自分の気持ちに素直にしたがうと出会いが訪れる

2019年8月9日(金)
 
 この深い余韻はなんだろう。
 
 ヨガのクラスの後。トップクラスのインストラクターがオフィスの近くの中目黒スタジオでレッスンをしてくれるというので、大切な飲み会を不義理にしてヨガに参加してきた。

 「自分の感覚とつながる。」

 この言葉をクラスの時間に何度か聞いた。
 
「自分の感覚は自分にしかわからない。だから自分の今の感覚を大切にする。読書をしたり音楽を聴いたりしても自分と繋がることはできるけれど、実際にヨガのように自分の身体を通した感覚に耳をすまして繋がることが最も大きい。小さなことでも自分の感覚と繋がることを積み重ねていけば、人生は変わる。変わっている。実際に私がそうだったから。」
 
 言葉で書くとよく伝わらないかもしれないけれど、クラスの終わりにあぐらで座り語りかけるインストラクターの声、声質、表情全てが素敵だった。そして言葉の一つひとつが心の中に静かに染み入ってくるのを感じた。
 
 クラスの後、シャワーを浴びて着替えて受付に行くと、エントランスにそのインストラクターの方が一人ひとりをお見送りをしていたので、今日の感想、今の余韻についてお伝えさせていただいた。そして「自分の感覚と繋がる」ってどんなことを言うのだろうと言う疑問も投げてみた。「なんでもいいんですよ。うまくいったことも、うまくいかなかったことも、楽しいと感じることも、嫌だなって感じることでも、その感覚自体をそのまま受け入れる。感覚をジャッジしないこと。」
 
 感覚をジャッジするというのは、「今日はうまくいかなかったな。落ち込んじゃうよ。落ち込むなんて自分はダメだな。」とか思うこと。「落ち込んでいる」自分の状態をそのまま感じて受け止めるからこそ、「じゃあ、次はもっとうまくやってみる工夫をしよう」という姿勢になれる。そんな感じだ、感覚をジャッジしないということは。
 
 もちろん、レッスン自体もとても集中力を保てるよう誘導していただき、身体もスッキリした感覚だった。今日のクラスは「Art of Alignment(アート・オブ・アラインメント)」。最近、調布南口スタジオのインストの方が「動きに慣れてきた方はぜひアラインメントにも意識を向けてみてください」と言ってくれたので意識していたところに、今日のこのクラス開催を見つけたのだ。そのこともお伝えすると、「引き寄せですね〜」
 
 ヨガに出会えてよかった。まだ始めてから3ヶ月半だけれど。

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<翌朝に改めて振り返って書いたこと>
 
 
 今日のクラスはArt of Alignment(アート・オブ・アラインメント)。先日、日菜さんが「動きに慣れてきた方は、次はアラインメントを意識してみてください」とおっしゃったことが気になっていた。そうするとこのクラス開催を見つけたので迷わず参加申し込み。今日は元々は修猷館高校の祇園会の飲み会が新橋の味覚2号店で開催され、行くことにしていた。でもどうしてもこのクラスに参加したいという気持ちが強く、この機会を逃したくなかった。
 
 いっぽうで祇園会の参加を取り消すことにためらいがあった。でもそのためらいは「ドタキャンしやがって」「全くもう」と思われることが嫌だということであって、両天秤にかけたためのためらいではなかった。
 
 行きたい方ははっきりと決まっていた。今までの僕だったら、飲み会参加をキャンセルする理由を仕事や家族の都合という嘘をついていた。でもそれも今回は嫌だった。はっきりと「やりたい」という自分の気持ちを表した上で伝えようと思ってそうした。そうした上で理解してもらえるのか、どう思われるのかはもう自分の範疇外だ。自分の正直な気持ちを伝えるという小さな積み重ねが自分自身を解放していくのだと思う。いい気づきになった、いいきっかけになった。ヨガにも祇園会のメンバーにも感謝だ。ありがとうございます。
 
 19時10分にスタジオに入る。インストラクターは向江優樹(むかえ ゆうき)さん。お姿、佇まい、表情を一目みただけで惹きつけられた。魅了された。ありがとうございます。自分の感覚とつながる。筋肉で骨格を整える。ポーズをなんとなく取るのではない。読書、映画を見る、そういうことでも自分とつながることができる。体を通した感覚を知ることが自分とつながることが大きい。特にヨガと瞑想がそうだと私は思う。今、どんな気持ちですか。クラス中になんども問われた言葉だ。自分の気持ち、この感覚は自分だけにしかわからない。だから自分の感覚を大切にする。
 
 レッスン中、なんども目を合わせてくれた。意思を持ったアイコンタクト。一つの視線の交差もおそろかにしない。
 
 言葉が温かくて、優しくて、厳しさと強さを秘めていて、愛を乗せている。だから受け手の心に深く静かに染み入ってくる。レッスンが終わり、スタジオを出るときにドアのところでお礼の挨拶をすると「またお待ちしています」とおっしゃっていただいた。ありがとうございます。
 
 シャワーを浴びて、着替えている間も心の空間にたゆたう余韻を味わっていた。何だろう、この深い余韻は。いつものクラスの後の高ぶった心をクールダウンさせているのとは違う感覚。静かに感動していた。素晴らしい時間だった。素敵な人に出会うことができた奇跡を味わい感謝していた。
 
 お昼間に仕事をしていた時は、中目黒でレッスンを受けると家に到着するのが遅くなるし、レッスン後に電車を乗り継ぐのも面倒だから、キャンセルして調布南口に変えようかとも思ったことがあった。でもその一方では「今日は人生を変える出会いがある」予感を自覚していた。中目黒に行く動機付けを強めるためのあえての言葉だったかもしれないが、それでも「人生が変わるかも」という思いが出てきたというのはたまたまではないだろう。
 
 そしてレッスンの終わりに優樹さんが「自分の感覚につながるということを日々積み重ねて行くことで、人生は変わっていく。私がそうだったから」とおっしゃった。「人生が変わる、人生を変える」。簡単に口にすべきではないが、どういう人生を送りたいか、どういう人間になりたいかということを明確に意識していなかったのなら、それを考え決める機にしたい。
 
 深呼吸。息を吸うときは「なりたい自分」を想像してそれを身体中に取り込む。息を吐くときは「心のモヤモヤ」「嫌なこと」を吐き出す。それを繰り返していく。このレッスンの時そう聞いて、息を吸うときは「日菜さんのようになりたい」と自然に思った。
 
 着替え終えて受付に行くと、石井佑果さんがいらっしゃった。今日の感想を佑果さんに伝えた。「何なんでしょう、この余韻。そして素晴らしい言葉をたくさんいただいた。これを忘れたくないから、今からスタバに行って書き留めます」というと、「ぜひご本人にもお伝えください。喜ばれると思います」とおっしゃってくれた。ありがとうございます。
 
 スタジオのエントランスで生徒さんをお見送りしていた優樹さんにお礼を述べて、今感じていること「余韻」「自分の感覚とつながるってどういう感覚なんだろう」ということをお伝えした。優樹さんは受け止めてくれてたくさんお話をしてくれた。その時間がとても柔らかく愛おしく滑らかで肌にしっとりした感覚で、素晴らしかった。またお会いして優樹さんのクラスを受けて、身体のことと一緒にその思想、考え方、感覚に触れて自分を変化させていきたい。
 
 自分の感覚とつながることが普通になれば、恐れるものはなくなり、感謝と喜びにみたされ、自分の中から愛が泉のように湧き出てくるようになるだろう。そして周りの人たちにも愛を持って接することができるだろう。素敵な時間をありがとうございました。
 
 靴を履いてスタジオを後にするとき、優樹さんが親指を立てて「グッタイム!(Good Time!)と言って見送ってくれた。ありがとうございました。そして優樹さんに出会うことができたことに感謝します。ありがとうございます。
 
 「今からレッスンのこと、言葉を忘れたくないからスタバに行って書き留めます」と言うと優樹さんは「真面目なんですね。私も書くことが好きで、たくさん書きます。」とおっしゃった。僕も「今日の感覚を手放したくないから書きます。そして書くから手放すことができるんですよね。」優樹さん「だから新しいものが入ってくる」。
 
 心に残る素敵な時間でした。ありがとうございます。
 
 中目黒のスタバに9時過ぎに入り、10時までクラスで感じたことを書いていた。中目黒駅から渋谷まで行き、そこからいつものルートで家に帰る。到着すると23時過ぎだった。
 
 今日優樹さんと出会うことが出来たのは、自分の気持ちに素直になって、正直に表明して飲み会をキャンセルしたことから繋がっていると思った。もしキャンセルの理由を作り事にしていたらきっと当日にレッスンに行くことも嫌になっていたのではないか。嘘をついた自分というのがどこか心にあってそれが本来行きたかったことさえ自分から遠ざかっていくことにつながるのだ。
 
 だから今回、「やりたい」ということを表明して、正直になったことがスタジオに足を運ばせ、出会いに繋がったのだ。顔を合わせても「出会い」になるかならないかはその人とそのとき次第。だからこそ、いつも自分の気持ちと感覚と繋がり、心に従い動くことが人生を作っていくのだろう。たくさんのことを学んだ一日だった。
 
 ありがとうございます。

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