【梅雨ダルに効果的】ヨガインストラクター流、雨の日を快適に過ごすコツ

梅雨の季節が苦手でなんとなく調子が出ない

こんな声をよく聞きます。雨の日はカラダが重くて疲れやすい。ダルくてやる気も元気も出ない。

そんな「梅雨ダル」にはヨガが効果的です。今回は現役7年目、年間700本以上のクラスを担当するヨガインストラクターが、雨の日を快適に過ごすコツをまとめてみました。

梅雨はなぜ調子が出ないの？

「梅雨ダル」の主な原因は気圧。低気圧によって自律神経が乱れやすくなります。そのため、カラダがお休みモードのときに働く副交感神経が優位に。

やる気が出ないのは、カラダがアクティブモードに切り替わりにくいためです。

雨の日が続くことによる「湿気」も体調不良を引き起こします。体内に余分な水分が溜まった「水はけの悪いカラダ」は、浮腫みや頭痛などの原因に。

梅雨ダルはカラダだけでなく心にも影響します。放っておくと夏バテにも繋がりかねません。

雨の日こそヨガをしたい理由

梅雨ダルを感じたら、ぜひヨガを。ゆっくりとした動きを深い呼吸とともに行なうので、自律神経のバランスが整います。

運動が苦手な人でも気軽にできるのがヨガのいいところ。全身くまなく動かすので、カラダの巡りを良くする循環器系にもアプローチできます。血流が整うので、頭がスッキリしたり浮腫み解消などが期待できる、嬉しい効果も。

適度な運動で汗をかくことで、体内に溜まった熱を放出してくれる効果もあります。汗をかいた後に涼しくなるのは、発汗により体温調節が行なわれるためです。

スタジオに通っているなら雨の日こそ行きたいもの。普段よりも空いていてゆっくり先生とお話したり、雨の日ならではの楽しみがあるかもしれません。

今はオンラインや動画で家でもヨガができます。ヨガのいいところは、特別な道具が要らないこと（補助具を使う場合もあります）。畳一枚分のスペースがあれば、いつでも行なえます。

運動量の多いアクティブなヨガでスッキリするのもよし、ゆっくりとしたヨガでリラックスするもよし。その日の体調や気分に合わせたクラスが選べるのもヨガの魅力です。

雨音は心の雑音を消してくれる

雨の日はヨガによる心の効果も感じやすくなります。なぜなら、雨音が周囲の雑音を消し、心の雑音を消してくれるから。

雨の日はテレビや音楽を付けずに、雨音をBGMに静かに自分を振り返る。ヨガや瞑想の他にも、読みかけの本を読んだり手紙を書いたり、手の込んだ料理をしたり。

集中力が高まる雨の日の特性を、上手に暮らしに取り入れたいと思っています。

「雨の音は周りの音やざわざわした気持ちがとても落ち着くから好きよ」

子供の頃から聞いている母の言葉です。

わたしの育った場所は福岡の端っこ。山に囲まれた住宅地で、四季の個性を感じながら過ごせました。

夏でもエアコンはほどんど使わず常に大きな窓が開け放たれて、風鈴の音色に合わせて心地よい風が入ってきます。夕方になると聞こえるのは、大きな通り雨の音。テレビの音をかき消すほどの雨音も梅雨の思い出のひとつです。

小さな工夫で「暮らしのヨガ」を楽しむ

暮らしの中にも雨の日を楽しむヒントがあります。例えば、お気に入りの傘やレインシューズを使うこと。

傘をよく無くす人には効果的です。わたしもビニール傘を使っていたときは帰り道が晴れるとよく忘れていましたが、お気に入りに出会えてからは一度も無くしていません。

出かけるのすら億劫な日は「おうち時間」をスペシャルデーにするのも。

雨の日は集中力が高まるから、少し難しい本を読んでみたり、読みかけの本を一気読みする。インテリアが好きなら、模様替えや小物の整理も楽しいと思います。

料理をする人は普段よりも凝った物を作って盛り付けにもこだわると、腕も上がるし豊かな気持ちで食事が楽しめます。

連日のステイホームで家に飽きた人もいるかもしれませんが、工夫次第でどんどん楽しくなるのが「雨の日のおうち時間」。自律神経がリラックスモード優位になっているので、きっと普段よりも落ち着いた気持ちで物事に取り組めるはずです。

せっかくなら「雨のおかげで今日はスペシャルデー」と四季の個性を前向きに捉えられると、暮らしはもっと豊かになると思います。今ある幸せに目を向け、今を心から楽しむ。

そんな「暮らしのヨガ」も雨の日を快適に過ごすのを助けてくれます。

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同じ雨の日なら

今年は梅雨明けが遅く連日の雨。
雨の1日を憂鬱な日にするか、素敵な日にするかは自分で選べます。同じ1日なら幸せで心豊かに過ごしたい。

私は、雨の日が大好きです。なぜなら、ゆったりと過ごすことに罪悪感がなくなるから。

もし今日も雨だったら、雨音を聞きながらヨガをした後おうち時間を工夫して楽しみ、雨上がりの爽やかな空を楽しみにぐっすりと眠る。そんなスペシャルデーがあってもいいんじゃないでしょうか。