200519 無理しない

 5時45分に起きて仕事開始。夕方まで隙間なくミーティングのある一日だった。そろそろミーティングの断捨離をする。
 午後に少しだけ会社仕事を抜けて、ピルの処方のため婦人科病院へ行く。久しぶりに超音波検査を受けた。いつ受けても愉快とは言い難い検査だ。会社の健康診断のとき以来だなと反射的に思ったが、それがいつだったか記憶が定かでない。帰りに、新大久保の店でとんかつ定食を食べたことだけは覚えている。
 いつもより長く見られている気がして、もしやと思ったらやはりとうとう子宮筋腫があると指摘されてしまった。大きさは1センチで、この程度だと特に害はないので経過観察ということになる(小さくても生理痛の悪化を引き起こす場合もあるらしいが、私の場合は運良く生理痛自体はもともと酷くない)。30代以上の女性の3人にひとりは子宮筋腫持ちなので珍しいことではないとはいえ、大きくなるリスクのことなど考えるとやはり億劫な気持ちだ。ただ、早めに知ることができてよかったとは思う。
 そして正しい情報を知っておかねばと帰り道に「子宮筋腫」でぐぐったところ、「切らずに筋腫が消えた」「子宮筋腫が自然排出された」「自然治癒の方法をあなただけに教える」などの眉唾記事が山程出てきて渋い顔になった。
 それにしても、婦人科周りには自信がない。ここまでの十数年、体を大事にいたわって生きてきたとは言い難く、どんなトラブルがあってもおかしくないと思っている。
 振り返ればもう人生の半分ちかく、「お金のために、可能な限り働く」ということをし続けてきた。最初にしっかり働き始めたのは17歳のときで、平日は高校と剣道部と生徒会があるので動けず、土日にみっちりと試食品販売の仕事をしていた。この頃からワーカホリックタイプだったのである。人生のいつでも、両手に抱えたものを一つも減らさないまま新しく何かを抱えようとするような、そんな態度で走ってきてしまった感じは否めない。これを読んでいる人のなかにも今まさにそういう状態の女子がいるかもしれないが、必ずどこかで身体にブレーキがかかるので、せめてそのサインを見落とさないでほしいと思う。
 私はひとまず、もっと本気で「無理しない生活」のことを考えよう(とか言いながら一日じゅうミーティングをしている)。
 会社仕事を終えたあと、ペソアの『不安の書』を適当に開いて読む。適当に開いたのに、あまりに刺さる文章がそこにあって、刺さりすぎて苦しくなってすぐ棚に戻してしまった。

 TOKIO山口の復帰の噂について素朴に思うこと。
 過ちをおかしても、望む限り人生をやり直せる社会であってほしい。私は本気でそう思っている。
 だけどやり直すというのは、「以前と同じ状態に戻る」ではないはずだ。山口氏が自分と向き合い、人生をやり直し、失ったものを取り戻すために必要なのが「芸能界への復帰」だとは思わない。私には、それは失ったものの再獲得などではなく、何かの悪質な再利用のように感じられる。

読んでくださりありがとうございました。「これからも頑張れよ。そして何か書けよ」と思っていただけましたら嬉しいです。応援として頂いたサポートは、一円も無駄にせず使わせていただきます。