コロナ禍で重要になる4つの最適化モデル

コロナは当分収まりそうにない.これを乗り越えるにはオンライン会議,オンライン講義も重要だが,企業の効率化や生き残りのためには,4つの問題が重要になると思われる.

1.シフト最適化
コロナ禍においては,人的資源(スタッフ)の適切な配置が重要性を増すと考えられます.たとえば,スーパーのレジに適切な人数を適切な時間に配置しないと,お客さんがたくさん並んでしまい,コロナへの感染危険度が増します.そのようなスーパーには,お客さんは足を運ぶことを躊躇するでしょう.

このような問題を解決するための最適化モデルが,シフトスケジューリングモデルです.

2.リスク分析
パンデミックが発生するとグローバル・サプライ・チェインの途絶が発生します.たとえば,covid-19のため,インドと中国間の物流が停止したため,部品の供給ができなくなった工場は,生産停止に追い込まれています.

このような問題を解決するための最適化モデルが,サプライ・チェイン・リスク分析モデルです.

3.サービスネットワーク設計
コロナ禍では,スーパーでの買い物より,宅配を依頼することが増えてきます.自然とEC (electronic commerce)が増加することになりますが,ECは小口の貨物を集約して運ぶ物流方式によって支えられています.

このような小口貨物の輸送では,物資は発地から着地まで直送されるのではなく,適当な地点に集約し,そこで積み替えて輸送することによって効率化を図ります.サプライ・チェインの最適化理論では,これはサービスネットワーク設計モデルと呼ばれます.

4.配送最適化
ECではラストワンマイルの配送が中心的な役割を果たします.ラストワンマイルもしくは,その直前のハブから拠点への配送は,サプライ・チェイン最適化理論では,配送計画モデルとなります.


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