 われらは日本国政府がすぐに全日本国軍隊の無条件降伏を宣言し、その上右行動における同政府のまごころについて適当でまた十分な保障をだすことを同政府に対し要求する。
日本国が右以外のえらびかたをすればきわめて早くまた完全にうちくだかれるだけである。
国民学芸社発行『少年少女のための民主読本』昭和22年・1947年4月10日刊
東京高師附属国民学校教官 篠原重利(1908〜1966)著
まったくよー
「10 われらは日本人を民族として奴隷のようにしたり、又は国民として滅ぼしてしまおうとする考えは持たない」
わざわざ敵国がこう言ってるんだぜ。
なのに、自分から奴隷になろうとしている。
もともとそういうやつは生まれつき根性が奴隷なんだろう。
健全な日本国民巻き込むなよ。
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