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モチベーション・ドリンク剤・食育

モチベーションは高いほうがいいは大正解

 モチベーションは言うまでもなく大切です。

 わかり易い例で言えばこうなります。

ディズニーランドにおでかけしたら…。
ディズニーキャストのモチベーションがあきらかに低かった。
これはがっかりです。

有名なイタリアンに行ったとします。
シェフのモチベーションがあきらかに低かった。
これもがっかりです。

命に関わる外科手術を受けた。
外科医のモチベーションがあきらかに低かった。
………。( U_U)

 モチベーションは高いほうがいいに決まっています。
 モチベーションの高い人は生き生き見えていてかっこいいというのもありますし、何より見ていて気持ちがいいですよね。

モチベーション

モチベーションを上げる という言葉は苦手な理由

 しかしこれが、モチベーションを上げるという言葉になると、私はちょっと敬遠気味になってしまうのです。

「ええ?そうなの。
モチベーションを上げるから魅力的な人になるんじゃないの?」

 確かに、こう言われると一瞬言葉に詰まるんですが、どうしても違和感があるのでこうして書いています。

 えっとですね…じゃあさっきの例を使います。
きっと皆さんも怒ると思いますよ。

怒る!

ディズニーランドにでかけたら。
ディズニーキャストのモチベーションがあきらかに低かった。

キャストはやる気のない自分のモチベーションをあげようと、いつも待ち遠しい休憩時間のためにシュークリームを買っておいて、早くこのめんどくせー仕事終わらねえかな、とそれを楽しみに接客した。

これはがっかりです。

バカにすんじゃねえ、こらこら、うるぁあ、こるあぁぁぁ。

次…

有名なイタリアンに行ったとします。
シェフのモチベーションがあきらかに低かった。

シェフはどうしても客の喜ぶ料理を創る気になれなくて、前の客が残していった高級ワインのボトル残りをグラスに淹れて、一杯引っ掛けてモチベーションを高めて料理を出した。

これもがっかりです。

バカにすんじゃねえ、こらこら、うるぁあ、こるあぁぁぁ。

次…

命に関わる外科手術を受けた。
外科医のモチベーションがあきらかに低かった。

外科医はやる気を出すために、看護婦に命じて厚生労働省が取り締まっている禁断の薬(音よみしてください)をキメてから執刀した。

こらこら、うるぁあ、こるあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……。

文句をつけようにも手術失敗している可能性高し。
( U_U)

 これなんです。
 私のモチベーションを上げるという言葉に対する違和感は。

鼻をつまんで料理作って客に出していいのか

 ここまで説明すると、ある程度は違和感を分かっていただけるかもしれません。簡単に言うと「鼻をつまんで料理作って客に出していいのか」ということです。鼻をつままないと作れないような料理をいやいや出して、お客さん喜びますか?

 医者の例は論外として、料理人はプライドないのかよ、ディズニーキャストは自分は楽しくないのかよ、と思うんです。

ドリンク剤は、短期間のモチベーションを上げてくれるけど……

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 こうして考えてみますと、コンビニのドリンク剤が短期限定モチベーションアップアイテムに見えてきます。

 私自身、コンビニでドリンク剤は時々買ってます。キレートレモン御用達です。
 あれ、味もおいしいし(^~^)。

 でも、極端な話サプリメント+ドリンク剤で「食」はだいたいできるのだろうかと言えば、それは無理だと思います。

 なぜならここには、ほんとうの意味でのやる気スイッチ(by Norikoさんがないやつ(笑))がないからです。

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「今日一日頑張ったら明日から土日でやすめる……ここはドリンク剤で……」

 これは確かにあると思いますし、私自身もお勤めしていたときはこのようなパターンも多かったです。消極的にでなく、積極的にドリンク剤をぐびぐび飲むのはいいことだと思っています。でも、食べることなんてめんどくさいからドリンク剤とサプリで済ませようというのは、何かが違ってくると思えます。

 積極的ドリンク剤ぐびぐびはあったとしても、基本はやはり大人も「食育」だと思うのです。朝ごはんは軽くでもいいから家族と食べて、昼間はできれば立ち食い蕎麦よりも、落ち着いて座って食べる(店でもいいし、お弁当を休憩室でもいい)方が、本当に意味でのやる気が出てくるのではないでしょうか。

「ああ、あと数十年ローンもあるしなあ……。」でも「あなた(←死語?)家族のために今日も頑張ってね」と、自分も働いているのに朝ごはんしっかり作ってくれて、お弁当まで持たせてくれる。そんな妻の期待に答えなきゃ!

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 朝と夜の短時間だけでも子どもたちと話ができる!その団欒の楽しさをちらと思い出せば、もしかするとドリンク剤はいらないかもしれません。

 一人暮らしであっても、自炊をただ面倒くさいことと考えずに、栄養などについて勉強しながら得意料理を身に着けていくというのも、コロナの巣篭もり消費時代、趣味と実益を兼ねた良い習慣ではないかなと思います。

自炊

 この記事で例として挙げた、ディズニーランドの昼休みのケーキ、客の残した高級ワイン、悪徳医者の薬、これはみんな積極的ではない、安易なドリンク剤的な使われ方をしていると思います。

 仕事そのもの、生活そのものを、人生を生き生きと生きることを楽しむためには、手っ取り早くをできれば減らして、なるべくできる範囲でていねいに生きることが大切ではないかと思います。

まだうまくいえないけど答えはそこにありそうな気がする

休憩時間を忘れてディズニーランドで接客すること
お客の驚きと感動の顔が見たくて料理すること
命を助けるために予定の手術時間を8時間オーバーして執刀すること

 まだ、うまくいえないのですが、このようなほんとうの意味でのモチベーションを自分の中に獲得するには、すべての生きていく基本である「食べる」ということの大切さ、「食べる」ということを大切にする生き方が必要なのではないかな、と思いました。

第3回 (1)

『THE NEW COOL NOTER』9月度の「食育・子育て・おいしいもの」部門をみなさまと一緒に楽しむ中で、自分なりに本当のモチベーションとはなにかということをつかめたらなと思っております。

 この部門の審査委員リーダーであるNorikoさんの「やる気スイッチはありません」というのが、この話をもちかけるまえから気になっていました。あるいはNorikoさんも、みこちゃんと同じく、安易なやる気スイッチ=安易なモチベーションというものを戒めているのではないのかな、と思ってました。

 本当のやる気スイッチを探すべく、私も『THE NEW COOL NOTER』9月度「食育・子育て・おいしいもの」に伴奏してもらいながら、「食育・子育て・おいしいもの」についていろいろ考えるきっかけにしようと思っています。

#第3回THE_NEW_COOL_NOTER賞_9月参加
(数字は”全角”でお願いします)


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