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お悩み相談「mikikoは太るのは怖くないの?なぜスリム体型を維持してるの?」

◆相談内容

mikikoさんは「太る」というこを悪いことではなく肯定する発信をされていますが、では何故mikikoさんは、そのスリム体型を維持されているのでしょうか。

mikikoさんは、太ることが怖くはないですか??

私は仕事、スポーツ、色々なことに自信を付けても、いつも太ることに恐怖を感じています。人の価値は体型では決まりませんが、やはり理想とする体型があり、体型の事にフォーカスしてしまうと、劣等感を感じ自信を無くします。

ダイエットの正しい知識を持っていても、知識とは大きく反比例した行動をとり、常にダイエットの事が頭にあり苦しいです。

mikikoさんはご自身の体とどんなふうに向き合っていますか?

すごく真っ直ぐで、核を突いていて、一生懸命が伝わってきて、いい質問だなと思いました。真正面から受け止めて、回答したいと思います!

◆mikikoの回答

▶️まずは、私の体型について。

意識して「こういう体型になろう!」と何かしているわけではなくて、「“トレーナーっぽい”体型でいなくっちゃ!」みたいな意図もありません。

『体型』を軸に身体の管理をしているのではなくて、『体調』を軸に身体の管理していたら、その結果がこういう体型になった。

という感じ。

「こういう体型にならなきゃ」と思っていた時期もあるけれど、ご存知のようにそれで摂食障害をこじらせているし、再発する可能性はこれから一生あるので、今後そういう負荷を自分にかけることはありません。

そんな思考回路になっちゃいそうな情報や人との交流は徹底的に切っています。

体型うんぬんよりも「姿勢がいい人でいよう」とか「今日は浮腫んでるから身体が必要としてることしよう」とか考えてますね。

あと、「私の体型が活かされる服選びしよう」という思考回路なので、服のために体型を変えることもないです。

体調に良いことやって出来上がった身体なので、その形にフィットしない・その形が映えない服なら服選びの方が間違ってる訳で…。

なので、たまに人から「細い」「華奢」「デカい」「筋肉質すぎ」と言われるくらいであれば、「それってあなたの感想ですよねw」という感じで耳から耳です(笑)

服装、色、照明、ポーズ、言ってくる人が普段気にかけてることとかでそういう『印象』って結構簡単に変わっちゃうので、あんまりアテにしてないです。着痩せとかいうのも、印象変えてるだけの話ですもんね。

そして、褒め言葉であれ揶揄であれ、そういう身体に関するコメントを常に言われるような環境に身を置かないために距離を置きます。

こういうイメージ…



▶️体型維持

体型維持は…、
してるように見えるのかもしれませんが、NZに来てから実はかなり変動しています。維持に幅があるという感じ?それってそもそも「維持」なのか?笑

私、生理が始まった頃から不順(多嚢胞性卵巣症候群)で、婦人科系の疾患が血筋にあることから、ちょっとでも体調・体重が変わるとすぐ生理に影響が出ちゃうんですよね。
体重が減りすぎても増えすぎても、不順になったり大量出血したりする。

なので
・生理が正常(PMSもない)
・心が元気(朝とかグッタリしてない)
・身体が元気(むくみもなく軽く動ける)

な状態を目指して、姿勢・食事・睡眠・ストレス・運動を心がけています。

そしたら、私が1番調子がいい身体になります。
それが今はこの体型。
体型にフォーカスはしていません。

人によってはこれを「スリム」と呼ぶのかもしれませんが、私、相変わらず日本のLサイズ入んないの忘れずに(笑)
夕飯の後とかボタンが留まらないくらいお腹出ますからね。お尻も太ももも入らないので日本でジーンズ買えません。

「スリム」の定義って一体何なんでしょうね〜。実際のサイズうんぬんっていうより、印象なんでしょうね。

人によって『1番調子がいい時の体型』は異なるので、身体にいいことしながら心も満たされる暮らしてたら標準体重よりも上の人もいるし、逆に下の人もいます。人それぞれのベスト体型がある。

どこかで誰かが決めた“標準”や“普通”に自分を押し込んで、スッポリとハマることが『正解』としていたら、そのせいで心と身体の調子が悪くなっても「でもこれが正解に違いない…!」って自分を納得させることになっちゃうと思うんです。

それって本末転倒じゃないですか?

病気に関してもいますよね、「体調いいけど、数値が基準値より高いから薬飲む」とか、「体調いいけど、体重が標準より高めだからダイエットする」みたいな人。

本人の体調が良くいられることが1番の目的であって、数値に身体を合わせることが目的になってたら優先順位おかしくない…!?って思っています。

質問者さんは、「この私が心地いい」っていう着地点が自分の中でイメージが持てていないから、判断を人からの身体へのコメントや世論に頼って、それに一喜一憂してダイエットに振り回されてしまうのではないでしょうか?

インスタとかテレビとか見ながら情報収集するのやめて、ペンと紙だけ持ってカフェに1時間こもって「誰に何言われても自分が納得できる生き方はこれだ!」と自分の中で大切なものをリストアップしてもいいかもしれませんね。

私は、それが「体調がいい身体」

生理重いの嫌だし、朝からダルいのも嫌だし、身体が重たくていつも疲れてるのも嫌なんです(笑)
子供みたいにピンピンして生きていたいんです、体調不良めちゃめちゃ嫌いだから(辛すぎる)、風邪とか絶対ひきたくない。

同じ顔しか描けません

その「体調がいい身体」が今はこういう感じだけど、10年後に1番調子のいい状態が今の体型とは限りません。
その身体に世間が何と言ってこようと、そうやって気軽にコメントしてくる人が自分の人生に満足いっていなくて他人のプライベートな部分に首突っ込んでいるだけなので、私は逃げ回りながら私の心と身体を守っていきたいと思います。



▶️次に、太ることへの恐怖について

太ることそのものが怖いというよりは、太った時に周りから「太った?」と言われたり、服が大きくなったりと、太ることで『自分が恥だと感じてること』が起こるのが怖いのではないですか?

別に、仮に自分が身体を大きくしなければいけない力士やアスリートの立場だったら、太ったことを褒められる環境だから全然怖くないと思うんです。むしろ、「太ることで仲間として認めてもらえる」みたいな、「自分だけ小さい服買うのは恥ずかしい」みたいな、ダイエット文化とはまた全く異なる環境だと思うんですよね。

太ることへの恐怖の本当の根っこの部分を掘ってみると、周りの人に「あなた、おかしいね、変だね、ダメだね、欠点だね、劣ってるね」って思われることなんだと思います。

「完璧な所ばかり人に見せたい」という気持ちが強いほど、こういう恐怖は強くなる。

「怖い」の根っこにある理由はなんだ?

でも欠点を知られるが怖いのって、社会動物である人間が群れから仲間外れにされないようにするための警報みたいなものなので、そう思われるのが怖いこと自体は変えようがないのかなと、私は諦めています。

だから、自分の体型に限らず「アンタ今日も最高だね」って言ってくれる人たちがいる環境に身を置くようにしています。そして、自分もそういう環境を作るように心がけてる。

自分が1番しっくりくる基準で生きた時に「あなたダメだね」って言われる環境に身を置いてることがいけない。そんな環境にいたって誰も得しないもん。

だから、これまでたくさん逃げてきました。

自分じゃない誰かみたいに生きようと真似っこして、その結果「あなた、ダメだね」って言われたら、もう何のために何してんだか分かんなくなっちゃいません?私は分かんなくなっちゃった、摂食障害の時に。

自分の人生を生きてる訳でもないし、誰かの人生を生きれてる訳でもない。

「私が何やったって色々言ってくる人は絶えないんだな」と気付いたのが前に進むきっかけでした。Haters gonna hateです。 

日本では標準体型より大きい私かもしれない。
「私は1番調子がいいのがこの体型だからそれでいいんだ」と言ったら、人によってはそれを「開き直った」と捉えることもあるでしょう。

そんな人たちに私は、

「だからどうしたwwww」
「私が納得してる身体にイチャモンつけてくるあなたは何者ですかwww」
「人の人生に首突っ込んでないで自分の人生満たすことに精を出してくださいどっか行ってwww」

という感じです、心の中で(笑)



▶️理想の体型とは

「理想の体型」とは言うけれど、自分の基準で決めた体型ではなくて「人からチヤホヤされる体型」だったりしませんか?

どこかで誰かが理想として定義してる体型であり、住む国や文化や流行が変われば変わるような体型。

雑誌や広告で見たモデルや芸能人の体型とか、SNSで流れてくる「これがいい!これがダメ!」という体型とか。

私は、いろんな国や文化に触れるようになってから、くびれが美しいとか、ピーマン尻がダメとか、桃尻がいいとか、腹筋の線がいいとか、全然共感できなくなっていきました。

「結局だれかがどこかで意図して作り出した情報なんだな」「どこかでこの情報を作り出して利益を生み出そうとしてる人がいるな」というのが見えてきたからです。世間一般にいう「理想の体型」も、資本主義の歯車の一つにすぎなかった。

そういう表面的なものよりも、流行など陳腐なものでは到底変えられない「その人のオーラが輝いてる」とか「本人が1番楽しそう」とか「目に光が宿ってる」みたいな、その人の生き方っぷりに魅了されることが多いです。

だから、指導してても「本人が1番生き生きする身体か」を基準に理想体型にガイドするようにしています。

「理想」っていう概念も、これまで自分が触れてきたもので構成されるものなので、触れるものが変われば理想も変わっていきます。

これだけ長い間もがいても自分を幸せにしてくれない理想なら、それは自分が普段触れてるものが自分に合っていないだけなのかもしれませんね。

苦しまなきゃ理想に近づけない、なんてことないと思う。



▶️私のメッセージ

私のメッセージは、「太る」を肯定するというのは間違ってはいないけれど、真髄は『自分の心と身体が1番いい状態が自分で分かってるなら、それが一般に言う「太い」だろうと「細い」だろうと関係ないんじゃない?』です。

何度も繰り返していますが、本人の心が1番生き生きしていて、身体に活力が湧くようなライフスタイルをしていてその体型になったのであれば、その体型がその人にとっての正解なんです。

メディアが何と言おうと、友人が何と言おうと、「うっせー」なんです。

だって、そもそもダイエットの目的の1番根底にあるものって「自分の人生をより良く生きたい」でしょ?

心も身体も輝く生き方を見つけられてるんだったら、それは動かしちゃいけない軸です。

動かさなければいけないのは「それに納得してくれない外野」の方。

逃げるか、避けるか、戦うか、話し合って納得してもらうか。

自分の大切なものを守るために行動しなければいけないと思います。

自分を変えるのではなくて。

ペンギンはどれだけ努力しても空は飛べません。海のないところで空ばかり見てたって、自分の居場所や可能性を見つけることはできないでしょう。まずは足を動かして、海の見えるところに行かないと。

◆悩み相談募集

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