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【神戸S】【観戦記】神戸S vs. SA浦安 ~全てが初めての開幕戦、初めての敗北

いよいよ開幕したNTTジャパンラグビーリーグワン。
回末戦となるはずだった、S東京ベイ vs. 埼玉WK が中止になったことを受けて、神戸s vs. SA浦安 が、NTTジャパンラグビーリーグワン開幕戦となりました。

NTTジャパンラグビーリーグワン
DIVISION1 カンファレンスA
   コベルコ神戸スティーラーズ
      vs.
   NTTコミュニケーションズシャイニング
   アークス東京ベイ浦安

2022/1/8 12:00 キックオフ
神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 (兵庫県)

対戦カード(見どころ) 

開幕戦となったコベルコ神戸スティーラーズ(神戸S)。トップリーグ最終年となった昨シーズンはベスト8で終了したものの、カンファレンスでは2位など、変わらない強豪チームであり続けています。
私の初戦注目選手は、SOアーロン・クルーデン選手です。オールブラックス(ニュージーランド代表)で50capsを保有しワールドカップも経験するベテランが、選手が緊張する開幕戦をどうコントロールするかを注目しています。

対戦するのはNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安(SA浦安)、トップリーグ加入は2010年と後発ながら近年力をつけてきているチームです。
SA浦安の注目選手はFBイズラエル・ファラウ選手。Xファクター(突出した才能)と呼ばれるファラウ選手が今季からSA浦安に加入しました。的ながら素晴らしい選手!力強いボールキャリ―を神戸Sのディフェンスがどう防ぐのか(神戸Sは止められるのか?)が注目です。

試合展開

最初から両リームとも速いスピードで展開します。前半3分、神戸SのLO鹿リング選手がビックゲインでゴール前までボールを運ぶと、左右への短いパス展開で神戸Sが前進します。SA浦安のディフェンスに何度も止められるものの、最後はCTBバックマン選手がディフェンスの合間を抜けてトライ。ジャパンラグビーリーグワンの初トライを獲得しました。
それに対して、前半12分SA浦安がFLムーア選手のゲインから、FBフォラウ選手が受け取るとステップを切ってディフェンスをよけつつ、最後は神戸SのWTBアンダーソン選手が捕まえるものの力でトライを決めました。
前半15分には、SA浦安のラインアウトからの展開に対して、WTBモエアキオラ選手が、デリバレイトノックオン(インテンショナルノックオン)をしたとしてペナルティトライで7点を追加、かつWTBモエアキオラ選手のシンビンとなった。
その後神戸Sが点数を取り 14-12 でSA浦安が先行して前半を終わりました。

後半はしばらく拮抗した状態が続きます。後半が動いたのは76分、ゴール前に攻め込んできたSA浦安はFWでアドバンテージを取ると、SOブラック選手が、反対サイドへキックパス。それにFBファラウ選手がハイボールを空中キャッチし、神戸Sの2枚のディフェンスにもかかわらずそのままゴールラインを越えてトライを決めました。ゴールも決めてSA浦安が逆転します。
神戸Sも最後まであきらめません。78分からの攻撃で試合終了のホーン(汽笛?)が鳴ってもゴール前の攻撃を緩めない神戸Sが相手の反則からスクラムを得ます。さらにゴール前で神戸Sが攻める・SA浦安が守るの攻防を繰り返します。最後はFWで押し込もうとした後ろからSH中嶋選手がFWの横にすかさず入り込みトライを決めました。

トライで1点差まで追いつきましたが、最後のキックが外れてノーサイド。ラスト70分からの15分間が息をつけない緊迫した試合となりました。

コベルコ神戸スティーラーズ
23 - 24
NTTコミュニケーションズシャイニング
アークス東京ベイ浦安

私が思う「コベルコ神戸スティーラーズらしさ」

私が思う「コベルコ神戸スティーラーズらしさ」は、展開ラグビーです。FW、BK問わず高いパススキルでショートパス/ロングパスを織り交ぜながら攻撃を薦めます。

前半最後のトライシーンでもそれを見せてくれました。相手陣内での神戸Sのラインアウトから短いパスで横に展開、相手のディフェンスが追いつく前に次にパスを渡すことで、神戸Sのスピードで相手を追いつかせません。最後はNo.8マクカラン選手が走りきってトライを決めました。

この試合でも存分に発揮してくれたパスとランを組み合わせたスピードあるプレーが、私が思う「コベルコ神戸スティーラーズらしさ」だと思いますし、私が神戸Sを好きな一番の理由です。

雑感 ~ 開幕戦のむつかしさ(なのかな?)

一方で1つ気になったことが.… それは反則やエラー、試合が止まることの多さでした。

WTBモエアキオラ選手のデリバレイトノックオン(インテンショナルノックオン)によるペナルティトライによる失点。それ以外にもペナルティ、ハンドリングエラーの多さが数字にも出ていました。

ペナルティ: 神戸S 9 / SA浦安 13
ハンドリングエラー:神戸S 9/ SA浦安 7

(出典) Jスポーツ(https://www.jsports.co.jp/)

また、数字には出ないものの、スクラムでの繰り返す組直しがあり、レフリーと第1列(PR、HO)が何度もコミュニケーションをとるシーンが見られました。反則にはならないものの、いい感じにスクラムが組めていないのでしょう。

プレーではなく試合が止まること、時間をとることが多かったように思う試合でした。プレーが止まって冷静な時間が続くと、見ている自分も興奮が冷めてしまいます。盛り上がるんだけど、燃焼しきれなかった観戦でした。

神戸S、SA浦安とも練習試合はしてきているものの、半年以上振りの公式戦でした。まだ体が試合になじみ切っていないのかもしれません。次の試合では改善され、切れ目ない熱狂で私たちを興奮させてくれることを期待します。

神戸Sと感動できる日々

初戦を黒星スタートした神戸Sですが、次節は名将・沢木監督が率いる横浜キヤノンイーグルスとの試合です。

これからほぼ毎週。5カ月間(トーナメントを入れると半年)、神戸Sにたっぷりハマれる日常が来ました。楽しみで仕方がありません!

今シーズンも多くの試合を見ます。観戦記も書きます。
ですが、特に神戸Sを追いかけていきます。



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