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サンドウィッチマン風ネタ あかちゃんみこちゃんの巻〜٩(ˊᗜˋ*)و

伊達ちゃんと富澤さんに挟まれているのは、
2歳児のころのみこちゃんです(笑)。

「ああ、ここだな新しくできた保育園て。私立だから多少高いみたいだけど待機児童になっちゃうのは困るし…。背に腹は代えられないしな...説明だけ聞いてみよう」

「お控えなすって!」

「なんか清水の次郎長みたいな挨拶だな…あの、保育園探してるんですけど」

「あ、それでしたらこの出口をまっすぐ駅の方向に行ってもらって」

「……」

「1つ目の交差点を右に曲がったところにいい保育園があるみたいですよ」

「(゚0゚)は!ここじゃだめなの? 保育園でしょここ」

「いやあ、うちの保育園はけっこうハードル高いんですよ」

「え、そうなの」

「新設ということで入れるかと思ったんですけどね。ハードルが高いというとどのような…」

「まずいちばん重視するのは走り高跳びで過去どのくらい飛んだとか、ベリーロールじゃなくて背面跳びができるとか」

「そっちのハードル(゚0゚)…。体育学校じゃねえかそれ。そんな赤ちゃんいないだろ」

「いやお父様がです」

「(゚0゚)は 親の面接というか実技試験やるの!?」

「はい、子は親を見れば分かる、こう言うじゃないですか」

「あれかおめえ。この子の親の顔が見たいっていうそういうことか、感じ悪いな」

「だから今度来られる時にお父さん連れてきてください」

「おれがお父さんだよ! 本人じゃねえよ! おれが赤ちゃんに見えるのかよ!それに赤ちゃんが入園を自分で交渉するっておかしいだろ!」

「そう言われてみればそうかもしれませんね」

「そう言われないとピンとこないのかよ!」

「では入園の審査にあたっていくつかお聞きしたいことがございます。こちらにお座りください。まず、お父さんの学歴は」

「あ、そういうところから聞いていくのね。でもここ慶応幼稚舎じゃないでしょ」

「はい。でも一応…」

「いや言うほどの学校じゃないよ。それに保育園で親の学歴関係ないだろ。おまえあれだろ。どうせよっぽどいいところ出身なんだろ」

「ええ早稲田出身です。実家は東西線西早稲田の地下鉄の駅前ですね」

「生まれたのが早稲田ってことか! それ早稲田出身とは言わねえよ!」

「逆にうちの保育園についてご質問はありますか」

「ああ、ありがとう。もちろんあるよ、気になるからね」

「いやさ、学年ごとになんとか組ってあるでしょ。父兄同士の付き合いっていうのもけっこう大変だと思うのね」

「うちは下から、「りす🐿」「あひる🦆」「きりん🦒」「ぱんだ🐼」
「くま🐻」となっています」

「ああ、なんかかわいいね。でもさ、組が変わるたびにまた人間関係を作らないといけないとかあるでしょ。共働きだからさ…できるのかなって…」

「はい、親御さんの組同士の人間関係がうまくいっていないと微妙にギクシャクしますからね」

「どんなお父さんお母さんが多いの?」

「まあ一番タイプとして多いお父さんですと…」

「うん」

「会社では上司の方を若頭補佐と呼んで、社長を組長と呼んで怒られている、そんなエピソードを聞いたことが多数ありますね」

「え、そういうのが多いの?」

「ええ、幸いなことに」

「ちがうだろそれ、"残念なことに"だろ、せめて!」

「ふぅはっはははは…ええ」(富澤さん笑う)

「わ、なんかやべぇなここ」

「あとは二番目に多いのが、園児のお父さんが園内まで迎えに来ずに、若頭の人が迎えに来るとか」

「まんまじゃねえかよ」

「お父さんは違法駐車で保育園の門の真ん前でベンツで待っていますね」

「うんわー(゚0゚) それって迷惑じゃねえの」

「いえ、警察はお父さんが追っ払っていますね」

「追っ払われるのが、普通逆だろそれ、違法駐車のベンツ追っ払えよ」

「いやでも、この保育園ではそういう秩序が確立されています」

「(゚0゚)確立されちゃってるの? 例外じゃなくて」

「ええ、幸いなことに」

「おまえ違うだろ! そこは「残念なことに」だろせめて!!!」

「ではだいたいこのあたりでおわかりいただけましたか」

「いまいちよく分からない」

「つまり…「りす🐿」「あひる🦆」「きりん🦒」「ぱんだ🐼」「くま🐻」の組が日々熾烈な抗争しているんです」

「(゚0゚)保育園で日々抗争してんのかよ」

「一旦組に入ったら抜けるのは大変です。組を変えたあとに人間関係再構築なんてほぼ不可能ですよ。そこはご認識ください」

「ヤクザの組み抜けと盃のやりなおしじゃねえかこれ!」

「お父さん方がそろそろお迎えに来たようですね。ご紹介しましょうか」

ヤクザ

「うわ、ごめんなさい。最初に教えてもらった1つ目の交差点を右に曲がったところある「いい保育園」行ってきます」

おしまい(^▽^)

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