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心の避難先としての新宿ベルク

今週もお疲れ様でした。みなさんは、頭が真っ白になるくらいに行き詰まったときに、さっと避難するための選択肢を持っていますか。

例えば、いま進めていることを止めていったんコンビニにいって甘いものを買いまくる。とか、有無を言わさず半休を取得してサウナへ向かう、みたいなやつです。

こういうのはアイデアだけ思いついていてもだめで、いつでも発動できるよう身体に染み込ませておく必要がある。行き詰まったときには、だいたい気持ちに余裕がないわけで、緊急持ち出し袋は、生活動線の中に置いておきたい。

僕はここ数年で、心を亡くしてしまった時の選択肢を育んできた。そのうちの一つが、新宿のベルクだ。ホームページによると「新宿駅最後のインディーズビア&カフェ」とある。店は1990年オープンということで、今年で33周年だ。無くならないでほしい。

生ビールとマイスターミックス

都内で生活する人は一度は通ったことがあるのではないでしょうか。新宿地下東口のJR改札から、アトレのほうに少しだけ歩くと、現れるコーヒーとビールを飲める店。僕はここがほんとうに好きで、探してみたら過去にこんなツイートをしていた。

立ち飲みのお店はいろいろとあるが、駅の改札をでて1分という店はそうそうない。仕事帰りにへとへとになりながら、なんとか新宿にたどり着き、ひとり足早に店へ向かい、生ビールと、ハムの盛り合わせマイスターミックスを注文して、カウンターの立ち飲み席でぐっと一杯やる。そうして、ぎりぎりのところで、幸せな気持ちを得たことが何度もあった。

モーニングDXセット。この日はミルクと合わせました。飲まない日もある

店内はさほど広くなく、さっと飲んでさっと去る客が多いのが、いかにも都会っぽく、田舎から出てきている自分にはずっとクールな印象のある店だ。ときどき、新宿で飲み会があるときの0次会として使ったりもしていた。

ときどき黒ビールにしたりも。これは5年前だから、店内でまだタバコが吸えたんですね。いまはすっかり完全禁煙に

どのメニューもまったく外れがなく美味しい、というのがベルクのすごいところ。ハムやベーコン、ソーセージやパテの肉類はもちろん、チーズやバターも濃い味がするし、付け合せの野菜なんかももれなくみずみずしく、嬉しい気持ちになる。サービスのクオリティを落とさないこと、いつも勉強になっています。

高所を渡るロープから滑り落ちて、ぶわーんと安全ネットに受け止めてもらうように、何度も救われてきました。これからも頼りにしています。

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