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🌼ファンタジー🌼

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記事一覧

Mooncakes(グラフィックノベル)

魔女の少女ノヴァの住む町に、幼なじみのオオカミ人間タムがもどってきた。タムは女性として生まれたが、現在はノンバイナリー。おたがいに好きだったふたりは再会にときめくものの、タムがこの町にきたのは悪霊を退治するためだった。ふたりは、ベテラン魔女であるノヴァの祖母たちの力をかりて、悪霊とその背後にいる魔女に立ち向かう。 作:Suzanne Walker(スーザン・ウォーカー) 画:Wendy Xu(ウェンディ・シュー) 出版社:Oni Press(アメリカ/ポートランド) 出版年

THE FALL OF FERGAL

地震ならぬ、巨大な穴の勃発にみまわれる、とある国。ル・フェイはタイピングコンテストの全国大会に出ることになった。きょうだい全員で応援にいくが、まずしいマクナレー家にはひとり分しか旅費がない。どうにかやりくりし、珍道中の末に会場に駆けつける。ル・フェイは見事優勝し、みんなで大喜びしたのもつかの間、かなしい事故が起きてしまう。 作者:Philip Ardagh(フィリップ・アーダー) 出版社:Faber & Faber(イギリス) 出版年:2002年 ページ数:134ページ(日

Tidesong(グラフィックノベル)

ソフィの家系はドラゴンの血を引き、風と水をあやつることができた。12歳になったソフィは、本格的に修行するため、遠くに暮らしている大叔母のもとへ行く。しかし喜び勇んで家を出たものの、何をやっても失敗ばかり。しかもある日、ドラゴンを人間の姿に変えてしまったが、元に戻すことができず……。不器用ながらも必死に奮闘する魔女の物語。 作・画:Wendy Xu(ウェンディ・シュー) 出版社:Quill Tree Books(ハーパーコリンズのインプリント) 出版年:2021年 ページ数:

The Daughters of Ys(グラフィックノベル)

ブルターニュ地方に伝わる民話「イスの物語」を下敷きにしたファンタジー。イスの都は魔法をあやつる女王の力で繫栄した。女王が死ぬと、魔法の力に頼りきっていた王は絶望に沈み、ふたりの王女は別々の道を歩む――叙事詩のような余韻の残る作品。 作:M.T. Anderson(M.T. アンダーソン) 画:Jo Rioux(ジョー・リウ) 出版社:First Second 出版年:2020年 ページ数:206ページ おもな文学賞・YALSA 2021 Great Graphic Nov

City of Secrets(グラフィックノベル)

孤児の少年エヴァーは、大都市オスカーズの中枢機関"スイッチボード"に隠れて暮らしていた。エヴァーの家は代々、スイッチボードの地下にある宝庫を守ってきたが、父は4年前に殺され、エヴァーの命も狙われる。いったい、宝庫のなかには何があるのか――。エヴァーは、スイッチボードの所長の娘ハンナとともに町の秘密に迫る。 作・画:Victoria Ying(ビクトリア・イン) 出版社:VIKING(Penguin Random Houseのインプリント) 出版年:2020年 ページ数:25

THE RUNAWAY PRINCESS(グラフィックノベル)

水の都のお祭りにいきたくて、こっそりとお城を抜け出したロビン王女。森の中で4人の子どもたちと出会い、夢のような冒険が始まる!読者参加型のページもある、かわいくて楽しい作品。3話収録。 フランス語原題:Rouge 作・画:Johan Troïanowski(ジョアン・トロイアノフスキー) 英訳:Anna and Owen Smith 出版年:2020年(フランス語版は2015年) 出版社:RH GRAPHIC(Penguin Random Houseのインプリント) ページ数

The Pirate Captain’s Cat

ネコには9つの命がある。そう、ふわもこネコのビーンキャットにも! 海賊船の船長のネコとして目をさましたビーンキャットは、敵から船を守るため、ネズミたちとともに知恵をしぼって奮闘する。 作: Philip Ardagh(フィリップ・アーダー) 絵: Rob Biddulph(ロブ・ビダルフ) 出版社: Simon & Schuster 出版年: 2020年 ページ数: 192ページ(日本語版も同程度の見込み) シリーズ: 全4巻 ジャンル・キーワード:ファンタジー、冒険、ネコ

The Dragon with a Chocolate Heart

魔法のせいで人間の姿になってしまったものの、とにかくチョコレートの魅力にとりつかれ、元の姿に戻るよりもショコラティエになることを目指すドラゴンの少女の物語。 作者:Stephanie Burgis(ステファニー・バージス) 出版社:Bloomsbury 出版年/ページ数:2017年、249ページ シリーズ:既刊3巻 ジャンル・キーワード:ファンタジー、ドラゴン、チョコレート おもな文学賞・ローカス賞YA部門ファイナリスト(2018) ・ミソイーピーク賞児童書部門ノミネート

Serafina and the Black Cloak

ビルトモア・エステートという屋敷の地下で父と暮らしているセラフィナは、あるとき黒マントの男が少女をさらうのを目撃する。少女はマントに包まれたかと思うと姿を消した。少年少女の失踪は相次ぎ、屋敷は不安に包まれる。セラフィナは黒マントの男の正体をあばき、命をかけて対決する。実在する大豪邸と幻想的な森を舞台にしたホラー・ファンタジー。 作者:Robert Beatty(ロバート・ビーティ) 出版社:Disney-Hyperion(アメリカ) 出版年:2015年 ページ数:296ペー

CROWFALL

12才の少年オーリンの住むアイロンホールド島では、すべてが機械化され、管理されているが、その中心にあるのは生命の樹アードだ。そして島の最高指導者ファードだけが、アードとの唯一の交信者だ。ところが、オーリンはフォージがアードの力を盗み、島を放棄しようとしていると知る。オーリンはフォージに追われ、相棒のロボット、コーディとともに海へ逃げる。やがて流れ着いた島で、冒険心に富む少女フェレリスと出会い、力を合わせてフォージに立ち向かう。 作者: Vashti Hardy(ヴァシュティ

The Mask of Aribella

舞台は18世紀のベネチア。漁業とレース産業が盛んで、総督(ドージェ)が治めていた。同時に、カノヴァッチと呼ばれる、特別な力を持ち、華麗なベネチアンマスクをまとった人々が邪悪な力から町を守っていた。13歳の誕生日の前日、カノヴァッチの力が目覚めたアリベラは、戸惑いながらも力を受け入れ、仲間とともに死者の復活を阻止する。ファンタジーとミステリーが見事に絡みあった、色彩豊かな物語。 作者:Anna Hoghton(アンナ・ホートン) 出版社:Chicken House Ltd(イ

MARESI:The Red Abbey Chronicles

女性が虐げられ、学ぶことを許されない世界で、赤修道院だけは女性にとって安全な場所だった。海に浮かぶ孤島にあり、女神ファースト・マザーの力で守られている。マレシが赤修道院に来て4年目、13歳のときに、ジェイという少女がきた。父親からの虐待で全身傷だらけだった。マレシの献身で徐々にジェイは心を開いていくが、ある日、平和な日々を脅かすできごとが起きる。ジェイの父親が娘を取りもどしに来たのだ。赤修道院のマザーとシスターたちは一致団結し、ファースト・マザーの力を呼び起こして立ち向かう。

ENDLING: THE LAST

外見は犬に似ているが、直立二足歩行をし、言葉を話す種族ダイアン。絶滅の危機に瀕していたが、その原因は美しい毛皮を密猟者に狙われているからだけではない。嘘を見抜くという、人間にとって非常に不都合な能力があるからだ。ダイアンのビックスは、人間の独裁者マーダーノに群れを皆殺しにされ、自分が種族全体で最後のひとり“エンドリング”かもしれないという現実を突きつけられる。そして伝説の詩をたよりに、ほかのダイアンを探す旅に出る。 作者:Katherine Applegate(キャサリン・

The Poppy War

第2次ケシ戦争の孤児リンは、中年の商人との結婚から逃げるために帝国のエリート校シネガード士官学校を受験する。ここに入学できれば、名誉と富が保証されるはずだった。ところが、狭き門をくぐり抜け、自由を手にしたと思いきや、待っていたのはさらに過酷な競争だった――。中国をモチーフにしたニカン帝国を舞台に、日本をモチーフにしたムゲン連邦との戦いや伝説の神々の世界を描く、壮大なSFファンタジー。 作者: R. F. Kuang(R. F. クアン) 出版社: Harper Voyage