寿温泉（大阪港区）

#銭湯

１２月に入りまして同時に寒波も到来、凍えるような寒さが続いていますが、我々銭湯愛好家は待ってましたとばかり浮足立ってお風呂に通います。
寒い季節は湯気がいつにも増して浴室に上がり、とても心地よいのです。

さて、今回は大阪環状線弁天町駅、徒歩10分程にある寿温泉です。

大阪港区は労働者の町だったため銭湯がとても多いのですが、低能な上の人間が補助金を切ってしまったせいもあり激減してしまっています。
情緒を解さない人間のする事は、はなはだ愚かしいですね。

負けてたまるか精神で、日本の文化を無くさない為にも、毎日欠かさず力強く暖簾をくぐるのであります。いざ！

ここは『関西のレトロ銭湯』という本で特選レトロ銭湯として紹介されるなど、知る人ぞ知る有名店（たぶん）

今回は私の年齢にちなんだロッカーを選びました。おしどり…がさつな私に乙女ゴコロが芽生えます。
毎回どの番号にするか悩むのも楽しいもんでありますな。

折り合げ格天井が目を引きます。
番台のおば様は陽気で、色々世話を焼いてくれます。
私は大量の荷物持参だった為、預かって頂きました。

ここは「風呂いこか〜プロジェクト」という企画で、幸運を呼ぶ銭湯ポストカードシリーズを販売していらっしゃいます。迷わず購入。一枚百円であります。

本日、満員御礼だったので購入したポストカードでご説明を。

特筆すべきは石畳の浴室に細かいタイル使いです。
ザラザラとした浴床は足を優しくほぐしてくれ、滑る心配なく安心して縦横無尽に、主浴槽、気泡風呂、電気風呂を満喫出来ます。
ポストカードの「秘密風呂」とは、こじんまりとした水風呂と、これまた小規模なスチームサウナ、更に奥にはゲルマニウム温泉があります。
注意して見ないと、ウッカリ気づかなかったともなりかねないので、奥まできっちり探索してください。
カランは最近では冷と温、別になっていてもどちらも適温な所が多いですが、ここは冷はキンキン、温はアツアツなのも嬉しい所。
自分のさじ加減で湯を浴びれます。

最後に番台主から「さざんかが綺麗に咲いてるから見てね」とのことで、上がってから花見を致しました。

季節を感じる、美しいものを愛でる。

さすが情緒を解する文化の守り手、お風呂を提供するだけでなく、その先の心憎いサービスも心得ていらっしゃいます。

湯冷めする程、鑑賞し、くしゃみひとつ帰路に着きました。

◼︎寿温泉
◼︎大阪港区弁天4-10-12
◼︎電話 06-6572-1893
◼︎16:00〜24:00
◼︎日曜日定休