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TL2020第4節 キヤノンvs.パナソニック観戦記

1月に始まったジャパンラグビートップリーグも、もう第4節を迎えました。変わらない大盛況っぷりは、ラグビー人気がまだまだ続いていることを実感します。

対戦カード

キヤノンイーグルス vs. パナソニックワイルドナイツ

キヤノンイーグルスは、日本代表ハーフ団のSH田中選手&SO田村選手を中心としたチーム。司令塔がワールドカップで不在の間にメンバーは力をつけてきました。一方のパナソニックワイルドナイツは、日本代表を6人、ニュージーランド代表のサム・ホワイトロック選手、元オーストラリア代表のヒーナンダニエル選手などスターぞろいのチームです。

両チームの登録メンバーに、ラグビーワールドカップ2020日本大会の日本代表が6人と、注目選手の多いカードです。特に話題は、「日本代表SO対決」正SOの田村選手とリザーブSOの松田選手が敵に分かれて戦います。

試合展開・結果

前半開始3分にパナソニックHOでキャプテンの坂手選手が危険なプレーでレッドカード(退場)を受け、14人での戦いを強いられたパナソニック。その直後の前半6分にキヤノンFBマレー選手のトライで先制します。このままキヤノンが押すのか?とはならず、パナソニックは数的不利な状況でしたが、一人少ないとは全く思えない堅いディフェンスで、相手を突破させませんでした。前半10分には相手陣内のラインアウトを起点に、パナソニックが攻撃を仕掛けます。CTBライリー選手の大きなゲインをCTBデアリエンティ選手がフォローをしてそのままトライ。
前半はパナソニックがやや有利な展開になりつつも、両者点を取って、 10 -22 でパナソニックリードで折り返しました。

後半はさらにパナソニックペースが加速。後半10分に相手陣内で攻め続けていたパナソニックが、中央から右に展開。走りこんできたWTB竹山選手が相手のラインを突破してトライをしました。
その後も両者攻撃を続けますが、キヤノンは相手のラインを突破するのが難しく、一方のパナソニックは一瞬のスキを縫ってトライをすることで、じわじわと点差が開いていきました。
この日一番会場がわいたプレーは、後半35分。キヤノンが自陣のゴールライン前でボールを展開。そのロングボールをNo.8コーネルセン選手がカット。そのままトライをします。ボールを奪われたキヤノンは全く動けませんでした。

キヤノン 17 - 51 パナソニック

それほど力の差があったようには見えませんでしたが、終わってみれば大差がつきました。最後まで攻め続けてトライを取り続けたパナソニックが、圧勝しました。

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ハイライト映像

後記

試合展開のすばらしさはもちろんのこと、この試合は「やっぱり世界で戦うレベルの選手はすごい」が光りました。

まずは、オールブラックスのLOサム・ホワイトロック選手。日本人よりも頭1つ以上大きな体でパワーで押すことができることに加え、さらに柔軟性も高く、密集の中での位置取りや、ボールへのかかわり方が国内選手とは別格。

そして、パナソニックの第一列目PR稲垣選手、HO堀江選手。攻撃でボールを持った時に倒れず前に進む力、相手に対してのプレッシャーはキヤノンの選手が太刀打ちできないほど。さらにタックルした後の立ち上がりが早いので、すぐに次のディフェンスに入っていく。これが14人になってもディフェンスが崩れない要因のように思いました。

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最後に、キヤノンのSO田村選手。日本代表SOとしてプレスキッカーとして司令塔としての役割を果たしました。キヤノンでもそれは健在。試合の最初から交代するときまで、SOとして活躍しました。キックの精度が注目されやすい田村選手ですが、近くで見るとずっと指示をし続けコミュニケーションをとる「司令塔」の姿が印象的でした。

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