オコリン坊誕生のカラクリ

世の中には何気ないことなのに直ぐにキレる人や、常にイライラしている人がいる。
僕は普段、イラつくことはあっても出先で怒りを露にすることは殆どない。
でも家だと娘に対して直ぐ怒ってしまう。

怒りについて深掘りするとフロイトの『原因論』、アドラーの『目的論』に辿り着く。

例えば、子供がテレビを見ながら食事を取っており食器をひっくり返して母親に怒られる、なんてシーンがあるとする。

原因論とは、母親が苦労して作った食事を些細な不注意により台無しにされてしまったこと、片付けという手間を増やされたこと、子供の栄養の摂取が不十分になってしまった等の『原因』が先行し、その原因こそが怒りを「引き起こした」と考えること。

それに対して目的論とは、子供が同じ失敗をすることを阻止する(自分の言い分をきかせる)という『目的』が先行して、その目的を達成する手段として怒りを「利用した」と考えること。
#怒りは二次感情から来るとも言います

よくニュースで「カッとなってやってしまった」なんてのを耳にするが、大概の人はカッとなっても大切な物の破壊や殺人まではしない。
物に当たる人の近親者が「怒ると物を壊すが、何故か高価な物は壊さない」と言ってるのを聴いたことがあるでしょ。
これは怒りながらも、ちゃんと理性が働いているから。
人の理性は瞬発的な感情から6秒遅れてやって来ると言われている。
怒りの感情を抱いてから6秒以内に人を殺すことなんて、普段から銃などを持ち歩いていない限り不可能なことだ。
#銃刀法違反で捕まりますね
瞬発的な感情からくる怒りの原因って、よくよく追求してみると実は大したことないケースが殆どだ。

ここで話を戻し、僕が何故娘に対してすぐに怒ってしまうのかを考えてみる。
恐らく、僕が『怒り慣れ』しているからだと思う。
本来は怒る程のことでもないのだが、娘を怒ることに慣れている僕は些細なことでも『反射的』に怒ってしまう。
#何も考えなくても自転車に乗れるようなもの
怒り始めは『慣れ』からくる反射的な怒り(視点を変えると「原因論で怒る」とも言える)で、怒っている内に6秒経過し『理性』が追い付く。
その後は目的論に切り替えて怒っている。
いつも怒っている人って反射的に怒りやすくなってるから、このような負のスパイラルに陥りやすい。
これがオコリン坊が誕生するカラクリじゃないかな。


#えんとつ町の海事相談室
#ポートドア海事事務所

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