自動運転車による避難計画

昨日の人道支援ロジスティクス研究会で,自動運転車で避難をしたらという話が出ていた.自動運転のバスなどを電力会社が準備しておき,原発の事故のときに,被災地内と被災地外を自動運転で往復させることによって,避難計画の一助にするといったものだ.

悪いアイディアではないと思う.ただし地震や津波の後とかだと,本来の道路がないかもしれないので,それでも安全に運転できるような技術が必要になる.

どのような経路を自動運転させれば良いかを決めるのは,最適化問題の範疇だ.経由地点を幾つか設定しておき,なるべくたくさんの人を救助して巡回するというのは,被覆セールスマン問題というのになる.この問題は直接の応用がなく,なんちゃって事例研究だと思われていたが,こんなところに応用があったとは驚きだ.とはいっても,原発のまわりには道があまりないので,問題はとても簡単でつまらないものになりそうだ.


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