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カナダの素晴らしい医師

私が日本で一緒に働いていた医師達の中にも、もちろん素晴らしい人がいましたが、カナダの医師達も素晴らしい人が多いです。

最近のカナダの私の病棟に来てくれた医師は、ENT(ear, nose, throat=耳鼻咽喉科)の専門医。
普段はうちの病院のなかにはいないので、近所の別の病院から患者さんを診に来てくれてたのですが、病棟を去る時に、患者さんのことで懸念があったらいつでも電話してくれていいからと言い残していきました。
深夜3時に懸念がありコールしたら本当に快く来てくれ、処置をし、患者さんに今何が起きているかを、ティッシュ箱(笑)に絵を描いて分かりやすく説明してくれました。
この処置は自分が始めたとか、他の医師達はこの方法を取るけど自分はこういう理由でこれを先に試してみる、等々、興味深い話も。
本当にありがとうとお礼を言ったら、医師も看護師もチームとして働くので看護師も状況を知っていると良いからと、深夜に呼び出したにも関わらず、患者さんにもスタッフにも非常に丁寧に対応してくれました。
こういう態度は当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが、夜中に呼び出されてのあの素晴らしい対応は尊敬します。

カナダでは、例えば医師が看護師に声を荒げたりイライラを見せると、看護師が看護師長に報告し、そこからヒューマン・リソースにつながり注意されます。
特に院内での暴力、差別、ハラスメントは許容されていないので、自分の態度に気を付けているスタッフがほとんどです。
これがカナダで働きやすいひとつの理由でもあります。
陰で色々と言ってる人ももちろんいると思いますが、表面に出してこないのはとても良いことだと個人的には思ってます。

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