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【FullVersion】ラグビーの見方が変わる体験 - クボタスピアーズの選手と合トレ&ラグビー体験

※注意※
こちらは約6,000文字以上のFullVersionです。コンパクトに雰囲気を感じたい方はこちらのリンクへどうぞ。
ここでは「超・初心者がよれよれになりながら練習したこと」または練習要素自体に興味がある人がいれば..と思い、体験部分を分厚く書きました。

2022年新春、東武百貨店船橋店から販売された体験型福袋には、船橋とゆかりのあるスポーツチームとのコラボ商品がありました。
その中の「クボタスピアーズの選手と合トレ&ラグビー体験福袋」に行ってきました。

(最初にお詫び)
自分が体験するのに精一杯でほとんど写真がありません。稚拙な文章ですが感じ取っていただければ幸いです。公式SNS(Twitter,Instagram等)さんの写真は私も楽しみです。

ひよってるやついる!?「クボタスピアーズの選手と合トレ&ラグビー体験福袋」とは

(出典)東武百貨店船橋店の掲示

2020年新春にも同様の福袋があり、それに当選していたのですがコロナ禍で中止になった思い出がありました。その福袋がパワーアップして帰ってきました。

今回は10組20名の限定で、27,840円(税込)で内容はこちら↓↓

クボタファン垂涎の豪華なラインナップ!

「これは絶対に行きたい!!!」
今回はWebからの応募のため参加したい想いを熱烈に綴りました。想いが届いたのか運が良かったのか、見事当選しました!

嬉しすぎてスクショしたメール

ホーム(えどりく)観戦

試合観戦チケットは数試合の候補の中から希望選択制。絶対に行きたかったコベルコ神戸スティーラーズ戦を選択しました。
座席は陸上競技場のトラックの上に仮設された特別席であるNISHIOシートで、プレーをする選手が間近で見ることができる迫力満点の席で観戦できました。贅沢な体験でした。

いよいよ合トレ&ラグビー体験へ

2022年6月4日。待ちに待った合トレ&ラグビー体験です。

集合場所には、クボタスピアーズの選手やスタッフが試合の移動時にも利用するスピアーズのラッピングバスが登場。「いつも選手が乗ってるバス」というだけでテンションが上がります。早速乗り込んで、会場であるクボタスピアーズの練習グラウンドへ移動します。

いつもは会場で見かけるラッピングバス

移動中のバスでは広報岩爪さんから注意事項やグループ分けなどの解説がありました。「トレーニングの時に選手はマシンはあまり使いません」「千葉選手はトレーニング大好きですからね(覚悟してください(笑))」「今回の体験は普段の練習に少し近い特別メニューです」等紹介ありで楽しみながらグラウンドへ向かいます。

到着すると、さっそくご一緒する選手が眩しいオレンジシャツでお出迎えしてくださいました。ちょっとぎこちない初対面に緊張とワクワクした気持ちが止まりません。

参加者・選手ともぎこちなさが心地いい初対面

今回ご一緒したのは、
藤原忍選手、髙橋拓朗選手、田村玲一選手、千葉雄太選手、才田智選手、島田悠平選手 の6選手です。
プレーオフ終了の翌週、オフにもかかわらず、ありがとうございます。

早速着替えのためクラブハウスへ。
クラブハウスに入ると入口には歴代ジャージや歴代の入団選手プレートが目に飛び込んできます。更に進むと、壁一面にこれまでの歩みを思い起こす写真や記念品が所狭しと展示されています。選手やスタッフは毎日チームの想いを視覚で受け止めて、チームの一員になっていくのかと想像しました。
これが見られただけでも来た価値がありました。

体験①BK系トレーニング w/島田選手、藤原選手

さて、早速着替えたら、4チームに分かれての合同トレーニングです。
事前のアンケートをもとにチーム分けがされました。

私は ④BK系島田選手&藤原選手チームに入りました。BKは、普段からバーベルなどを持ち上げて筋力を上げるよりも下半身の強化が中心になるとのこと。
メニュはーはこんな感じです。

記憶で書いたので忘れている種目があるかもしれない

1つ1つ島田選手と藤原選手がお手本を見せてくれつつ丁寧に解説してくれます。お二人がやっていると簡単そうです。

島田選手&藤原選手

最初は腿を上げて歩くことから。腕を上げて腿を上げたときに地面についている脚をつま先立にし、上げている脚は腿というよりはお尻を上げるイメージで。試合会場でベンチ前の選手とかで見たことある動きです。藤原選手のお手本は背筋も伸びてとても美しい。実際にやってみると、お尻があがらない・つま先立ちでバランス崩すなど、10mも歩いてないのに苦戦します。

次はゴムバンドで後ろから軽く引っ張ってもらいながら腿上げで前進。お手本の藤原選手は島田選手に引っ張られながらも余裕ありげに足を上げて進みます。「これは簡単かな。」とタカをくくったのは最初だけで、おそらく後ろの人はほとんど力は入れていないはずなのに、なかなか前に進めません。前に進むことに一生懸命だと足があがらず、ますますお手本から離れていきます。

島田選手は強めに引っ張ってるのに余裕そうな藤原選手

また片足で飛び石になったマーカーコーンを目印にジャンプしていく運動はボールを持って走るときに相手を避けるために必須の動きで、片足で地面を蹴って移動します。「高くジャンプする」「着地の時にぶれない」「脚の力を使って飛ぶ」などポイントアドバイスを受けつつ実践。何とかジャンプはするものの次のマーカーコーンに届かないし、片足着地で体はぶれて支えられません。
試合では瞬時の判断でステップをきり相手を躱します。観戦時はただ盛りあがるだけでしたが、難しさを体で実感してから思い返すと感動が沸いてきます。

腹筋ローラー挑戦のお友達と支える島田選手

そして、腹筋ローラー。一度前に出ると自力では戻ってこられず床に倒れこんでしまいます。腰にかけたゴムバンドを島田選手に支えてもらい、ゴムの弾力でなんとか元の姿勢に戻ります。サポートがあっても前に出た時には戻るのが辛い。
(ここで広報の岩爪さんに、立位体前屈からぼ180℃になって戻ってくる驚異的な筋力技を披露いただきました。試合会場等でスーツの上からわかる精悍なボディは驚異的な筋力で維持されているのだと驚愕)

最後は普段は触ることも見ることもないローイングマシンの体験をしました。練習の動画などで見かけることがあり、筋力UPだと思っていたら「心拍数を上げる→タフな体づくり」に使うのだそうです。走ることと違い脚を痛めるリスクがなく心拍数を上げることができるとか。
確かに実際にやってみると思ったよりずっと軽くて、引くことによる筋力にはつながらなさそうですが、スピード上げてやると回数が多くなくても息が上がりました。

ローイングマシン体験までをしておおよそ1時間の合同トレーニングは終了しました。種目を振り返るとそれほど動いていないはずなのに、すでに疲労気味かつ明日は筋肉痛必至の予感がしました。

体験②晴天下のラグビー体験

続いてグラウンドでのラグビー体験。
青空の下、普段はファンが入ることができない練習用の天然芝のグラウンドの真ん中まで入ることができ、気持ちがあがります。

晴天で緑の芝生が眩しい!練習グラウンド

まずは選手のプレーを見学。試合会場では遠くて実感が薄いプレーを間近で見学。近くで見るとパスの速さ、ハイパントキックキャッチの高さと速さ、ラインアウトの高さを実感します。
いきなりパスの速さに驚きました。自分があとから体験するから… と手元や腕の使い方を観察しようとしても素早く無駄のない動作でボールを投げ気が付けば相手の腕の中にありました。単に投げるだけでなくボールが回転するのは何故?も見るだけでは全く分かりませんでした。
ハイパントってあんなに高く速いボールを蹴るの?横で見ていてもボールを見失います。藤原選手が高く蹴り上げたボールを島田選手がジャンプしたほぼ最高点でキャッチ。試合では見るシーンだけど、横から見ていて選手の動きのすごさを実感しました。ただただ驚きで声も出ません。

見学の後は体験です。「今回は実際の練習に近いメニューにしました」という特別バージョンです。

まずはパスから。
両脇に立った選手の間を走りながら投げられたボールを受け取って、隣の選手に投げ返す、という一見簡単そうな動作です。藤原選手からのポイントは「ハンズアップ(ボールを受け取るために手を広げておく動作)」すること。試合でも練習でも選手がやってるから当然知っているのに、走る動作とハンズアップの動作を同時にやってボールを受け取るのが難しい。さらに、ボールを投げるのは「ボールを渡すの選手を追い越してから後ろ方向に投げる」と分かっていても受け取った瞬間に前方に投げてしまう(スローフォワード)。頭では分かっていても体が動かない自分がラグビーの基本の「き」もできないことに落胆しました。

通いてステップを切る練習。
ここで合同トレーニングで島田選手から教わったステップを実践します。普通に走っていると緩やかなカーブでしか曲がれないところを、ステップだとほぼ直角に近い角度で曲がることができることを実感できました(島田選手&藤原選手ありがとう!!)。決してうまくはできないし速くありませんが、ゴール地点でボールを渡す高橋選手に褒めてもらう声をかけてもらって、できた気持ちになりました(高橋選手、上げ上手!!)。

そしてタックル&ジャッカル練習。憧れのタックルバックです。
お手本の才田選手からは「タックルバックの近くに脚をしっかり置く」田村選手からは「ジャッカルは足を開いて姿勢を低くする」などのアドバイスをいただきます。間近で見た田村選手のジャッカルのボールを抑える様子は圧倒されました。試合では密集になってるから見えにくいけど、パワープレー感がすごい。
タックルバックはコーチが押さえてくれているからと安心してぶつかりますが、難しいのは「すぐに立つ」「ボールを抑えること」でした。
タックルバックとの距離感がつかめず、足は全く意識できない間に倒れこむように何とかタックル。構えずにぶつかったのですぐに立てません。何とか立ち上がってタックル後にジャッカルをするのですが、バランスを崩しているのでボールがあると分かっていても抑え込みもままなりません。
この動作を選手は私よりも何倍も高速に正確にやっています。「ノットリリースザボール」「ノットロールアウェイ」をしないことの難しさを体感しました。

ラグビー体験の最後は総合練習。これまでやったこと+αでラグビーで見る一連の動きを体験しました。

子どもが練習でやったら楽しそうなメニュー

1人用スクラムマシンは岩爪さんがなんとかフォローしてくださって何とかクリアすると、この先はタグビー体験で「やったことある」が続きます。うまくできないながらも、何とかトライまでクリア。
最後は初挑戦のティーからのキックなのですが、そもそも足ってどう使うんだっけ?どこを蹴ったら飛ぶの?を島田選手にレクチャ―されながらなんとかボールは蹴り出せました。ですが、全く飛ばず自分の近くで落下、簡単に飛距離出してるキッカーってすごい。

何度もめげそうになりながらも選手やスタッフが「いいよー」「そうそう」などポジティブに声かけしてくださって、最後まで楽しく体を動かすことができました。

体験③選手と一緒にタッチフット

最後は選手、スタッフ、参加者が2チームに分かれてコートの1/3面くらいを使ったタッチフットでした。

選手が声をかけてくれて一列に並びます。攻撃するときはボールを先頭にして左右が下がり気味になりますが、その通りに選手も位置を取ります。
千葉選手からパスを受けるなんて…感動。と感動しているとあっさり相手チームにタッチされてボールを手放します。

タッチフット体験も20年ぶりくらいで、ラグビー観戦歴が長くなってからは初めての体験でした。
「ラグビーのボールは後ろに投げる」つまりボールをもらう人はボールの後ろに移動しないといけない。ボールを手放すと安心して足が止まってしまい、「ボールより前にいたら次にボールをもらう人になれない」という当たり前のことにやってみて気が付きました。

それに気が付いてラインを見ると、確かに選手やスタッフは後ろを走っています。ラグビーをする動きをフィールド上で感じることができました。

サイン会&写真撮影会

コロナ禍で選手と接触することがなく、こんなに近くで選手に会うことができるのは本当に久しぶりでした。
2年目の藤原選手と退団する田村選手・高橋選手に一緒にサインがいただける2022シーズンのジャージは宝物になりました。

長くクボタでプレーされ、今シーズンで退団する田村選手、高橋選手に「お疲れさまでした」と言えたのが個人的には嬉しかったことでした。また近くで見る才田選手の大きさに驚いたり、千葉選手の腕の太さと強さはお願いして触らせていただいたり。

背の低い私のため高さを合わせてくれる背の高い選手たち。大きさが魅力のの才田選手と千葉選手はあえての立ち姿で。優しくて涙が出そうです。

あっという間の3時間余りでした。
バスが発車するまで手を振って見送ってくれた選手、スタッフの皆様ありがとうございました。

感想①ますますラグビーとスピアーズか好きになりました!

短い時間ですが選手やスタッフを身近に感じて、ますますラグビーとスピアーズにハマった一日でした。
高橋選手、田村選手には試合会場で会ったら嬉しくて声をかけてしまいそうだし、才田選手・千葉選手・藤原選手・島田選手は試合で見たいがために48時間前の発表からドキドキしそうです。
スピアーズ大好きです。来シーズンも試合会場に全力応援に行きます!

感想②肌で感じたらラグビーの見方が変わってきた

ラグビーは観戦から入ったので自分でやることを考えたことがなかったし、やろうと思ったこともありませんでした。イベントのちょっとした体験で楕円型のボールだから扱いが難しいことは、分かっていた(わかっているつもりでした)。

実際にやってみたら想像と全然違いました。

トレーニングでの体の動かし方、ラグビー体験でのボールの扱い方などは試合会場で飽きるほど見ているのに、いざやってみると全くできないことを体験してようやく気が付きました。

試合では当たり前のように見る選手の速いパスや正確なキック、タックルに来る相手を躱すステップ等の1つ1つの動作が日々の鍛錬の上に積み重ねられた成果なのだと、自分でやってみて実感しました。それは一朝一夕ではなく、子どもの頃にラグビーを始めた時から何年も積み上げてきてようやく到達できるプレーなのだろうと感じました。

そしてさらに今でも鍛錬は続いていて、選手が「クボタは毎日トレーニングがある」「オフシーズンはフルタイムで仕事をして仕事が終わってからトレーニング来る」と話していました。ただただ頭が下がるばかりです。

次に試合を見るときは、漫然の試合を見る、応援するのではなく1つ1つのプレーに目を配ることができそうで、新しいラグビーの見方を知ることができました。
この体験ができて本当に良かったです。

感謝

東武百貨店船橋店さん、
クボタスピアーズ船橋・東京ベイさん
ありがとうございました!

素晴らしい福袋を企画し販売いただき、さらにコロナ禍でまだ人が触れあうに躊躇もありそうな中、細心の注意で開催いただきました。
おかげさまで素晴らしい体験ができ、新しい視点や考え方を手に入れることができました。もっとラグビーとスピアーズを楽しめそうです。

本当にありがとうございました。

そして、ここまで長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

(追記)公式SNSより

また感動がよみがえってきました。
自分が体験するのが一生懸命でしたが、選手の皆さんも笑顔でよかった!


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