巡回セールスマンに対する量子アニーリング

上のビデオを跳ばし跳ばしみたが,どうやらTSPに対して量子アニーリングを適用するには2次割当問題(QAP)に帰着させて解くようだ.

これは以前(カオス)ニューラルネットでも使われていて,「隣町に行くのにロケットを使おうとしている」と昔解説したのだが,いまだにこんな手法で巧くいくとを信じている人たちがいるのに驚いた.

D-Waveの実機で(現在は同社に所属している)McGeochさん(実験的解析では定評がある)の実験では,QAPに対するD-Waveの成績は,Tabu Searchとどっこいだったはずだ.となると,QAP用のTabu SearchでTSPが解けることになるのだが,そんなはずはない.

実際問題に適用している日本の企業(講演では富士通,東芝,日立)が多いようだが,詐欺に近い物がある.

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