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(続報)ラグビーと新型コロナウイルスによる肺炎

週末にまとめた「ラグビーと新型コロナウイルスによる肺炎」はこちら。

出したとたんに、続報です。

ラグビー界への影響 ~ トップリーグ

ジャパンラグビートップリーグは、新型コロナウイルス感染拡大防止にかんがみ、ジャパンラグビートップリーグ2020の第11節以降、つまり今後すべての試合を中止することを発表しました。

ジャパンラグビー トップリーグでは、以下の3つの観点より、中止の判断としました。

1.ご来場のお客様、選手、関係者の健康と安全の確保
2.新型コロナウイルスの世界的な拡大により、ニュージーランド、オーストラリア等、各国の政府による海外に滞在する自国民への即時帰国が呼びかけられたことで、所属選手が多数帰国すること
3.トップリーグの全てのチームは企業スポーツとして加盟・活動しており、選手・スタッフが感染した際に企業に与える影響が非常に大きいこと

開催されない試合は、全て払い戻しが行われます。

また、結果として、ジャパンラグビートップリーグ2020では順位が付きません。ジャパンラグビートップリーグ2020の上位4チームによって行われる予定だった「日本選手権」については、なんらかの方法で4チームを決定して実施することを検討する、と伝えられています。

トップリーグが中止になって思うこと(所感)

まずは、人命の安全確保のために、「客観的に言えば」最善な判断をしたと思われる、ジャパンラグビートップリーグの意思決定に敬意を表します。

厚生労働省の報告で、観戦しやすい状況 ①密閉空間 ②密集 ③近距離で声を出す(声援)の3つのうち、アスリート・観客とも、 ②と③ を満たすラグビーの試合観戦は、拡大する格好の現場となります。

さらに、アスリート視点で見れば、各国の要請ですでに帰国している海外出身選手が抜けた状態。仮に再開して戻ってきても、入国時の一定期間待機、その後に、体調を整えてチームに合流して・・・と考えると、今帰国している選手は、仮に4月に再開するといっても戻ってくるのは難しいでしょう。

ラグビーワールドカップ2019日本大会を経て、ラグビー人気が高まっている今、チケット収入が多い中で、試合を中止して払い戻しをするのは、金銭的にもダメージが大きいはずです。さらには、せっかくファンになって、これからもっと見てファンになってもらうチャンスに、水を差すことになるのでは、という不安もあったかと思います。

それでも、人命を最優先した決断に敬意を表します。

ラグビーよりも大切なこと

ラグビーワールドカップ2019日本大会が、台風19号で3試合を中止にしたことがありました。釜石で開催が予定されていた カナダ vs. ナミビア 戦が中止になり、カナダ代表がボランティア活動をしたのは有名な話。

その時のカナダ選手のコメント(翻訳)は、まさに今回のコロナウイルス拡大防止にも当てはまります。

試合の中止は残念です。ですが、ラグビーよりも大切なことがあります。

(原文)
“The cancelation is disappointing, but we know for a fact that safety is the priority.”

選手もファンも、試合がないことは残念ですが、試合の日を待ちながら、その日まで元気に過ごしましょう。


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