GOING STEADY とみきしまごはん(甲)

 こんばんは、土曜の夜みなさんどうお過ごしで?
 改めまして、みきしまごはんと申します。前回初めて投稿した際にはどこにでもあるタイトル、中身もない内容…にも関わらず、読んでくださって更にいいね(という名称でいいのか、ハートのやつ)までしてくださって、驚きと共にとても喜ばしく感じております。感謝し励みにしつつ、のんびりゆるく続けたいと思いますので、どうぞお暇な時にでも引き続きお付き合いよろしくお願い致します。


音楽の話がしたい

 前回投稿の後、次は音楽制作活動について述べたいと考えていました…がしかし、音楽好きならやっぱり音楽の話をする方が楽しい!と思い、タイトルどおり好きな音楽について話ができればと思います。
 ただ、意向としてはあくまでみきしまごはんの主観によるもの、パーソナルなものを目指したい(詳しいレビューや解説は他の方やネットでいくらでも見れますし)と思います。そういう考えもあるのね…という楽な気持ちで捉えてもらえると幸いです。

 構成としては、
① 〇〇のみきしまプレイリスト
→ そのアーティストについて、みきしまが「今聴きたい」をテーマに8〜
 10曲程度を選曲。ランキングでもおすすめでもなく、時系列でもありま
 せん。自分ならこういう流れで聴くとエモい!というのを指針にします。
 勿論他にも沢山いい曲がありますが、それはそれ。少し足りないぐらいが
 丁度いい。
②  〇〇とみきしまごはん
→ 本当に個人的なそのアーティストについての思い出や思う事をつらつら
 と。

 という流れで進めます。今後も気の向くまま同様に投稿するかもですが、基本的にはこの形を踏襲したいと思います。
 長々と連ねましたが、初回は「GOING STEADY」です!(なお、メンバーのお名前は敬意を込めつつも、敬称略をする箇所があります。ご容赦ください。)

GOING STEADY のみきしまプレイリスト

東京少年 (from  'さくらの唄')

 初めてGOING STEADY(以下、ゴイステ)を意識したのが、この曲だったような気がします。兄が何処からか聞きつけて、家のCDコンポで流す。同じ部屋だから僕もそれを聴く…というのが、きっかけだったか。
 静かに始まる導入部から一気に爆発…2ビート、荒々しいギター(この頃はまだベースの概念に乏しい)、そしてシャウト。これまで自分が聴いたことのない音楽。兄の世代はGreen Dayを始めをしたパンクロックが流行っていたのであろう、しかし間違いなく僕のパンクロックとの出会いはこのゴイステからだったと思う。そして人生が狂った瞬間だとも思うw
 今聴いてみると、衝動の中にあるキャッチーなメロディ、勢いだけじゃない、アビちゃんのテクいベース、ラストサビの歌詞がイントロを踏襲するもドラムパターンを変えてる、なんならアウトロに向けてキーの流れから外れているコード進行…破天荒なイメージに反して、曲作りは実は勢いだけじゃない、計算された美味しい部分も共存しているなぁと感じた。

駆け抜けて性春 (from 'HOLiDAYS & GOING STEADY')

 シリアスでエモーショナル、それでもって最強にロマンチックな曲として当時聴いていた。その頃は確か転校してやる事なくてギターを触り始めたりしたような。アビちゃんのベースがいいんだよなぁとか、俺楽器の事知ってますみたいな玄人ぶってたような覚えが…。途中のブレイクがグッと心に刺さって、そこから最後まで一気に駆け上がる感じ、すげぇエモい。
 今聴いてみると、アビちゃんだけじゃなく、ムライのドラムめっちゃ疲れるよね。なんかムライって公式的にもへっぽこ扱いされている印象があるけど、こんだけの手数叩けるんだから、個性のあるいいドラマーだと僕は思う。それとアサイのギター、オクターブやオルタネイトのフレーズがメロディアスで、美味しいなぁと感じる。

若者たち (from '若者たち/夜王子と月の姫')

 この若者たちの演奏が、さくらの唄の楽曲群より更に鋭利で衝動に満ちていて格好いい。当時このシングルはプロモも無くいきなりCDショップに並ぶという販売方法で、情報を聞きつけた僕はアピタにある新星堂へ買いに行き、(確か)SELDOMというフリーペーパーを貰いつつ、ワクワクしつつ帰ったような覚えがある。
 今聴くと、前作の童貞ソー・ヤングから一発録り、ギターのフレーズも練ったものよりもライブ感のあるものを採用したように思う。今だからこの後のシングルがラストになるという未来を知っているけど、このヒリヒリした感じ、当時の環境だったから出せた音なのかな。特に最後のサビに感じる圧倒的な『無敵感』。歳を取っても全然褪せずに力を貰える、改めて凄いバンドだ(った)なぁと思う。また、全部を通してメロディがいいんだなぁ。

童貞ソー・ヤング (from '童貞ソー・ヤング')

 この頃には、「俺GOING STEADY聴いてますけど」みたいな、聴いてる自分が選民されている感を持っていた気がするwこのシングルがリリースされた週のJAPAN COUNTDOWN、ランキングで確か3位だったかな(Mステとかもランクインしていたような)を見て、全く関係ないのにめちゃくちゃふふふってなった覚えがある。とにかく、それぐらいゴイステは完全に自分の骨肉になっていた。
 今聴いて、なんかこの曲だけはやけに小っ恥ずかしい。暗黒学徒時代がチラつくから次の曲に飛ばす事も多い。言語で表現すると「ちゃっかり」という感じの、なにか浮ついてキラキラ胸キュンなメロディとコーラス、ラストサビの半音上げに感じるエモさが好き。そして、PVにしれっと居るイノマーと、ミネタに突撃されたドラム&ムライェェ…。

青春時代 (from '青春時代')

 1月15日(ムライの誕生日)に突如解散、その後リリースされたラストシングル。[寝耳に水]を完全に理解した経験といえば本当にこれ(ちなみに今でもこの日が近づくとゴイステ解散と共にムライの誕生日を思い出す)、混乱し過ぎて『もうCD買えなくなる』と解釈し、急いで近所の新星堂へ (ry
 そんな自身の混乱の中リリースされた本曲、後のインタビューか何かでその意図は無いというニュアンスで言われていた気がするけど、当時は解散を示唆した曲なんだと思って聴いていた。
 …前述のとおり、たまたまこの曲が出るタイミングで解散になった、というものらしいけど、曲はまさに『ゴイステとは』と言える、エモくて優しくて温かい。中年になった今でも、“僕はなにかやらかしてみたい”、"青春時代はつつむのだろう"の歌詞は自分を鼓舞したり、胸を沸かすような気持ちになる。

星に願いを (from 'さくらの唄')

 東京少年と同じく、静と動の対比がかっこいい。当時、やはりこのドガっと襲いかかるブレイクとシャウトに凄くエモさを感じていた。
 アウトロへ向かうアビちゃんの歪んだベースが期待感を持たせ、シンガロングに締める構成は、今でも自分が思い描くパンク像。タイトルもあってか、ゴイステの曲って結構夜に聴くと沁みる曲があって好き。

YOU&I (from 'BOYS&GIRLS)

 兄の影響ゆえに、僕はさくらの唄→BOYS&GIRLSの順で聴いたけど、このアルバムで一番好きでMD(懐かしい!)の常連曲。さくらの唄とは違う、本当に初期衝動と思えるようなシンプルさと勢いのある楽曲群、その中でも特にシリアスさを感じるこの曲が好きである。

夜王子と月の姫 (from '若者たち/夜王子と月の姫')

 この曲を聴いた当時の衝撃たるや。確か前述のSELDOMで読んだ気がするけど、曲作りにおいて山形の一面雪が積もる情景をイメージしたという覚えがある。その言葉どおり、一聴するとギターもドラムも他の曲に比べ淡々と音を刻んでいて、ロマンチックな歌詞と合わせて曲の世界観にどっぷり浸れる。その時の気分で聴きたい曲、今は響かない曲とかの波があると思うけど、この曲だけはずっと一番好きな曲。好き過ぎて語彙力がなくなるけど、ほんとそんな曲。
 なんといってもメロディの美しさ、間奏、ラストサビのコーラス…そして何より、かくれんぼのやりとりから激情のようなアウトロ。こんなメロウな曲ができるから、ゴイステはゴイステだったと思う。
 

あまりにも長くなり過ぎましたので、乙へ続きます!

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