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授乳が辛かった自分を振り返る

母乳を与えることがこんなに奥深く難しいとは知りませんでした。

忘れもしない出産後の授乳教室。
周りの親子がスムーズに和やかに授乳している(ように見える)中、ただ一人ギャン泣きする私の娘。皆さんが授乳を終えて部屋に戻っていく中、最後まで居残りの私。

最初は母子ともにうまくできないもの、吸わせているうちに母乳も出るようになるし吸うのもうまくなるから、と言われ、ギャン泣きする娘の頭を少々強引に押し付ける助産師さん。

結局最後までうまく飲めず、ミルクをあげて落ち着かせた。
乳首をぎゅーーっとつまむ?と母乳がじわっと出る程度だったけど「母乳の出はいいですね!」と助産師さんに言われてびっくり。えっこれで!?!いつドバドバ出るようになるの?!と途方に暮れた。

その後部屋に戻って泣いたよね・・
大泣きして嫌がる娘への申し訳なさ、一人居残りの自分、他人に乳首つねられてる謎の惨めさ、巨乳だったらもっとやりやすいんだろうなあーとか思ったり。笑

軌道に乗せるには根気よく吸わせないといけないということで形だけでも授乳するけど、めっちゃくちゃ痛い。血が出てる。保湿剤を塗り、ニップルをつける。うまくつけられない、すぐズレてとれる、うまくつけられても全然吸ってくれない。「ごめんねーごめんねー!」って娘に謝りながらもぞもぞ。吸っても結局激痛。しばらくこれの繰り返しだった。心身ともに辛かったなあ。

退院して数日後、今度はいきなり母乳が出るようになる。ギンギンに張って痛い。うつぶせなんかでは寝られない。でも相変わらず血も滲んでいて授乳は絶叫もの。

張りがおさまらないので慌てて搾乳器を買ってとにかく母乳を出す。(最初は必死で乳搾りしたり母乳が染み出してきてる自分の姿が惨めだった・・)

乳首が痛すぎるので搾乳した母乳を保存して哺乳瓶で与える日々。保存パックに入れて、その都度搾乳器を分解して洗って消毒して、めんどくさかったよねえ・・

そして今度はパタっと母乳が出なくなった。ギンギンに張っていたのに、ボタボタ染みてきて大変だったのに。
強制的に完全ミルクへ移行することになった。

痛みから解放されてほっとした気持ちと、本当に母乳を一切与えなくて良いのか?と葛藤した。出血が続いていたので、結局直接母乳を満足に与えられたことはなかった。これでいいの?本当にこれでいいの?と頭がぐるぐる。

でも結局母乳は諦め、完全ミルクで落ち着いた。理由はふたつ。

ひとつは「授乳が苦痛」という状態が1番良くないと思ったこと。

もうひとつは、私自身も完全ミルクで育ったと知ったこと。てっきり完全母乳で育ったと思い込んでいた。昔は特に母乳で育ててなんぼの世界だと勝手に思っていたけど、母も母乳が出なかったらしい。そんな私は本当に健康に、アレルギーも一切なく育った。


今のところ完全ミルクにしたことに後悔はしていない。

カフェイン飲料飲み放題!
迷わず薬を飲める!
どんな服も着て大丈夫!ワンピースもOK!冬の夜中も寒くない!
授乳室がないところにも行ける!
どのくらい飲んだか数字でわかって安心!
夫に「授乳は代わってあげられない」と思わせない!!誰でもできる!!
ミルクを飲む顔がしっかり見えて毎回かわいいお顔を堪能できる!

デメリットは、哺乳瓶消毒無限ループ!
ミルク代かさむ!(飲み残しが多いと心のダメージ大!)外出時多少荷物が増える!以上!

個人的にはメリットの方が断然大きい。
何より「授乳が苦痛ではない」!!!

もちろん母乳育児にもたくさんたくさんメリットはあると思う!私個人は今は粉ミルクが本当に気楽で、母乳をあげるお母さんすごいなあー!軌道に乗るまでがんばったんだろうなあー!って尊敬の眼差しです。


悩んでいた過去の自分を、大丈夫だよ、大丈夫だよって抱きしめてあげたい!

今も色々悩むけど、未来の自分が大丈夫だよって言ってくれてると信じる。母親だからって痛みも何でも我慢できるとは思えないよ。できるだけ自分が笑顔で、心地良くいられることを選ぼう。きっとそれが自分、娘、家族を守ることにつながるはずだから・・!

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