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コロナ時代の災害物流

スケジューリング学会に人道支援ロジスティクス研究部会というのがある.そこで,このテーマでSPRINTでもしてみたらどうかと画策している.

MIROでマインドマップを作成してみた.(たぶん)誰でも書き込めるので,アイディアがあれば付け足してくれると嬉しいです.

旧来の災害時の対策だと3密(密集・密閉・密接)は確実だ.こんなときに災害が発生したらどうなるかと怖がるだけではダメだし,避難所にダンボールで敷居を作るだけでもだめだ.

追記:こちらのページに記事のまとめをみつけた.

記事をまとめると:

・親戚・知人宅へ避難(内閣府):嫌がられると思うけど大丈夫なのだろうか?

・自宅で安全確保が可能な人は、感染リスクを負ってまで避難場所に行く必要はない.(そりゃそうだが,支援物資をもらうためには避難所や集積所に行く必要があるので,それとセットで提案すべきだ.)

・自分で消毒薬やマスクや蚊よけ(これは気づかなかった)をもって行く.(自治体で備蓄をすすめないと,全員が消毒しないと意味がない気がする.)

・ホテルや旅館の利用(どうせなら変なキャンペーンのお金をプールしておいて,避難時には無料(一部自己負担)で宿泊できるとさらに良い.

・発熱や咳をしている人の専用スペースを作る.

・換気や導線に気を使う.

以下,思いつくままに,基本方針だけでも整理しておく.

・なるべく避難所に避難しない.自宅で十分に安全な場合には,避難所に集合せず,自宅に物資を直接供給する方法を考える.

・列は避ける.日本人は列に並ぶことが大好きだが,なんとしても避ける.IT(スマホ)などを使えれば簡単だが,なしでもある程度機能する方法を考える必要がある.

・ある程度は見捨てる.パンデミックを引き起こさないためには,全員助けるというのは諦めたほうがいいかもしれない.スマホをもたない人もいるから公平でないという理由で,スマホ経由でのサービスを考慮しないという方が問題だ.もちろん,ネットが使用不可の災害も考えられるので,事前準備が重要になる.

・以前にまして事前準備が重要になる.各家庭を巡回して(もしくは集積地点を巡回して)支援物資を配布するにせよ,事前順回路やデポの候補の策定は必須だ.避難所に持っていくだけでも大騒ぎ(国土交通省は避難所の位置さえ把握していない!)だったのだから,より粒度の細かい配送となるとよほどきちんと準備する必要がある.

・どうしても避難しなくてはいけない人たちに対しては,避難所だけでなく,テント,空いている住宅,車,ホテル,旅館などを使用することを考える.避難所に敷居を作るだけでは無理なような気がする.避難所ではトイレ共有だが,コロナはトイレで感染するという話(クルーズ船の検査員が感染したのはたぶんそれだ)もある.

・自治体の備蓄品に消毒液やマスクを大量に増やす必要がある.いままでのとおりの物資では歯が立たない.

・被害地域が狭い場合には,安全な地区への移動を考える.各自治体の中で避難を閉じると,どうしても溢れる.もちろん,移動の際には密を避けるように,長距離バスでのピストン輸送などを行う必要がある.

オンラインでSPRINTをすれば,いろいろな人が参加できて,もっとちゃんとした結果が得られるだろう.それを学会で報告できれば,更に良い.

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