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心温まる退職セレモニー

数日前、長男の退職祝いがありました。大統領バイデンさんからの表彰状もいただき、彼の上司や同僚が皆口を揃えて「彼ほど正直で頼りになるコリーグはこれまでいなかった。私達のワガママが許されるなら彼ともっと一緒に仕事したい。」と言われるのを聞きながら、私たちは彼の勤勉さと彼の奥さん子供達の苦労を知っていたので本当に嬉しかったです。

とても印象的だったのは、「これからは人生の新たなチャプターではなく、新たな本を始めるつもりで君への退職のオーダーを出します」そう愛情ある言葉で彼を送り出してくれた彼の直属の上司(バイデンさんに直接レポートするようなめっちゃえらい方らしい)の「彼は55ビリオンダラーを動かしてくれた男だ。」という言葉でした。彼らのミーティングは事前にちゃんと数年前から後についての下準備をバッチリしていないとあっという間に数兆円に相当する費用を10分間で失ってしまう、そんなインテンスなものなのだそうです。予算会議の中で浴びせられるあの質問、この質問に彼がさっと答えてくれたおかげで彼がそこに配属されていた数年間に55ビリオンダラー(1ドル百円としたら55兆円相当)を受け取り有効利用できたのだそう。そんな重要なハイストレスな仕事の裏には、家族と離れ離れのクリスマス、ひとりぼっちのバースデー、行けなかった子供の発表会、などなど色々ありましたが、これからは本当にゆっくりとリラックスしてファミリータイムを楽しんでほしいです。

そしてもっと印象的だったのが、彼の退職スピーチです。3年前に彼の昇進の儀式に出た時の彼のスピーチの時もそうだったのですが、彼がスピーチをする時には、「ゾーンに入る」そんな言葉がぴったりな事が起こるんです。今回もそうでした。彼は「僕は話し始める前までは何を話すのか全然決まってないしわからないんだ」というのですが、いつも皆が涙する内容を一言の誤りもなくさーっと口から出るまま、心から出るままスピーチするのです。ユーモアも交えながら、きっと彼は自分をミディアムのように天に預けていて天からの言葉が彼を通じて降りてくる、そんな感じなのだと思いました。スピーチの間、お部屋のライティングの関係か、彼の周りにオーラのようなものが見えました。レモン色から最後にはゴールドになっていた彼の周りの色を見ながら、ジーンときて私も涙が出ました。彼が「マイ・クィーン」と呼ぶ彼の奥さん(私には義理の娘)とこれから退職後の楽しい幸せな生活が待ってます。もう何年間も離れ離れになったりしなくていい。ずっと一緒なんだ。家族の苦労もしっかりと理解してくれてる愛情ある皆がお祝いしてくれた暖かいセレモニーに感謝。

ところで、私たち、仕事の後で空港に向かったのですが、予定してたフライトに乗り遅れてしまい、やっと見つけた最後の2席のレッドアイフライトで、当日セレモニーの始まる1分前に会場に到着しました。いやあ、間に合ってよかったです。

私もそろそろ退職を考え始めました。義理の娘のご両親は、なんと二人とも2つの仕事から退職していて退職金が四箇所からくる退職ライフを過ごしているのだそう。毎月1クルーズに行くのを目標に長年仕事を頑張られたらしいです。色々教えてもらいながら、5年後くらいを目指して今から色々プランを練っています。


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