200803 久志芙沙子

 夕方、会社仕事を中断して皮膚科に行く。この二年ほど私を悩ませていた二つのデキモノについて相談するためである。ひとつは右手の人差し指脇にできた謎のしこり。触ると痛い。魚の目だろうか、と思っていた。そしてもう一つは左目のすぐ下にできたとても小さな固い吹き出物。どうもこれはイボの始まりのようだ。
 診察してもらったところ、魚の目疑惑だったしこりは「ウイルス性のイボ」で、左目下の方は「よくわからないけどイボになるかもしれないもの」だった。
 「液体窒素で焼きましょう」とサクサク言われ、診察から15秒後には液体窒素が運び込まれ、ぼんやりしているうちにジュウジュウ焼かれた。指の方は、このあと何度か焼いて根絶やしにしないといけないらしい。引越しまでに何回行けるだろうか。

 仕事が終わったあと、NHKオンデマンドで「目撃!にっぽん 筆を折った幻の女性作家 沈黙の人生をたどる旅」を見ながら料理。昭和初期、沖縄初の女性作家としてデビューしかけた久志芙沙子の人生を、その孫である編集者が辿るという内容で、なかなか興味深かった。
 彼女の小説は発表当時、「沖縄を”本土並”にする」ことに血道を上げていた若者たちの反発をかい、「沖縄を卑屈に描いている」と猛抗議を受けたという。それに対して久志は、これは卑下ではないと語り、「そう慌てずに」見てほしいとの返事をしたためたものの、結局連載は中止に追い込まれる。そして二度と彼女は筆をとっていない。
 女であり物書きでもあるということは、この時代どれだけ過酷だったことだろう。もちろん、今が過酷でないということもないんだけど。

 そろそろ身体を本格的に絞りたいので食事メモをとる。

朝:ライ麦マフィン 目玉焼き二つ ミニトマトとアボカドとレタスのサラダ 納豆
昼:セブンイレブンの卵&鶏肉サンドイッチ
夜:小松菜と玉ねぎと豚肉とキムチの炒め物 納豆 ご飯

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