(補記)スイム_歌詞 ボカコレ'24冬参加曲

夢を ずっと 見ていた
色の 無い 空
ふいに 差す 光に 
僕は 目を 醒ました

靄を 舞う 蝶 
音も 立てずに
白い 息が とけていくように
宙に 混ざって 消えた

どこにも 無いのに どこか 見たような
懐かしい 匂いが したような
うつろいでいく 街の雑踏の中 聞こえる 言葉は

忘れるために 変われるために
記憶のプールを 僕は 泳いだ
忘れないように 変わらないように
呼吸を 止めて 深く 潜った

今は 会えない 人や 場所にも
いつか きっと 追いつけるだろう
その日まで ずっと

失う度に 巡り会うものは
間に合わせの 脆い 辻褄
掛け違えとしても 代替だとしても
水面を 照らし続けた

まだ もう 今更
水を掻く 重さに
仰ぐ 空 揺れる 陽だまりを
ずっと ずっと 眺めていた

沈んでいたいと 深くへ潜るけど  
浮力は 僕を 空へ 還した
泡が 舞う 水の中 どこか 知っているような
大切な 声が したんだ

忘れていくことも 変わりゆくことも
気付きながら 僕は 泳いだ
やがて差す 光と 残される 体温
呼吸と 共に 日々を 泳ぐよ 
だけど 今は

夢を ずっと 見ていた
目醒めて やっと 気付いた
いつか きっと また会えるように
僕は そっと 願った

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