フォニイの感想

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投稿から4ヶ月と超今更ですが書きます。フォニイの感想と書いてますがburnableやINAZMAにも触れてます。

曲について

流行りをおさえつつツミキ色はなくさず上手く融合しているのが良かったです。ツミキ曲はやっぱメロが強いと再確認しました、特にBメロ。四つ打ちビートはドンツー繋がりでニビイロを思い出しますね。
今までと比べはっきり違うのはギターの少なさでしょうか、ピアノが前面に出ていますがリリースカットではない(多分)のも新境地だな〜と感じます。個人的にはカットアップが一番好き。可不の特徴は息遣いの自然さだと思うのですがカットアップも可不に合わせて息遣いの感じられる声をチョイスしてるからか上手く溶け込んでました。間奏のカットアップで紛れ込む可不の「ﾌﾜ」が可愛い。(インストにはないので歌ってみたとかだとこの部分消えていてちょっと悲しい)
今までに比べると人でも歌いやすいものの転調の多さや音程で上手く歌うのは難しいという塩梅が絶妙。可不の声とコロコロ変わる音程が噛み合ってて好きです。可不の調声は濁りやハスキーさを徹底的に排除して独自の声へと作り上げてるという印象を抱きました。人間ぽいけど人間では明らかにない可不らしさを追求した声が歌詞に合っていて良いですね。

歌詞について

今までに比べて理解しやすい！が第一印象。今までは文章、特に私小説という印象でいたのですがフォニイは詩だと感じました。そのまま書いた訳ではないけどすんなり理解できるラインで歌詞として理想的。歌詞のわかりやすさについてはINAZMAやburnableもそうなのでアルバムを区切りに意識して変えてるのかな〜と感じてます。3曲比べるとINAZMAははっきりとまっすぐ書かれていてburnableは従来のツミキ曲っぽさが一番残ってる、フォニイがその中間っぽい。フォニイが可不を描いてる一方でburnableはアルバムのテーマ自体が過去の自分に向けての曲なので自己対話の側面強いアルバム曲に寄ったのかなと思ったり。
フォニイの歌詞で上手いのはやっぱり「フォニイ」という言葉のチョイスだと思います。抜けるような声が特徴の可不に合った単語チョイスなので意味を知らなくても楽しく聴けるのが良い。「フォニイ」以外も可不の声質に合わせてか抜けるような語尾のフレーズが多く、内容だけに留まらず発音自体が可不のために作られていて好きですね。
歌詞の内容自体は嘘、偽物、造花とこれまでにも見られたフレーズが多くツミキ色全開だと思いました。ずっとこういうテーマ書いていてほしい、素直な感想。ヒウマノイドズヒウマニズムとは偽物の価値、花と共通点が多いように感じますが意識してなのか気になってます。
何気に一人称「あたし」は初であるような。大体「僕」でアングレイデイズは「私」、レゾンデイトル・カレイドスコウプは「君」ですね。提供曲だとミスティック/マインワルドとナンバアナインが「私」だった記憶。ここに来てINAZMAフォニイと「あたし」が猛追してますが「僕」より多くなる日は来るのか。個人的にはどっちの一人称歌詞ももっと書いてほしいと思ってます。

ある程度感想として書きたいと思ったことを記せたので終了。burnableやINAZMAについても機会があれば書きたい。新曲待ってます！！