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美術館の新しい開きかた。「作品のない展示室」の個人的記録

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コロナ禍の2020年3月〜9月の記録。「作品のない展示室」で妙に注目されてしまった東京・世田谷美術館の中から見えていたこと。こんなふうに新しく開くこともできる、という発見の日々。
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「美術館女子」が見せてくれた、寒々しい光景。【美術館再開日記・番外編】

割愛してもよかったのだが、これもこの時期の日本の美術館をめぐる状況をよく示す出来事のひとつ、には違いない。「美術館女子」という名の連載、というか1回で終わった、新聞社の企画。その記事を目にしたのは、自分の勤める美術館がやっと再開し、恐る恐る手探りで進み始めたときだった。web版の記事は既に削除されているのでここには掲載できないが、記事の公開は6月12日、私がweb版を読んだのは6月14日、fb日記を付けたのは6月15日。既に炎上していたらしく、日記アップ直後に「美術手帖」の解